住人のキロク#6


私はmamagoto house に住んでみて感じたり、学んだことがいくつかあります。


 1つ目は、住んでいる人たちが互いに支え合いながら暮らしているということです。これはとても当たり前なことです。しかし、世の中には、自己中心的で他人のことには目もくれず何もしないような人がいます。また、何もせずに自分だけ利益を得ようとする人たちであったりと様々な人がいますが、この家では漢字の「人」のごとく、人も人とが支え合いながら生活しているんだなと感じられました。

 例えば、職場の愚痴を聞いたり話したり、就職活動のためのアドバイスをしたり、されたり、人間関係の悩みを話したりと沢山のことをそれぞれが話し、聞き、共有してそれぞれの人がそれぞれの人のの心の支えになっているんだなと、日々感じています。私も、何かを共有したいなと思ったり、話したいなと思ったら話せるような環境にいることができて恵まれているなと感じています。また、目に見える支え合いというモノと感じており、それは「夜ご飯の片付け」だなと考えています。

 ここ最近(11/19)では人数が増えたせいか、洗い物がどんどん増えていきました。そのため、住人の人たちが積極的に洗い、片付けをする光景をよく見たり、私も参加しています。その中で、「ありがとう」など感謝の言葉を掛け合っており、その場面を見たり感謝の言葉を聞いていたり、自分もその場に居ると、助けながら、支え合いながら暮らしているんだなとよく感じられます。


 2つ目は、自分のできる範囲の中で相手に気を配り、時には自分を大切にし、たまに自己中心的になるという事です。mamagoto house のような集団のなかで生活していくと必然的に気を使うタイミングは数多く出てきます。そのような場面に遭遇した場合はもちろん気を使いその場の雰囲気に沿った行動をします。

 しかし、それをしすぎると常に「気を使う」と言うことのために頭を回し、「周りにどう思われてるか」と言う思考回路まで到達し疲れが出てきたり、ストレスが溜まってしまうことがここで生活している中や、今までの学校生活の中でありました。そうなるとそれぞれの学校であったり仕事場でのパフォーマンスに支障が出てくる可能性が出てきます。そうならないために何事もちょうどよくやっていくことがこれからも上手くやっていくコツなのだなと学ぶことができました。(自分の好きなモノや自分が頑張りたいモノ、譲れないモノであったら突っ走ったりやりすぎなくらいがいいんですけどね)

 これはこのmamagoto house での生活だけで生きてくるモノではありません。今後の訪れるであろう社会生活にも役立つなと考えています。例えば、職場で周りを気にせずに自分の今置かれている立ち位置や、やるべき事をしっかりと捉えるような人になれるのではないかな?と思いながら、自分の事を大切にしつつ人と触れ合いながら生活の中で学ぶことができています。


 3つ目は、世の中にはいろいろな人がいて、それぞれのルーツがあり、持っている心の芯があるということです。ここに住んでいる人は全員が同じ親のもとで生まれ、同じような考え方で子育て、教育を受けて育てられた訳ではありません。それぞれの人間がそれぞれの親のもとで生まれ、育ち、それぞれの成長がありこの世の中を生きています。自分にとっての当たり前が、その人にとっての当たり前じゃないというのはよくあることだと思います。

 そこで自分が生きてきた中で積み上げられた常識を盾にし、相手に怒りの感情を持つことは少し良くなかったりもするのかなと感じます。もちろん私も他人の言動を見聞きして、「ん?」と感じてしまう事もありますが、だからと言って怒りの感情を燃えたぎらせるのも違うなと思います。

 まずは受け止めることが大切であり、そこから何が自分にそぐわなかったのかを考え、その人に伝えたいのであれば直接伝え、自分の中で受け止め、飲み込むことができるのであれば伝えない、ということをやっていけばいいのかな?とも考えています。そして、「人にはそれぞれのルーツがありそれぞれの価値観を持っている」という事を改めてここで学ぶことができています。


 最後。特に感じた事は「幸せ」です。帰れる家があったり、晩ご飯があたたかくとっても美味しかったり、あたたかく面白く個性がある人たちがいたりと当たり前になりそうになってるけどこんな生活は当たり前なんかじゃない。本当に幸せだなと感じられます。日々に感謝です。

※私は一応大学卒業まではこのmamagoto houseにいるつもりです。ここで暮らしていく中でいい刺激をもらい、学び、たくさん失敗していく中で楽しく生活していくでしょう。大学卒業しているであろう約3年後の自分そして未来の自分がどうなっているのかが想像つかず、楽しみです。自分を労りながら精一杯人生生きていきます。


安田丈一郎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?