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【8/31クラファンスタート予定】 なぜ静岡市で古民家を宿&シェアスペースにするのか?

こんにちは、株式会社HONE /Astlocal株式会社の代表をやっている桜井貴斗と申します。

私は現在、2社の会社の代表をやっています。

HONEでは「日本の地方にマーケティングを実装する」ことを標榜し、主に地方マーケティングの伴走支援を行っています。

Astlocalでは自分の故郷である静岡市を観光から元気にするべく、民泊の運営・観光ガイドの育成・観光地の編集/PRなど、さまざまな側面からローカルを観光で強くしていく事業を行なっています。

本日は8/31公開に迫ったクラウドファンディングを実施する目的についてnoteを書いてみたいと思います。

クラウドファンディングの概要


▼クラファンページはこちら(8/31 9時頃スタート予定)
できましたらぜひ「お気に入り登録」をしてお待ちくださいっ!
https://camp-fire.jp/projects/767550/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

静岡市の港町「用宗(もちむね)」にある築90年以上の古民家を再生し、地域住民の方々と協力しながら運営する民泊施設です。

外国人観光客と国内旅行客をともに受け入れ、歴史・文化を感じられる特別な宿泊体験を提供します。地域活性化に貢献し、地元観光の質を高め、観光客に選ばれるまちづくりを目指します!

なぜ観光なのか

そもそもの話、なぜ観光なのか?というと、創業した私(桜井)と大石さんの静岡の課題が「観光」に一致していたのですが、その詳細は以前、Astlocalのインタビューでも以下のようにお話ししていました。

<桜井>
「マーケターとして地方を訪れるたび、人口というものがどれだけ重要か痛感します。個人的には人口10万人規模の市町となると、施策や企画を打つにも課題が多く出てくるなという印象。対して、私たちの住む静岡市は人口約70万人。減少傾向は長年続いているものの、観光資源も多く、良くも悪くものんびりとしていて、危機意識が薄い。以前、ある関係者に静岡の魅力を聞いてみたところ『気候が良い』という回答が返ってきて、これはマズイ!と感じました。地方って観光が分散しがちなんです。静岡でいえば、静岡茶に海鮮に徳川家康に……と"どれも良い"となりがち。マーケティング視点でいえば、尖らせる、集中させることが定石なんですが、それができていない。」

「また、静岡は各地からアクセスしやすく、日帰りできてしまう。利便性とは裏腹に、観光としてお金は落ちにくい地方なんですよね。宿泊する動機とその場所をつくることが重要だと考えています。」

流用:【創立メンバーインタビュー】明日のローカルのために、まず私たちができること
代表取締役 桜井貴斗

<大石>
「私自身は生まれも育ちも静岡市。大学で県外に出たところ、帰省のたび、馴染みの店が閉店するなど、地元が衰退していくのを目の当たりにしました。医療で命は救えても、住民が安心して幸せに暮らすためには、産業を生み出すなどして、経済を豊かに循環させなければいけない。それが、不動産事業をスタートさせたきっかけでもあります。また、人口減少・流出は静岡に限った話ではありません。そうなると国内でニーズを奪い合うのではなく、外国人観光客、つまり外貨の獲得が急務。しかしながら、温厚でどこか商売っ気に欠ける静岡人。ビジネスとしてインバウンドに力を入れているところは限られてしまいます。」

「さらに地方には高齢化の問題も。不動産視点でいえば介護の関係で慣れ親しんだ我が家を離れなければ行けない方、医療視点でいえば日々孤独なひとり暮らしに悩む方など、さまざま。不動産と医療、そこに観光のパワーが加わることで、解決できる諸問題があるのではないか、そう感じています。」

ローカル、ひいては日本の明日を大きく左右する「観光」。とくに地方のインバウンド獲得には、チャンスもやれることも山ほどあるといいます。最初の一歩としてふたりが選んだのは、民泊です。

