野田篤秀(mamagoto house)

野田篤秀(mamagoto house)

最近の記事

住人のキロク#9

「この家に住んで」 はじめに 私がママゴトハウスに住んだのは今から2年半前。教員3年目の春のことでした。きっかけは大学の先輩あつさんに誘っていただいたことでした。私がこの家に住み、これまで生活してきた中で感じたことをここにまとめます。 食の豊かさと有難み 当時の私は仕事大好き人間(今もですが)。子どもたちと日々奮闘する生活は大変でしたがとても充実していました。放課後も授業や行事のことを考えると楽しくなり、準備のために夜遅くまで残ってしまうことも多くありました。晩御飯は、9

    • 母の記録

      【第一章】 窓から海の見える団地の5階で20年も同じ仕事をして、休日は大好きなテレビサスペンスを観て、本を読み、フラダンスを習う。子どもたち3人はそれぞれの場所と仕事をもち、もう子育ては終わり。元気な還暦を過ごし目指してのんびりした日々を送っていました。 そんなある日、東北にいる息子が神奈川に帰るけど、その際にシェアハウスを作って友人たちと住みたいから、そこで料理を作ってほしいと言われました。 その時から私の生活は一変しました。 料理は好きだし、栄養学も大好きだけど、

      • 住人のキロク#7

        “MAMAGOTO HOUSE”での暮らし 買い物がしたければ横浜、自然が感じたければ横須賀や逗子、など電車でどこにでもフラっと行けるこの立地を私はとても気に入っている。通勤時間は長くなったけど、都内に住んでいた頃よりも、心の余裕があり穏やかに過ごせている。 25年間生きてたどり着いた一つの結論がある。 それは「食べる」「寝る」「人」の3つが揃ってこそ人は元気でいられるということ。 1. ① 食 これは我が家を語る上では欠かせない。 料理はオーナーのあつさんの母が3食作

        • 住人のキロク#6

          私はmamagoto house に住んでみて感じたり、学んだことがいくつかあります。  1つ目は、住んでいる人たちが互いに支え合いながら暮らしているということです。これはとても当たり前なことです。しかし、世の中には、自己中心的で他人のことには目もくれず何もしないような人がいます。また、何もせずに自分だけ利益を得ようとする人たちであったりと様々な人がいますが、この家では漢字の「人」のごとく、人も人とが支え合いながら生活しているんだなと感じられました。  例えば、職場の愚痴

          住人のキロク#8

          MAMAGOTOHOUSEでの生活を振り返って 作成者:中岡 遼 この秋にママゴトハウスを卒業して改めてママゴトハウスってどんなところだろうと、1年半ママゴトで過ごして感じたことを振り返ってみた。 1、友達より身近だけど、家族とも違う不思議な関係性 ママゴトハウスの住人どうしの関係はすごく特殊だと思う。そもそも住人の年代の幅が最大で半世紀分くらい違ったりするし、もともとは全く違う環境で過ごしてきてるんだけど、一緒に過ごしていると家族みたいに温かい関係性。家に帰れば、「お

          住人のキロク#5

          「私とままごとハウス」  まず1番に、今、私の心はとても満たされています。それは安心できる場所、帰る場所があって大切な人たちが私の生活の中にいるからです。ままごとでは毎朝「行ってらっしゃい」って仕事に送り出してくれて、「おかえりなさい」って仕事から帰ってくるのを待ってくれている人がいます。美味しいご飯を作ってくれて、時には作り方を教えてくれて、「美味しいね」って一緒にごはんを食べてくれる人がいます。嬉しいことがあったり、悲しいことがあったら、自分のことのように話を聞いてくれ

          住人のキロク#4

           私はままごとがお腹を抱えて思いっきり笑える場所だと思う。  笑いの源その1は母のご飯。仕事から帰えるバスに揺られ、急坂を前屈みで登りながらのままごとのドアを開けるとあーいい匂い。今日は揚げ物だ!今日は煮物だ!毎日毎日ママが試行錯誤して作り出すご飯が目の前に現る。手を洗ったらわたしのベスポジに座って箸を持って食べる。私の欲求は満たされる。それだけじゃない。夏には、家庭菜園クラブから得た情報を駆使して栽培したとれたての野菜をこれでもかとボウルにもって出してくれる。これもパリパ

          住人のキロク#3

          ままごとハウスに引っ越してきて、もうすぐ2ヶ月。住んでみて幸せを感じる瞬間としんどーって思うことを書き留めようと思います。 まず、しんどいなと思うことから。 1つ目は、駅から家までの急な急な急な坂。最寄りについて、家に帰ったら美味しい美味しいご飯が待っているというのに、あの坂を登るのはほんと嫌だなってなる。一旦気合いを入れて、日によって坂の登り方を変えてなんとか登りきる。ある日は、頑張れる気持ちになる音楽をかけて。ある日は、誰かのことを考えながら。今あの人何してるかなとか、

          住人のキロク#2

          ままごとハウスと私 作成:岩見 作成日:2021年9月24日(金) 最終更新日:2021年11月14日(日) 「ヴゥオオオオオオオン”!!!」 愛車のモコちゃん(軽自動車)が悲鳴をあげ、長い長い旅路の終わりと始まりを迎えようとしています。 きっつい富岡の坂を文字通りアクセル全開で登れば、 そこにはMAMAGOTO HOUSEがあります。 大学時代を共に過ごした愛車の後部座席に、 後方が見えないくらいパンッパンの引越荷物を積み込み、 その車内の窮屈さとは対照的に、晴れて社会人

          住人のキロク#1

          「手を合わせてください」「ごちそうさまでした」 この瞬間、僕の胃袋のストップウォッチが押された。 子どもと一緒に食べる給食の量では、僕の胃袋はもって3時間だ。 これから3時間のエネルギー消費は、この後の戦いに影響を及ぼす。 この戦いは16時45分の退勤後に訪れる。しかも週に5回もだ。 僕の働く学校は繁華街にある。横須賀の中でも美味しいお店が軒を連ねる。 僕はラーメンが大好きだ。 仕事後はラーメンが食べたい。ラーメンが食べたい。ラーメンが食べたい。 一歩一歩踏み出す足は