あお

26歳。IT企業で3年間勤務。 現在ブータンで学校の先生をしています。 ブータンでの暮…

あお

26歳。IT企業で3年間勤務。 現在ブータンで学校の先生をしています。 ブータンでの暮らし、日々の心境をつづっています。

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小さな絶望が消えたとき

先日、YouTubeを開くと、オススメにこんな題名がみえた。 「死にたいって思った時に聴く曲」 最近、youtubeでヒーリングミュージックを開いたからかな。死にたいって思った人に、どんな曲を聴かせるのだろうと興味が湧いた。 動画をひらき音楽を聴きながら、何となくコメント欄をみてみた。驚いた。そこにはいろんな人の"ナカミ"があった。 つらい自分の体験談を赤裸々に語るひと。死ぬのを踏みとどまったひと。そんなひとたちを励ますひと。自分のもつ死に対する価値観を語るひと。

    • ブータン活動日記#11 ~マイノリティになりたかった~

      気づけばこちらにきて半年たっていました。 今月は飛び立った日付けになったことに気づくのが2日遅かった。今まで時がたつのを指折り数えていたのに、当日に〇か月経った!と考えなかったことが本当に驚きです。半年たった今の状況について語っていきます。 先生たちとの関係 私の配属先は学校なのですが、先生たち、とくにCP(カウンターパート:協力隊の配属先で働く現地の方で、メインでサポートしてくれる人。主に同じ職種や近い仕事をしている人が選ばれる)との関係に少し悩んでいる。2人しかいない

      • 自分を満たす10のリスト

        みなさんは自分を満たす10のリストを持っていますか? * 海外にきて寂しさに押しつぶされてもがいているとき、ある本に出会った。ちょうど自分を甘やかすと決めて、行動しているときだった。その本の中に「自分の心を愛で満たす10のメニュー」の実践というワークがあった。10個自分が「フィールグット」と感じるメニューをリストアップし、リストができたらそれを3週間毎日1つずつ実行するという簡単なもの。自分を満たすいいチャンスだと思い取り組んでみた。以下が私の10のメニューである。 1

        • 彼の隣で本を読む、そんな恋をしたい

          2年前の春、数年彼氏がいなかった。 コロナが余韻となりはじめる中、まだ独りの寂しさとの付き合い方を知らなかった私は、自分と闘っていた。ひとり時間を充実させようと、よく本を読んでいた。 図書館がすきだった。本に囲まれたあの空間も、たくさん人がいるのに保たれている静けさも、幅広い年齢の人が同じ場所にいることも、すきだった。読みたい本がなくとも歩き回って興味が出たものを数冊借りて、家に置いておく。読まないで返すこともたびたびあったけど、それもすきだった。 この時期はよく一人旅に

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        小さな絶望が消えたとき

          袋ラーメンと私

          食べられるお守り 海外に来て数か月。自分の家も仕事もすでに体に馴染み始め、海外に住んでいることを忘れそうになる。言語が十分でなくとも意外と生きていけるし、家に一人でいるときなんて日本と何も変わらない。だが時折、体に住み着いた寂しさがひょこっと顔をだす。手に入らないことで忘れ去られていたはずの食べなれた料理の記憶が沸々とわいてくる。お刺身…山国だから手に入らない。納豆…かろうじて手に入るがかなりの高級品。東京の店でランチできちゃう。玉子豆腐…地元の、あのメーカーのがいい。結局

          袋ラーメンと私

          ブータン活動日記#10 ~3泊4日Dagala trekking後編~

          先日初めて行ったトレッキングレポ後編です。 前編がまだの方はぜひ先にこちらを読んでください。 3日目 標高の高さと雑魚寝だったこともあり、眠りが浅い。寝袋から出たくない気持ちとぎりぎりまで葛藤し、いやいや起きて外に出るとそこには気持ちのいい朝が。 昨日のガイドの様子を見て不安を抱えながらも、第3キャンプに向けて出発。予定時間は6時間。 このDagala trekkingコースは、Thousand lake trekkingと言われるくらい湖が多いことが見どころ。今日も

          ブータン活動日記#10 ~3泊4日Dagala trekking後編~

          ブータン活動日記#9 ~3泊4日Dagala trekking~

          先日、初めてトレッキングに参加しました。 実は日本を含めて初のトレッキング。それが3泊4日のテント泊という過酷な戦い。それを備忘録として綴っていきます。 トレッキングチームは、日本人7人・ガイド2人・ポーター(馬を先導する人)2人・シェフ(とその友達)2人の計13人 基本は日本人7人とガイド2人が一緒に行動し、シェフとポーターが朝後片付けを済ましてから出発、テント設営のために早く着くルートを選択し先に準備をして待っているというような流れでした。 1日目 トレッキングにつ

