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【書籍公開】不幸せにならない子育て大全

本記事にて先日、kindle出版した「不幸せにならない子育て大全」の「はじめに」を全文公開します。

はじめに

以下、本書の「はじめに」より。

富裕層向けの学習塾で働いている私は、これまで100組以上の親子と向き合ってきました。多くの家庭が経済的には恵まれているにもかかわらず、家庭内で幸せを感じている人は驚くほど少ないことに気づきました。常に焦りや不安を感じている方もいます。この経験が、私にとっての大きな疑問となりました。

なぜお金があっても、心からの幸せを感じられないのか? この問いへの回答を求める中で、幸福は外の富ではなく、心の豊かさと家庭内の健全な関係から生まれるということを学びました。この本「不幸せにならない子育て大全」では、私の学びと経験を元に、家庭内での幸福を最大化するための具体的な考え方をお伝えします。

1章では、家庭内コミュニケーションの質の向上に焦点を当てます。親子間での信頼関係を築くためのコミュニケーション方法や、夫婦間での健全なやり取りが家庭環境全体に与える影響について詳述します。

2章では、効果的な学習環境の構築と学習塾の賢い利用方法について説明します。子どもの学習スタイルに合った方法を選ぶことの重要性や、学習塾選びで考慮すべき点を掘り下げます。

3章では、子どもの自立と心理的成長を支援する方法を探ります。EQの育成や挑戦に立ち向かう勇気を育むための環境設定について詳しく説明します。

4章では、親が子どもの学習や心理的発展をどのようにサポートできるかを検討します。受験の準備からデジタルメディアの適切な利用まで、子どもの全人格的な成長を助けるための戦略を提供します。

5章では、これからの教育と子育てに必要な視点を提供します。国際的な教育システムの比較やAIの影響について議論し、持続可能な未来を支える教育戦略について探ります。

本書の内容を一言で表すと、「親にとって最も重要なのは、子どもの意志と考えを尊重する覚悟を持つこと」です。これは類似の表現も含み、本書では何度も出てくる表現で、子どもたちの自立と成長を促す上で中心的なテーマだと思っています。

子どもの意志と考えを尊重し、彼らのサポートに徹することが、何よりも大切です。親として、子どもが自分の道を見つけ、その道を歩むのを支えることが求められます。

また、この本を通じて伝えたいのは、これらの内容が何もマウントを取るための発言ではなく、幼い娘を育てる一人の父親として、未来の自分に向けた警鐘の意味も込めています。私たち親自身も成長し続けなければならないということを、自らにも思い出させるために、この本を書きました。

子育ての目標は、子どもたちが単に「成功する」ことではなく、彼ら彼女らが真の意味で充実した人生を送れるように支援することです。この本が、その貴重な旅の一助となれば幸いです。

目次


第1章 家庭内コミュニケーション

なぜ家庭内のコミュニケーションが子どもにとって大切なのか?
親子間のコミュニケーションは量より質
夫婦間のコミュニケーションも重要
夫婦間のコミュニケーションでやってはいけない4つのこと
「あなたのため」という親ほど自分のため
ウチの子ちゃんと自習していますか?と聞く親の心理
子どもが変わることを望む前に、親が変わろう

第2章 学習と塾の活用
学習塾に入る前に考えてほしいこと
塾に通っても、効果が得られない子の特徴
集団授業の受け方のポイント
学習内容の理解を深めるには
テストの得点を上げるための考え方
残念な3つの勉強スタイル
勉強もまずは圧倒的な量をこなす

3章 子どもの心理的成長
"わからないこと"は問題ではない
ほめて伸ばされているようではダメ
「本気になれない」は勇気の問題
受験においても、EQはマスト
高校生は自分でスケジュール管理をしよう
親以外の大人と接する機会を作ろう

4章 親のサポート
子どもを勉強に向かわせるちょっとしたコツ
子どものYouTube依存にどう立ち向かうか?
受験勉強においては、自分の拘りは不要
高学歴の先生に学ぶことが本当に良いことなのか?
成績の逆説について
【取扱注意】心理的リアクタンスを子どもの勉強に使う
自律した子にするために、親ができること
親のエゴが子どもをダメにする

5章 これからの教育
子育てを成功-失敗の2軸で考えるのはどうなの?
我が子を勉強というフィールドで戦わせない
生成AIに勝てない場所で戦わないために、今の教育ですべきこと
子どもの好奇心殺さないために親ができること
教師に好かれない子の可能性
子育て本を読むときに注意してほしいこと
日本と海外の子育ての違いについて

てか、マモ~って誰やねん?と1mmでも思った方は、こちらを見てもらえると嬉しいです。


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