家族のつながりを意識しはじめた子どもたちへ、さまざまな家族の形を伝えたい

私には両親のいない姪が2人いる。同じ地域に住んでいる私の親が養育しているのだけど、2人の学校行事や誕生日、そして季節のイベントなんかは私が担当。住まいは違えど、私は2人を我が子と思って接しているし、うちの子たちもお姉ちゃんと思っている。旅行にいくときには2人も必ず一緒だ。

昨日、息子の同級生の女の子に「姪ちゃんたちと息子くんはどういう関係なの?」と聞かれた。私は「従妹だよ」と答えた。

そうしたら女の子「でも息子くんが姪ちゃんたちも家族だって言ってるよ、従妹なら違うじゃん」と、納得いかない顔で言う。息子は私の隣で「だって家族だもん!」と大きな声を出している。

近頃、息子もよく「お母さんのお父さんはじいちゃんなんでしょう?じゃあお母さんのお母さんは誰なの?」という家族のつながりを聞いてくる。そういう年頃なのだろう。親子や従妹、私や旦那の兄妹関係にも興味深々だ。きっと同級生同士でも、そういう話題になることがあるんだろうな。

「息子と姪たちは、従妹なんだけど、時々家族なんだよ。だからうちは、4人家族だけど時々6人家族になるんだよ」私はそう教えた。隣では「そうそう!時々家族なの!」と息子が繰り返す。

女の子は、よく分からない顔をしていたけれど、時間がなかったので掘り下げた話まではできなかった。でも、何かの機会でまたその話題が出たら、私は彼女が納得いくまで我が家の家族の形を教えたいと思う。

今どき、家族の形はさまざまだ。

同じ家に住んでいる。同じ苗字を名乗っている。子どもの頭では、まだそのくらいのカテゴリーでしか家族を分けられないだろうことは理解できる。

ただ、家族にもあらゆる形態があるのだということを、私の周りの子たちには教えたいと思っている。

私自身、親の離婚と再婚を経験しているので、家族のあり方に関しては10代の頃から考え続けていた。好きや嫌いに関係なく家族は作られるし、そこに血筋なんてものも関係ない。はじめはどれだけ拒絶しあっていたとしても、歳をとればすっかり仲良くなれることもあるし、その逆だってある。純粋な家族であったとしても、バラバラになることは珍しくない。自分たちが家族と思えばそれでいいじゃない。私としてはそう思っているけれど、その理屈だと子どもたちは大好きな友達も家族にカウントしてしまうので、ちょっと困ってしまったり。

なんにせよ、これからを生きる子どもたちには、多様性を知って受け入れてほしいと思っている。家族のあり方に限らず、男性が男性を、女性が女性を好きになることがあることも。どんな生き方も、否定するんじゃなくって「そういう形もアリだよね」と言える人になってほしい。だから今の自分たちの形を例にして、そういう家族もアリなんだよ、と伝えていこうと思う。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?