デッポコちゃん

海の家うすっぺらで働く14歳美少女です

デッポコちゃん

海の家うすっぺらで働く14歳美少女です

マガジン

  • デッポコ書きました(短編小説など)

    短編小説とかです。

  • ラニーエッグボイラー

    卵をめぐる群像劇風小説です。ジャンルは闇鍋の卵落としです。

  • 彼女は狼の腹を撫でる(完結)

    狩狼官の少女と機械とモフモフの話です。全40話、無事に完結しました!

  • とある竜たちの話

    いわゆる一般的なドラゴンとは少し異なる、創作世界のドラゴンのお話です。ツッコミはあえて控えて、お付き合いください。

  • 潜れ!!モグリール治療院

    あんまり出てこない職業ばっかりの冒険者たちの小説です。なるべく変な職業を出します。

最近の記事

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短編小説「たこやきのない世界」

「友達と仲良くしましょう」 「将来の夢を持ちましょう」 「素敵な恋人を作りましょう」 「立派な大人になりましょう」 どれも学校の先生や親や社会から言われたけど、私にはさっぱり意味がわからない。 なんでたまたま同じ場所にいるだけの人間と仲良くしなきゃいけないの? どうして夢なんてものを持たなきゃいけないの? どうやったら人を好きになれるの? どこを変えたら立派な大人になれるの? 生きてるとわからないことだらけだ。みんなはどうやって生きてるんだろう? 中学3年生、私はまだ社会

    • 学校は出来るだけ行った方がいいけど、休んだら休んだでどうにでもなるので、そこは天秤にかけたらよい

      明日から新学期で、学校は出来るだけちゃんと行っておいた方がいいんだけど、頻繁に学校を休んで出席日数が常に怪しい状態だった私みたいなのでも社会に出てどうにかなってるので、そこまで学校というものに捉われる必要はないし、一方で私みたいなののどうにかなってるは、本当にどうにかして生きてるだけで豊かでも順風満帆でも胸を張れるものでもないので、休み癖がつくリスクとメンタルとを天秤にかけて判断したらいいと思うよ さて、毎年恒例の様に学生の自殺率が上がってしまう時期ですが、死ぬくらいなら休

      • 総裁選という合法競馬を今年も満喫するぞ!

        みなさま、猛暑厳しい中、いかがお過ごしでしょうか? 私は猛暑厳しいとへこたれながら生きておりますが、全然話が飛びますけど競馬が好きです。 競馬の中でも特に人間の競馬が好きでして、まあ世間一般的な単語でいえば選挙ってやつなのですが、選挙は合法人間競馬であります。 都知事選はあまりに馬鹿馬鹿しくて、お馬さんだけでなく鹿も混ざってんじゃんって感じで静観しておりましたが、総裁選はさすがにそれなりの名馬が出そろうので楽しもうと思います。 馬刺し食べたいっすね! ところで自民党がえら

        • 蛇崩プロは諦めない~ゴルフと奇術と、時々、二八蕎麦~

          何時いかなる時でも、どんな状況であろうと決して諦めない…… 蛇崩プロというのは、そういう人である。 「いい天気だ、今日は絶好のゴルフ日和というやつだな」 晴天、微風、気温28℃、もしゴルフ日和という気候状況があるとすれば、今日がまさにそういう日だろう。しかし、だからといって勝てるというわけではないのが、ゴルフというものだ。 ゴルフというものは案外奥深いスポーツで、単に棒で球を飛ばせばいいわけではない。風を読み、コースの距離で戦略を考え、そこに技術と精度を積み重ねていく。そう

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        短編小説「たこやきのない世界」

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        • デッポコ書きました(短編小説など)
          46本
        • ラニーエッグボイラー
          13本
        • 彼女は狼の腹を撫でる(完結)
          40本
        • とある竜たちの話
          4本
        • 潜れ!!モグリール治療院
          19本
        • 三つ首輪の犬と戦斧(完結)
          11本

