転職した友人の話2

先述のとおり、友人が、転職した。
前職でも大変人間関係に恵まれ、不満と言えば待遇のみだったため、迷ったようであるが、今後の人生を考え決断した。ようだ。

新たな職場で2週間も経つとだんだん慣れてきて、接する人の名前とかおが座席表なしでも徐々にではあるがわかるようになってきた、らしい。

転職はドラクエのようだといつも思う。
これは人生に置き換えることもできる。

きのぼうのような粗末な武器で戦いに挑まなければならない序盤。
お金をと経験値を貯めて、強い装備や武器を揃えていく。

そんな中で、とくに重要なのは村人他の存在だ。
誰かに話しかけないとイベントが始まらないため、ありとあらゆる人間にかたっぱしから話しかける。
見た目とは裏腹に、この先重要な情報を与えてくれる。

転職先でまず困ることは、誰を信じたらよいかということだと思う。
人間関係0から始まる人が多いことと思うが、右も左もわからない状態で、誰に色々と教えを乞えばよいのか。

仕事であれば、指導担当がいることが多いが、段ボールの捨て場所、お弁当を入れる冷蔵庫の場所、自動販売機の場所、ゴミ箱のゴミのその先、、とりあえず色々わからない。

そんな中でも、気を遣って色々と率先して教えてくださる人がだいたいどこの職場にもいるようだ。
その折に、色々な情報を得て、職場に慣れていくものだと思う。

しかし、現実はドラクエとは少し異なることもある。
それは、知らなきゃよかった情報も入ってくることだ。


・やさしい○○さんと△△さんは派閥
・やさしい□□さんと××さんは過去にトラブル
・転職したての者から見てもあきらかに○○さんは□□さんにあたりが強い
・フリーのカフェテリアスペースには、誰がどの席でお弁当を食べるか決まっている
・○○さんのせいで派遣さんが5人辞めた

枚挙に暇がないとはまさにこのことであるが、入社1ヶ月も経たずに色々と漏れ聞こえてくる職場の実情に、びびりあがっている、友人…

知らなかったらどれだけ幸せだったことだろうと思う反面、お弁当問題などは友人にも関係することであるため、しばらくは外食をすすめることとした。

また、陰口を言ったり噂がたったりと、小さな気になりごともたくさんありながらも、とにかく仕事をひとつひとつ完璧にこなすことがいまの友人には求められている。

色々な情報に翻弄されずに、たまに見つけた宝箱を大切にどんどんレベルをあげてもらいたい。

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