          ブータン活動日記#9 ~3泊4日Dagala trekking~

          他人の体験は面白いけれど、アドバイスは聞かなくていい

          最近Instagramとnoteをよく見ている。 その中で思ったこと。 他人の体験は面白いけれど、アドバイスは聞かなくていい 私は人の体験談を聞くのが好きだし、幼少期の成長過程を知ることにすごく興味がある。どんな出来事をどう捉えて今の人となりになったのか、その端を垣間見れる話は実に面白い。そのためnoteでも自己理解のために自己分析をしている人の記事や、自分のナカミを吐露している人の記事を好んでよむ。インスタにも同じような傾向が表れて、Xを引用した文字メインの投稿や、本や

          他人の体験は面白いけれど、アドバイスは聞かなくていい

          春になったから、次の物語に進もう

          私の中でひとつの物語が終わった。 ここで書くのは少しためらわれるが、「本音で生きる」を信念にしている今、ありのままを記そうと思う。ただ、私の中だけの内容ではないので、すこし絞らせてもらいます。

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          春になったから、次の物語に進もう

          贅沢な時間の使い方のススメ お酒×本

          気づいてしまった。最高に贅沢な時間の使い方に。 最近自分に激甘をやっているなかで、気づいたらKindle unlimitedを契約していた。あのAmazonの気づかないうちに契約させられいる手中にはまったというわけではない。 読みたいと思った本を検索したらunlimitedの無料で読める作品の一つで、そういえば本読みたいってずっと思っていたなと思い出し、自分により簡単に本を読む時間をとれる環境を与えてあげようと契約した。 そうしたら想像以上に本を読むことが手軽でとても楽し

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          ブータン活動日記#8 ~5か月目の心境~

          ブータンにきて5か月がたちました。 これまでの心理状態と大きく違う今。これまでを振り返りながら今の心境を書いていこうと思います。 1か月時点 2か月時点の振り返りで公開した日記です。 本当に苦しくて、頭の中だけでぐーるぐるして。自分のことをすごく労わってやすんでいるつもりだったけど、携帯してだらだらしていただけ。でも来て1か月なんてそんなもんで仕方ないだろうと今は思います。 2か月時点 このときは時間の進まなさに絶望を感じていました。やることがなかったというのもあるけ

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          早かった一週間

          ブータンにきて初めて、一週間が早かったと感じた。 これまではやることのない日々で、次の予定まであと何日、何日、、、とカウントして。学校始まってからは毎日毎日、まだ火曜日、まだ水曜日、まだ木曜日…と週末を心待ちにして。 そんな時間の使い方がわからない苦しい日々を送っていたのだなと気づく。 最近「自分に激甘」を心がけている。 学校から早く帰りたいと思ったら、授業終わったら即帰って カフェでリラックスしたいと思ったら平日でも街まで出かける。 いつもは贅沢だと我慢する甘いものも、食

          早かった一週間

          トイレと母と痛み

          気づいたら約2か月、トイレ掃除が続いていた。 この記事を書いた日からほぼ毎日欠かさずトイレ掃除をおこなっている。気持ちがいいからとか、始めたら運が周ってきてやめられなくなったとか、そんなことは何もない。けれどもなぜか続いている。 2か月近く続いたなら習慣といってもいいのだろうか? 3週間続いたら習慣になるなんてことも言われているが、気持ち的にはまだな気がする。習慣のイメージは、何も考えず自然とそれを行いはじめることなのだが、毎朝トイレをみて時計を見てから「やろうかな」と考

          トイレと母と痛み

          教育は何が正解なのか

          桜のない4月 4月になった。私の住んでいる山国ブータンでも花が咲き始めて、春がもうきたことを感じる。梅の花はところどころにあるが、桜は見つけれていない。桜は多くの木が並んでいてこそ桜だと認識しているところがあると思う。そんな風景は、あと1回おあずけ。去年、こっから2年見れないのかあとしみじみしながら焼き付けた桜並木が瞼の裏に浮かぶ。地元は桜が有名だった。それもあってか思い入れがある。海外に来て初めて季節が変わった。なんだか自分も新しくなった気になる。 先生としてか、エンジ

          教育は何が正解なのか

          バレーボールと歩む人生

          この前思い立って自分の人生グラフを書いてみた。 そのためにゆっくりと自分の過去を振り返ったところ、自分の核には部活での経験があったのだと気づいた。 小学校4年生から始めたバレーボール ただただ楽しくて、うまくなりたい、、、というよりも楽しくて毎日行っていた けれども同級生内のいじめとか、先輩からの陰口とか、バレーボール以外のことで苦しくなって部活が嫌いになった。でも真面目で正義感が強い当時の私には、「行かない」という選択肢がなく部活を続けていた。 気が強くて負けず嫌いだった

          バレーボールと歩む人生

          相手に感じる距離感は自分がつくっている

          先日、同じ学校で働いている先生のWelcome兼お別れパーティーがあった。 残念なことに私は熱を出してしまい、そのパーティーには参加できなかった。 そして週が明けた今日、同僚(ブータン人)とご飯を食べていたときに、「〇〇先生(日本人)がこの前パーティーでスピーチをしたときに、『昼ご飯を食べるとき、ゾンカ語で話されついていけない時に孤独を感じていました。』っていってたの。あなたも感じている?」 と言われました。 この記事でまさにそのことについて触れていた。 そのスピーチを

          相手に感じる距離感は自分がつくっている