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野球部の応援団

高校野球。夏の県大会。
今年の夏はおそろしく暑い。。。
グランドに立っている選手達を見ていて、倒れないかと心配になるくらい。
アルプススタンドで応援している応援団も、ブラスバンドもチアも、写真部の彼も、野球部の保護者も。
もの凄く熱い球場。
その中で息子くんを一生懸命目で追っている私。。。

高校の寮で生活している息子くん。
年始に送り出してから、今年の年末まで自宅には帰ることは出来ない。
どんな毎日を送っているのか。
誰と仲良くしているのか。
どんな楽しい時間を過ごしているのか。
苦しい時間、悲しい時間、悔しい時間。沢山のしんどさも乗り越えて。

『今』目の前でノックを受けている。
何て大きくなったんだろう。
何てたくましくなったんだろう。
目を細めて眺めている。。。

アルプススタンドでは、沢山の応援歌が流れ、みんなで気持ちを込めて回を重ねて応援していく。
その中で、いつも応援団が歌う時、泣きそうになる曲がある。

でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も
何度も見上げてきたこの空を

教科書に書いてある 事だけじゃ わからない
大切な物がきっと ここにあるはずさ
それが ○○(学校名)の宝

BEGIN『島人ぬ宝』一部抜粋。替え歌

野球部員達はみんな親元を離れて、毎日毎日練習に明け暮れる。
沢山沢山辛いこともあるはず。
沢山沢山悔しい思いもしているはず。
そして、それを支えてくれる家族は隣にいない。

それでも沢山沢山仲間と笑い合って楽しい時間も過ごして。
『大切な物』を見つけていく。

『大切な物』がきっとそこに在ると信じて。
彼らは歯をくいしばる。

『我が子』を信じて。
「我が子を信じよう」と母も歯をくいしばる。

試合の表舞台に出ることは無くとも、メンバーの一員として仲間のサポートをして役割を果たそうと頑張っている息子くんの姿がそこに在る。

ママの『宝』物だった息子くんが、掛替えのないチームの『宝』になろうと必死に頑張っている。

野球部応援団のみんなの歌声が胸に響く。
誰にも気付かれないように「暑い暑い」と汗と一緒に涙を拭う。

うちの野球部の子ども達も、戦っている敵チームの子ども達すらも、みんなが尊く愛おしい。

これまでやってきた沢山の練習。
その積み重ねは裏切らない。
きっと大丈夫。
後は自分を信じて。仲間を信じて。
大切な大切な『宝物』
きっとそこにあるよ。

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