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企業の新卒採用のあり方を見直さないと、教育は変わらない

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回は「企業の新卒採用のあり方を見直さないと教育は変わらない」というテーマで話をしていきます。

ここ数十年、学校教育のあり方が変わらないとまずいよねって話が出てきていると思います。

ここ数年でその兆しが大きくなり、いろんな動きが出てきています。実際に学校に通っている子どもたちがNGをつき始めているんです。

具体的には、不登校の数が増えてきているんですね。

不登校になる理由はいろいろありますが、総じて言えるのは、今の学校教育が今の子どもたちに合わなくなってきているということです。

大学受験に目を向けると、入試の形式も変わってきました。数年前からセンター試験から共通テストに変わり、推薦入試の割合も増えてきています。

大学によっては半分ぐらいが推薦入試で学生を迎え入れることもあります。

従来のペーパーテスト史上主義、偏差値主義、とりあえず何か覚えておけば点数や偏差値が上がるような教育試験方式から変わりつつあるのかなと思います。

ただ、依然として学歴・偏差値主義は強いですよね。これには理由があります。

例えば、士業、医師や弁護士などになるためには、学校教育でしっかりとした成果を出さなければならないからです。

医師になるためには学校で勉強ができないとダメなので、医師家系では子供にそのために知識を詰め込み、中学受験から受験させます。弁護士も同じような状況です。

さらに、企業の新卒一括採用のやり方も大きな問題です。特に大手企業では、毎年1万以上の学生が応募し、その中から50倍から100倍、もしくはそれ以上の倍率を勝ち抜いて内定を取るわけです。

企業の人事担当者からすると、一人一人を正直に見ていられないんです。1万人以上応募があると、学歴で見るのは合理的なんです。

特定の学歴以下はそもそも審査に通さないというのは、合理的な判断です。

しかし、学歴で審査に通った子が入社後に活躍するかどうかは別問題です。

自分はある程度の大学出身ですが、仕事ができたかというと、そんなことはないです。悲しいけれども。

一方で、高卒や世間的には良い大学とされていない大学出身の方と仕事をしてきましたが、そういった方々は普通に仕事ができます。

むしろ頭の回転が早かったりします。仕事上の能力は学校の偏差値とは相関しない気がします。

もちろん、学校の勉強もできて仕事もできる人はいますが、全体として見ると相関はないと思います。むしろ逆相関のこともあります。

新卒一括採用のあり方を変えないと、学歴偏重主義はなくならないでしょう。特に大手企業では厳しいです。

山口周さんも同様の指摘をしています。偶然、山口周さんの考えに触れて、自分も同じ問題意識を持っていると感じました。

ではどうするか。インターンや大学在学中にいろんな企業で働ける仕組み、時間の捻出が必要です。

生成AIが進化し、マニュアル化できる業務は人間がやる必要がなくなると、大手企業の新卒採用の窓口が狭くなるでしょう。人間が必要なくなるからです。

企業も既得権益が強いので、未来の若者を採用するために長年頑張ってきた社員を切ることはしません。

こういう時代になると、若者が被害を受けるんです。学歴が高くても、そもそも受け入れ窓口がなければ就職できません。

学歴偏重主義の世界で生きている自分が日頃から感じている問題意識をアウトプットしたくて綴りました。何かしらの参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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