        記事

          短編小説「とある一日」

          とある日が昔から大嫌いだった。 夏休みの合間にぽっかりと現れるその日は、用事があろうが風邪を引いていようが不登校気味であろうが、絶対に学校に行かねばならず、もちろん教師にしばき回されて地域から後ろ指を指されて村八分にされる勇気があれば休めなくもないのだけど、おおよそ成長期の子どもにそんな勇気などあるわけがないので、否が応でも学校に行かねばならない。 夏の絶望的な暑さの中、蝉の声が狂ったように響く田舎道を、泥に嵌ったような足取りで進まされるのだ。 その日、朝ごはんを食べてくる

          短編小説「とある一日」

          7月31日

          人間が 滅びる暑さ ヘルジャパン ※ヘルジャパンは夏の季語 暑いですね、暑すぎてなんにもできません。 しかしこの暑さ、もしかしたら太陽は地球を焼きにかかってるのかもしれない。 太陽、もしかして地球をマシュマロか何かだと思ってない? 地球はスモアじゃないんだぜ? というわけで暑いのでデッポコちゃんはお休み中です。クレームは太陽までお願いします。 ところで四月一日とかいて「わたぬき」と読む場合があるので、 これから七月三十一日とかいて「じごく」と読ませましょう ふぁっき

          海の日の翌日は丑の日であって欲しい

          今日7月15日は海の日である。 しかし丑の日は今年、7月24日である。 とはいえ明日7月16日は駅弁の日であるので、ここはひとつ電車の如く連結させて7月15日+16日(元24日)で、海の日+丑の日、ウミウシの日とするのは如何だろう? 当然半分は丑の日でもあるので、うなぎを食べるわけである。 これで混雑する本来の丑の日に買いそびれることなく、うなぎを買えるし食べれちゃうというわけだ。 というわけで、私、スーパーに寄ってうなぎを買ってきました。 まさか1尾3000円近くすると

          海の日の翌日は丑の日であって欲しい

          都知事選終わったので総括してみようのコーナー

          写真はソースカツ丼です。総括とソースカツ丼には切っても切れない関係性がありますが、まあ一旦それは横に置いておきまして。 結果だけ見れば小池百合子の横綱相撲でした! 開票速報で1R0秒当確と、故・山本KIDの開幕飛び膝蹴りのような神がかった勝ち方をした小池都知事ですが、得票数を見ても秒殺も納得の勝ち方をしておられました。 現職の強さも含めて小池百合子が50%取ると思ってたので、実はこの結果にはちょっと驚いてたりもしますが、2位3位を足してやっとトントンくらいには票を取って

          都知事選終わったので総括してみようのコーナー

          アメフラシ症候群

          9月20日未明、ひとりの囚人の死刑が執行された。 死刑囚631号 本名■■■■ (※テロリストに対する特殊措置第5番により氏名抹消済) 享年17歳。 罪状【愛を捨てたこととそれに付随する複数の殺人】 〓〓〓〓〓〓〓〓 看守は憂鬱だった。 自分の仕事を誉れ高き国家への奉仕と理解しているものの、それでも仕事に赴く時に少しばかり憂鬱の気配が紛れ込んでくるのは、おそらくどんな仕事でも同じだろう。医者であれ、教師であれ、清掃員であれ、缶詰工場であれ……当然、囚人たちが馬鹿なこと

          アメフラシ症候群

          都知事選がてんやわんやですね

          写真はこの前食べた厚揚げのチーズ焼きです。厚揚げとチーズは大変に相性がいいので、結構食べ物界のベストマリアージュかもしれません。 うんまい。 さて、混沌の都知事選がてんやわんや 選挙は競馬だと思ってるので、いつもだったら馬予想をするところですが、今回に関してはてんやわんや過ぎて全然乗れない感じなので、特に予想をしたりはしません。 まあ強いてするなら、現職つよいの法則に則り、現職が半分近くの票を持ってくかなと思うくらいで、2位以下にマジで興味が持てないです。 強いていえば、

          都知事選がてんやわんやですね

          最近あった出来事まとめ

          写真はさっき食べた「ミンクとナガスの2種のクジラ炒め」です。色が濃いのがミンククジラのスジ肉で、白っぽいのがナガスクジラのお肉です。 どっちも無限に噛んでいられる食感で、クジラは若いうちに食べておいた方がいいぞ人類、などと思いましたが、若者のクジラ消費量はあまり高くない傾向にあり、もっと捕鯨に力を入れるべきだと国に対して強く主張したいところですが、まあ私は政治家でも学者でも活動家でもないので。 捕鯨といえば73年ぶりに捕鯨船が新造されたそうで、これを機にクジラ肉の流通をもっ

