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おうちごはんNo.78|大人も子供も美味しい楽しい♪合い挽き肉のつゆだく変わり松風



※注)最初に言っておきます。
今回のこれは本来の松風とはかけ離れたお料理であります。





じゃあ松風って何?



松風って言うのは、簡単に言うと、味付けしたひき肉なんかを平にならしてケシの実などの身を散らしてオーブン等で焼いたお料理です。


とはいえ、お菓子や魚介のすり身なんかでも作られるようなので、その形が当てはまれば厳密な材料の決まりって無いのかな?


私は中学生の頃買った和食のおかず本でこの松風の事を知りましたが、普段食べるおかずというか、お節料理で作られる縁起物の料理といった立ち位置のようです。


それにしても松風といういかにも懐石料理に出てきそうな風流な名前、由来は何だろう?と思い調べてみました。



名前の由来は、裏面に何もついていない事から裏が寂しい→「浦さびし」の意味で、謡曲の「松風」から来てるそう。


そう考えると随分古くからあるお料理なのですね〜。


わかりやすく説明してくれてるサイトがありました。


浦さびし、から→裏がない嘘がなく正直に生きていけるように。

そんな前向きな解釈で、すこし切ないお話が名前の由来であるお料理が縁起物としてお節料理に並ぶようになるなんて何とも不思議なものですが、そう言う言葉遊びのような、面白みも感じられる日本料理の文化、日本人ながら奥が深く興味深いなぁ。と思ってしまいます。




さてさて、そんな格式高そうな松風居酒屋メニューくらいフランクにしてみました今回のメニュー。

元ネタは子供が小さいころ良く作っていた、丸めないでフライパンで丸ごと蒸し焼きにする蒸し焼きハンバーグ。

これをより手軽に作れるように材料をシンプルにしてみたら、子供も楽しく食べられて、大人の晩酌のつまみにも良い感じの松風っぽい仕上がりになったので、変わり松風と命名してみました。


果たしてこれは松風なのか?ハンバーグなのか?はたまたつくねなのか?ってところではありますが、今回は風情を感じる松風ってことで一つよろしくお願いいたします!



つゆだく変わり松風


お久しぶりにやります。
材料表記を画像で済ます所業。


松風ダネ(20cmフライパン1個分)

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※卵白は、余ったから卵白にしただけなので、全卵1/2個分でも大丈夫です。

ブロッコリーはさすがに野菜が足りないかと思い入れただけなので、無くてもいいし、他のお野菜で代用しても良いと思います。

この他に必要な材料は、酒、出汁、砂糖、醤油、あさつき、海苔です。





①画像表記の材料をすべてボウルに入れよく捏ねて、テフロンのフライパンに敷き詰め、蓋をして中弱火くらいで焼く。

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長ネギもブロッコリーもみじん切りしてます。



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出来たタネはこのように空気が入らないように敷き詰め…。



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蓋をして蒸し焼き!




②表面の色が変わったら、酒を大匙1くらい回しかけ、アルコールを飛ばして、だし汁(私は味噌汁用にとってる出し汁から少し拝借してます)大匙1~2位加えて再び蓋をして出し汁が半分以下になるくらいまでさらに蒸し焼きする。



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これくらい表面まで蒸されたら、




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酒をジュッ!




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出し汁もジャッ!!ちょっと入れすぎた!



蓋をしてしばし蒸し焼こう。




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だんだん中央から肉汁が溢れて来ますがまだ我慢。





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菜箸でつついたらボルケーノ!!泣

赤い肉汁はまだ生焼けのサインだけど、これくらいになったらもう少しなので、醤油をほんの少し垂らして底面に馴染ませ、再び蓋をして火を止め、余熱で完全に火を通します(様子を見ながら2~3分くらい?)

その間に海苔でも準備してましょう。



③焼けたらフライ返しで焼面を上にして皿にのせ、アサツキを散らす。

フライパンに残った汁の砂糖小さじ1くらい、醤油小さじ1~2、水小さじ2くらい加えて軽く煮詰め、肉にかける。

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海苔は大事なツールなのでお忘れなく。


アサツキはのせすぎると子供が嫌がるので我が家は少なめですが、

もっとたっぷりのせても良いです。




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ザクっと切って、つゆだくゥ!!




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適当に一口サイズにカットして海苔で溢れ出る肉汁をガードしながら召し上がれ!(これはちょっと大きかった)




海苔ごとほおばると出汁を含んだ肉汁がジュワッ!


ん~~~!これはビールか日本酒だな!下戸だけど!



大人のおつまみ系かと思いきや、子供も自分で好きなサイズにカットして海苔を巻いて食べるのが楽しくてパクパク食べてくれるので、大人も子供も美味しい楽しい一皿となりました♪



いやいや、しかし観阿弥、世阿弥もまさか松風が名前の由来でこのようなお料理ができ、時を経て令和の時代にこんなフランクな食べものを松風と言い張る輩が出て来るなんて思いもよらないでしょうね。


食も芸能も文化、少しずつ形を変えながらも連綿と続いていくのですね。(強引な結び)




しかしこれも相当手間なしメニューなので、夏休みのお母さん応援メニューかもしれない?


家族の休日はこんな大人も子供も楽しめる簡単メニューいかがでしょうか?


肉汁を余さず食べるには一口サイズのこれくらいがベストかな。



ではでは、お読みいただきありがとうございました~!


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