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生徒さんとハリラヤの料理をシェア!

ハリラヤ休日の2日目にも授業がありました。
マレー系の女性の生徒さんですが、ハリラヤでも授業をしたい、と言うことで通常通り2時間の授業を。
授業の後に「一緒にご飯をだべましょう!」ということで、ハリラヤ用に準備した料理を持ってきてくれました。

どれも美味しそうですね

Ketupat(クトゥパッ)

上の画像で、一番奥に見える、編んだ葉っぱにつつまれた食べ物は、「Ketupat(クトゥパッ)」と言います。
Ketupat(クトゥパッ)は、ハリラヤには欠かせない、飾りも兼ねたお祝いの料理で、祝祭や特別な機会を、家族や友人などと一緒に楽しむための重要な料理です。

作り方

Ketupat は、細長くさいたヤシ(ココナッツ)の葉を、一つひとつ手で編んでいきます。編みあがった包み物の中に、洗った米を入れ、熱湯で茹であげます。
彼女によると、この入れる米の量の加減が難しいそうで、少なすぎるとふっくら感がなくなり、しぼんだような菱形になってしまうそうです。
茹で上がった Ketupat は、半分に切って、外側の葉を取り除いてから食べます。

生徒さんがつくっているところ

起源や意味、地域による違い

Ketupat の起源は古いマレー文化にさかのぼるようで、稲作文化として発展し、豊穣を象徴するものとなったようです。
また、イスラム教の祭りや儀式においても重要な役割を果たしていて、祝福や平和の象徴とされています。
マレーシアは、さまざまな文化が混在しています。地域による差もかなり存在します。
Ketupat も同様で、マレー半島の西側では、菱形の Ketupat が主流ですが、マレー半島の東側、特にケダ州やクランタン州では、三角形のものが主流のようです。

食べ方

Ketupat は、カレーやレンダンなどと一緒に食べることが一般的です。
画像でも、カレーとビーフレンダンと一緒にいただいています!
Ketupat の食感は、モチモチとしてしっかりとしており、米の風味とヤシの葉の香りが組み合わさって、独特の味わいを楽しむことができます。
日本で言うと「ちまき」のような食感と味わいです。

大変な手作り

Ketupat は基本的には手作りのため、ハリラヤ前には、マレー系の方は Ketupat 作りに大忙しとなります!
彼女も、私たちに持ってくるために、前日の深夜12時から作り始めたそうです!ありがとうございます!

すごいですね!

ティフィンキャリア

カレーやレンダンを入れてきた、お重箱みたいな、だんだん重ねのお弁当箱。
ステンレス鋼の本体に、エナメルなどを塗って装飾された「お弁当箱」で「ティフィンキャリア」と呼ばれています。
もともとは、職場まで食べ物を運ぶのに使われていて、食べ物の鮮度を保ち、虫を寄せ付けない工夫がされてこの形になっています。

美しい伝統的な「ティフィンキャリア」

マレーシアの古き「ババ・ニョニャ文化」の伝統を復活させた弁当箱として、いまでも使われますし、お土産としても人気があります。
「ババ・ニョニャ」とは、地元のマレー系の女性と、大陸からきた中華系の男性が結婚して、生まれた子孫のうち、男を「ババ」、女を「ニョニャ」と呼び、 そこから発生した新しい文化が「ババ・ニョニャ文化」と呼ばれています。プラナカンとも呼ばれます。

今でもアンティークな「ティフィンキャリア」が欲しいという人が後を絶たちませんが、残念ながら、エナメルの絵付けが施されたティフィンは大変貴重なもので入手は困難で、しかもとても高価なものです。
現在では、機械でプリントされたものや、プリントが貼られたものが主流になっています。
彼女のも、彼女と、彼女のお母さんが共同でプリントしたものだそうですが、すでに10数年ものだそうです。

あたたかい心遣い

彼女は、明朗快活で、心遣いが素晴らしい素敵な女性で、イスラムの文化や慣習についても、いやな顔一つもせずに教えてくれます。
穏やかな方が多いマレー系ですが、伝統文化などにも、決して争ったりしない穏やかさや、さまざまな気遣いが感じとれて、日々、学ぶことが増えています。

こんな光景だったんでしょうねえ、カンポンは


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