住人のキロク#8

MAMAGOTOHOUSEでの生活を振り返って
作成者:中岡 遼

この秋にママゴトハウスを卒業して改めてママゴトハウスってどんなところだろうと、1年半ママゴトで過ごして感じたことを振り返ってみた。

1、友達より身近だけど、家族とも違う不思議な関係性
ママゴトハウスの住人どうしの関係はすごく特殊だと思う。そもそも住人の年代の幅が最大で半世紀分くらい違ったりするし、もともとは全く違う環境で過ごしてきてるんだけど、一緒に過ごしていると家族みたいに温かい関係性。家に帰れば、「おかえり〜」って出迎えてくれるし、時間が合えばみんなで食卓を囲んで晩御飯を食べる様子は家族とあまり変わらない。だけど、月一でパーティをやったり、県外へキャンプへ行ったり、住民みんなで運動会までやっちゃったり、友達同士のノリでやっちゃうような遊びもやる。だから、家族とも少し違う感じ。友達のような家族のような。言い表すことは難しいけど、そんな一言で言い表せない関係性はママゴトならではの関係性だな思う。

2、才能豊かな温かい人が集まる家
ママゴトに集まる人は住人以外の人も含めて、ほんとに温かい人ばかり。特に自分は秋元家のちびちゃん達がほんとに懐いてくれて、毎回来るたび一緒に遊んで自分自身が一番癒された。笑仏のような包容力の健司さんといつも笑って見守ってくれるちなみさん。秋元家だけでなく、ママごとに遊びに来てくれる人たちは才能豊かで温かい人たちばかり。それはやっぱりママゴトがあつさんを中心に人の繋がりで集まっているからだと思う。いい人の友達はいい人って感じで本当にママごとに集まる人たちはみんな温かい。

3、何と言っても豊かな食の時間
何と言ってもママゴトの食はめちゃくちゃ豊か。母(家主のあつさんのお母さん)がいつもみんなの好き嫌いやバランスを考えて食事を作ってくれる。10人以上も人がいると、それぞれ好きな食べ物があったり、食べれない物もあったりするけど、母はそれぞれの好みや食べれない物もしっかり考えて食事を作ってくれる。母の愛が強すぎて年中同じ食材(特にトマトとかみかんとか)が食卓に並んでる事もあるけど、そこはご愛嬌。
母のご飯に加えて、それぞれが外で買ってきた自分の好きな食べ物や実家から送られてきた物をみんなでシェアする事もたくさんある。普通一人暮らしじゃ食べれないようなお酒や食材をみんなで食べたり、自分じゃ思い付かなかったような食材の食べ方が出来るのもママゴトならでは。そんな豊かな食の時間や空間がママゴトの温かさを作っている。

ある日のママゴトハウスの会話の中で、「住人の誰かが結婚して、みんなで結婚式に出れたら最高だね〜。」なんて話をしてた。人生の中でずっとママゴトハウスで過ごすわけではないし、過ごした時間は人生のほんの数年かもしれない。だけど、離れた後もお互いがお互いを思い合えるような。ママゴトはそんな不思議な温かさの詰まった場所だなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?