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雲の上に広がる音楽の世界

飛行機に乗った時の楽しみは、『景色』と『音楽』
飛行機のイヤホンから聴ける音楽番組を聴きながら、窓の外に広がる雲の上の景色を眺める。

今回ANAの飛行機で流れていたのはマカロニえんぴつさんの特集番組。
なかでも、「悲しみはバスに乗って」に気が留まる。

耳にしたことはあった爽快感のある曲調のその曲。
よくよく聴いてみる。歌詞を聞いていくと、曲調とは裏腹にとても切なく悲しい内容の歌詞に驚いた。

雲の上。飛び込んで来た歌詞

あ。そういえば今日はあいつの命日だ
なんで死んだんだっけ
どうして死ななきゃいけなかったんだろう

「悲しみはバスに乗って」マカロニえんぴつより

物語仕立てのMV。
大切な家族を事故で亡くした男性の気持ちが表現されている歌と物語。
曲調もポップだけれど、歌詞にも「ばあちゃ~ん」とか「かあさ~ん」とポップに表現されている。
確かに、自分が本当に辛い時ってばあちゃんやかあさんを思い出すなぁ・・・と、腑に落ちる。

飛行機を降りても耳から離れない最後のフレーズ。
ついつい口ずさんでいたわたし。

ありふれた日
ありあまる日
ありきたりなしあわせ

「悲しみはバスに乗って」マカロニえんぴつより

先週末、県外で一人暮らしをしている息子くんのアパートに泊めてもらった。
朝から、すっからかんの小さな冷蔵庫とにらめっこして、何とか息子くんの為に朝食を準備してやる。
温かいのを食べさしてやりたいのになかなか起きてくれない息子くん。
いつもなら絶対に触らせてくれない頭をこっそりと撫でながら、ふとあのフレーズが口をついて出て来た。

ありふれた日、有り余る日、ありきたりな幸せ。。。
一緒に暮らしていた頃には当たり前の幸せを何気なくやり過ごし。
有り余らせていた息子くんとの大切な時間。

大事なものを失ってから気付くのではなくて、日々の生活の中で大切なことを実感させてくれる曲の力の素晴らしさ。

久しぶりの息子くんとの何気ない幸せな時間は束の間。
朝ご飯をたいらげると、あっという間に出かけていった息子くん。

学びに部活に友達に。『今』を謳歌している息子くんのたくましくなった背中を見送る。
あなたが辛い時「かあさ~ん」と思い出してもらえる存在にわたしもなれているのだろうか。。。

空の中、雲の上でのステキな曲との出会い。
「ありふれた日、ありあまる日、ありきたりなしあわせ」に感謝。。。

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