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mamaroma1109
2019年12月2日 09:15
有料記事となっていますが、無料で全文読めます。「携帯に登録してある男の連絡先全部消してって言われたけん、あんたのも消すね。」黄色い電車に乗りながら、私は、地元の友達に電話する。「お前、それおかしいって。だって、別に消さんでもよくない。ただの友達なんやけん。」そう言われてみて「やっぱり変だよね。」と一瞬よぎったもののもう1人の私がすぐにその考えをよそに追いやった。「大
2019年12月3日 22:52
池袋沿線の郊外にある彼の家は、急行電車が停まる、家族向けの物件が多い街で駅前の繁華街を通り抜け、駅前通りを歩いて10分道路沿いに立っている、古い3階建てのビルの2階。1階のお弁当屋さんの脇にある緑色のリノリウムの階段を登った先の一番手前の部屋だった。台所から寝室にもダイニングにも行ける間取りでダイニングには、彼の洋服が入ったタンスが二つ。タンスの前には、ハン
2019年4月24日 10:52
「ダァン!ダァン!ダァン!ダァン!」一段登るごとに、苛立ちを踏みしめながら階段を上がってくる足音がする。「酔っ払ってるなぁ。今日は、危ないかも。」と階段から聞こえてくる足音で、その日の危険度を判断するようになっていた私は部屋を見渡して、ハサミとか、陶器製の貯金箱とか体に当たると怪我しそうな物を瞬時に判断しながら押入れの中に隠していく。 古いアパートによくあり