          最近あった出来事まとめ

          共食魚骨・断編集「魚の骨は猫でも食べない」

          ―1―【オメラスの地下牢】 廃墟は嫌いだ、時間が止まってるから…… 廃墟は嫌いだ、世界に取り残されてるから…… 廃墟は嫌いだ、馬鹿と悪党ばかりが集まるから…… だけど今、そんな嫌いな廃墟の屋上で、呑気にダンボール敷いて寝転んで星空なんか見上げている。 コンクリート1枚隔てた下からは地獄の亡者みたいな、奈落の住人のような、悲鳴にも慟哭にもはたまた絶望にも似た叫びが聞こえてくるけど、下で行われてることに興味はないし、助けようとも罰そうとも思わない。私たちの仕事はここでじーっと

          共食魚骨・断編集「魚の骨は猫でも食べない」

          ラニーエッグボイラー 幕間

          共食魚/共食魚骨(トモハミイオ/トモハミギョホネ) <人物> (ヤクザマンション爆破事件時点での年齢は)22歳、外見は身長150センチで黒髪の地味な女。 本人は究極的に影が薄く、目の前にいるのになかなか気が付かれないほど目立たない。本気で隠れてしまおうと思えば、目の前に居ても一切関知できなくなるほどに存在感を消せる。 一切の映像機器に映らない・音声を保存できない・録画したデータが自動的に破損する・名前や情報をネット上に書き込んだ瞬間にサイトが破壊される等の秘匿性も自動的に発揮

          ラニーエッグボイラー 幕間

          ラニーエッグボイラー 第10話「宇宙人と人類と卵の三角関係」

          こんにちは、母星のみなさま。 こちらは観測できる範囲の限界地点にある銀河の、ようやく生命体を観測できる位置まできました。 そちらは今、雪でも降っている頃ですか? 宇宙は果てしなく広く、宇宙船の外に見える星の光はどこまでも美しくて、最初は田舎に帰ってきたような気持ちになりましたが、今は慌ただしかった生活を懐かしく思います。 これから現地語で地球と呼ばれている惑星に到達するので、気を引き締めたいと思います。 追伸 割と質の良い宇宙食とはいえ飽きてきました、黄身がトロトロのあった

          ラニーエッグボイラー 第10話「宇宙人と人類と卵の三角関係」

          ラニーエッグボイラー 第9話「毎日健康卵生活のすゝめ」

          その日、中学校で階段から落ちて頭を打った俺はすべてを思い出した。 「俺、異世界転生してんなぁ!」 当時は30年も前で異世界転生というジャンルは一般的ではなかったが、頭の中を駆け巡るかつての故郷の風景は、日本とも地球ともまったく異なるもので、強いていえば文化レベルは縄文時代とかその辺りの時代が近いと思うが、とにかく90年代前半・平成初頭の文明的な街並みとは全然違うのだ。 人々は獣の皮をなめした腰巻一丁で生活し、石の斧を担いで捻じくれた角を持つ鹿みたいな動物を追いかけたり、3

          ラニーエッグボイラー 第9話「毎日健康卵生活のすゝめ」

          ラニーエッグボイラー 第8話「雨の日はエッグノックに限る」

          「……雨」 昼寝して起きたら強めの雨が降っていた。 こんな雨の日にわざわざ用もないのに外に出たがる人がいないけど、私は別に用はないけど外に出ないといけないので、こういう時は夜眠る用の部屋には直行せず、あえて寄り道なんかしてみる。 そう、私は生まれつき半径30メートル以内で24時間離れず過ごしたものを自然死させる謎の伝染病みたいなものを患っているから、無駄な死人を出さないために起きてる間に過ごす部屋と夜眠るための部屋の2拠点生活をしている。 普段だったら、この古めの商店街のす

          ラニーエッグボイラー 第8話「雨の日はエッグノックに限る」