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馬の本

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#本

魔性の馬

魔性の馬

タイトルに惹かれて、図書館でジョセフィン・テイ著の『魔性の馬』という本を借りて読んだ。

本は新しく、中表紙も秀逸。

が、著者は1896-1952年を生きた方で、したがって、話の設定も時代を感じるが、なかなか面白かった。殺人が絡むミステリーだが、警部や探偵といった人は出てこないし、これまでに読んだどのミステリーとも違うと感じた。何より、馬が出てきて、いきいきと描かれているのが良い。

馬が出てく

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幽霊か、はたまた..

幽霊か、はたまた..

何かが見えている?

ここしばらくいつもの屋内馬場で愛馬に乗っていると、出入口付近でやたらと愛馬が何かを気にする素振りを見せていた。時には激しく首を振り、時には両前脚を上げて「ここ、やだ!」と主張している感じ。横に(出入口から離れる方向に)逃げることもあったし、ひどいときは乗っていて体が震えているのを感じた。明らかに怯えている。何かが見えているのかと思って、私の顔を出入口に向けてみるのだが、驚くよ

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嵐にいななく

嵐にいななく

今朝、馬房で引き綱をつけていると、馬運車が敷地に入って来た。愛馬は耳をピンと立て、隣の馬たちもざわざわ。不穏な雰囲気。風も強いからかな。

愛馬はいななく、いななく。一体どうしたと言うんだろう?

乗馬公園へ行くまでにも何度もいなないた。乗馬公園の馬たちも同じようにいなないている。

よく耳をすますと、普段は聞かないようないななきが聞こえる。屋内馬場に入るときも、入ってからも愛馬はそれに呼応するよ

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