母の記録

【第一章】

窓から海の見える団地の5階で20年も同じ仕事をして、休日は大好きなテレビサスペンスを観て、本を読み、フラダンスを習う。子どもたち3人はそれぞれの場所と仕事をもち、もう子育ては終わり。元気な還暦を過ごし目指してのんびりした日々を送っていました。

そんなある日、東北にいる息子が神奈川に帰るけど、その際にシェアハウスを作って友人たちと住みたいから、そこで料理を作ってほしいと言われました。

その時から私の生活は一変しました。

料理は好きだし、栄養学も大好きだけど、私の料理は家族の為だけに作っていたので、みんなの口に合うのかしら?どんな方と暮らすのかしら?私はその方達にきちんと対応できるのかしら?不安はいっぱいありましたが、持ち前の楽観主義で「なんとかなるわ。」とお婆さんと若者の生活は始まりました。


【第二章】

私は食べることは生きることだと思っています。全宇宙の中の何らかの生命をいただいて自分の生命をながらえる。だから、何をして、どう生きていくのか。

季節のものを味わい、自然に感謝しつつ、自分の存在意義を知る。その職でみんなの健康を守りたいと思い頑張っています。

私は6人兄弟の末っ子で貧しい家庭に育ったので、目の前の生活をこないsていくことしかできなかった。日々の暮らしで精一杯だったから。

まだ将来のある若い人に夢を叶えてほしい。遠くをきちんと見据えて、異貌を捨てず今よりも一歩でも前に出てほしい。一言でもいいから元気付ける声かけをしたいと思っていました。


【第三章】

それからもうすぐ3年。

住人は13人になり、朝3時半に起きて一升のご飯を炊き、Google先生に聞きながらメニューを作り、かける言葉は空回りし、あたふたと1日が終わるけど、みんなの楽しそうな笑顔を見ていると「桜梅桃季」「みんなちがってみんないい」が具現化できているかな?と、とても幸せな気持ちになる。

そして、何より楽しい。


【第四章】

毎日若い人と一緒に仕事や恋や仲間の話。

流行の音楽や芸人のこと、普通の63歳のおばあさんには味わえないゆな楽しい日々。

そして、何かを決心した時の顔つきや目の輝きを目の当たりにできる。

遠い昔に自分に果たせなかった夢をみんな叶えてほしい。


さあ〜、今日も3時半にMAMAGOTO HOUSEの朝は始まる。


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