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リラクゼーションサロンを辞めた理由とこれから

約1年前にリラクゼーションセラピストをやめて、3ヶ月前から販売のアルバイトで社会復帰しています🌱

たぶんアルバイトの中では覚えることの多い仕事で、まだまだ半人前なのですが…

最近はずっと、うずうず落ち着きません。
もっと人に寄り添うことがしたいなぁと考えてしまいます。

その販売の仕事はコンサルもしますが、
サロン勤めのときのように他愛のないお話をしたり、プライベートなお悩みを聞くことはできません。

で、「あのときは楽しかったな〜」と思ってしまうのです。

でも今のわたしには、気軽にボディケア(マッサージ)の仕事に戻れない大きな大きな理由があります。

それは、今まで自分がお客様にやってきたことが、
体にとっては本当に良いことではなかったかもしれないからです。

2021年頃から個人的なことや職場内の人間関係のことでひどく悩んで、去年の春には2ヶ月も毎日お腹を下す、顔の皮が剥ける(ただの乾燥とはちがう感じ)など、体調を崩しました。

体はガチガチに凝り固まってしまい、とてもお客様を癒すどころではありませんでした。

そんなときにオステオパシーを知りました。
オステオパシーを聞いたこともないという方がほとんどだと思います。

それは、自然治癒力を充分に活かして、身体が本来持っている機能を取り戻すための手技療法です。

一般的なグイグイ圧をかけるマッサージとは異なり、
手技はほとんど触れられるだけのように優しく穏やか。

アメリカ人医師によって提唱され、奥深く、身体全体の繋がりに気づかされるようなものです。

オステオパシーは、わたしのボロボロになった身体からエネルギーを引き出してくれました。

同じ時期に他のリラクゼーションサロンや整体にもいくつか行きましたが、施術後はむしろ筋肉がこわばってしまう…

これは、自分の身体が本当に辛くなったことで初めて気づけたことでした。

過去にリラクゼーションマッサージの施術後すぐに爽快感を感じたことももちろんありましたが、
オステオパシーの場合はニュートラルな状態になるという感じがします。

無理やりほぐすのではなく、本来備わっている自分の力を生かしてくれるのです。


そして、勉強するうちに知ったのが、そもそも筋肉は強い刺激を与えるほど固くなってコリがひどくなるということ。

痛気持ち良いマッサージは中毒性が高いので、一度味わうと病みつきになって悪循環になってしまうこともあります。

ですが、そんなこと普通お客様は知りません。痛いほど効いていると思っている方はとても多かったです。

強圧ができるとよく喜ばれますし、セラピストの方もそれを誇りに思っている人が多いです。

実は、リラクゼーションセラピストという職業は、ほとんど勉強していなかったとしても誰でもすぐ施術を担当できてしまうものです。

わたし自身は店舗で1ヶ月半ほど実技研修&テストに合格してからのデビューでしたが、サロンによっては未経験でもたったの1週間ということもあります。

理論的な学びに関しては、個人に任されている場合がほとんどだと思います。

いずれにしても、国家資格保持者やオステオパシーなど本質的な学びを究めている人とは、大きな差があります。

一応、リラクゼーションサロンは心と体の緊張の緩和が目的で、治療院とは異なりますが、
お客様は慢性的なお身体の疲れに悩んでいらっしゃる方が多いです。

本当に辛そうにされていて、こちらを頼っていらっしゃる方を担当するときは罪悪感を感じてしまいました。

元々はすべて人のためと思ってきたことが、むしろその人の身体に悪影響になるかもしれなかったからです。

働いているときは、目の前のお客様が気持ち良くなっていただけるように尽くしていました。
わたしの施術で1週間も、2週間も楽になったと言ってくださる方もいました。

でも、やっぱり自分の身体で実際に感じたことがあまりに大きくて、もうその仕事にはそう簡単に戻ることができません。


3年後には自分のサロンを開きたいと思って始めました。
まだ駅員を退職する前から勤務明けやお休みの日にアロマスクールに通いました。
貯金を使い果たしてどうなるかと思ったけれど、
働いてみたらたくさんの魅力的なお客様に出会えた。
こんなに楽しくて喜ばれながら働けるんだって、人生で一番幸せを感じていたかもしれない。

自分が生きがいを感じてやってきたことを否定するってとても辛いです。

けれども、3年間働いてずっと変わらないこともあります。

「人との繋がりを大切にしたいということ」
「繊細な人の心を美しいと思うこと」

そして、疲れてしまった人の心を癒したいという気持ち。

心と体は繋がっています。

リラクゼーションサロンは辞めたけれど、
これからも、わたしなりのセラピーを届けていきたいです。

手元に残っているパズルのピースを見つめて
これからも、自分らしさを集めていこう💫


このシーン大好き。自分に喝を入れます!


***


今回、このように気持ちを綴るかとても迷いました💦

リラクゼーションサロンで、日々心を込めてお客様と向き合っている方々に失礼ではないかということ。

でも、わたし自身がたくさん悩んでもがいたのは本当だから、
今の自分の気持ちに対して誠実でありたかったです。

そして同じように、人に言いにくいような葛藤を抱えている方がいたら、
「自分を素直に表現してもいいんだよ」って伝えたいから。

ここまで読んでくださったあなた😊
ありがとうございます。


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