流用:【創立メンバーインタビュー】明日のローカルのために、まず私たちができること
取締役 大石龍之介

なぜ静岡市なのか

私と大石さんの2人の地元が静岡市だからである、ということは大前提として、静岡市が観光客に選ばれてるとは言えないからです。

外部データですが、インバウンド人気観光地ランキング静岡編を見ても「御殿場プレミアム・アウトレット」を筆頭に、TOP10すべてのエリアが「静岡県東部」に集中し、「静岡県中西部エリア」はランクインせず。

出典:【独自調査】インバウンド人気観光地ランキング静岡編:コロナ後 最新の訪日客の支持を集めたスポットTOP10を発表

さらに、静岡県別宿泊数・宿泊施設・客室稼働率を見ても、人口規模の近い他都道府県(福岡・広島)と比較して、「宿泊施設数」こそ多いが、「平均宿泊日数」が少なく、「客室稼働率」も低いため宿泊地が利活用されていないといった問題を抱えています。

出典:観光庁「宿泊旅行統計調査 」「訪日外国人消費動向調査」※延べ宿泊者数、実宿泊者数、平均宿泊日数、客室稼働率は2019年の年間値。宿泊施設数は2023年9月時点のデータ。旅行支出のうち宿泊費用が占める割合は2023年4-6月期のデータ。

airbnbでの民泊掲載においても課題は見て取れます。

airbnbで実際に検索したところ、静岡県東部エリアでは伊豆半島を中心に多くの民泊が掲載されている一方で、中西部エリアではほとんど掲載が見られない(拡大しても中西部全体で10箇所程度)現状でした。

出典:airbnb検索(2024年・任意の期間でゲスト6名で検索)
  • 静岡県の観光地主要エリアは圧倒的に「静岡県東部」であること

  • 静岡県の宿泊施設こそ多いが「平均宿泊日数」「客室稼働率」が低いこと

  • そもそも静岡市の民泊の数が足りていない(静岡県東部に集中)

上記の理由以外にも、

  • アジア系はビジネスホテルに宿泊するが、大柄な欧・米・豪は難色を示している

  • ラグジュアリーの一棟貸しの宿は増えてきたが、もっと気軽に大人数で宿泊できる宿は足りていない

  • 「(施設・価格含めた)カジュアルさ」と「日本らしさ」を兼ね備えた宿の市場は空いているのではないか

と考え、私たちの故郷である静岡市に民泊をつくるのはアリなんじゃないか?と考えました。

なぜ用宗(もちむね)なのか

ここまで、Astlocalが静岡市の観光に特化すべき理由をまとめてきましたが、次に用宗の可能性をご紹介したいと思います。

静岡市用宗(もちむね)は、豊かな自然、歴史と文化を持つ魅力的な街です。私たちの民泊からも歩いて3分くらいですぐに海が見えます。本当に最高のロケーションです!

富士山を望む駿河湾に面し、豊かな自然と歴史、文化を持つ魅力的な街です。

さらに、静岡駅から電車でたった6分。

静岡駅から車でも20分の距離です。市街地からのアクセスが抜群のため、近年密かに人気を集めています。

その他にも、

✅ 魚がうまい!特に生しらすは漁協直送なので鮮度抜群🐟
✅ 国内でも人気が名高い「West Coast Brewing」の本拠地🍺 (ビールが飲み放題のタップルーム併設の宿もあり🏠🍻)
✅ 天然温泉が湧き出る「みなと温泉」にて露天風呂と遠赤外線サウナ♨🧖✅ 富士山を眺めながらゆったり過ごせるビーチ🗻🌊
✅ 静岡名物朝ラー(朝ラーメン)は朝7時からオープン🍜
✅ 古民家を改装した「日本色」だけでなく、カフェ&ゲストハウス・旅館など

のように魅力的なコンテンツが盛りだくさんです。

以上のことから、静岡市の用宗地区に拠点を構え、民泊施設&空いている日はシェアスペースとして開放していきたいと思います。

最後に

私たちの宿、ミクソロジーハウスふじや -Mixology House Fujiya- (と名づけています)は、地域と繋がる心温まる場所を目指しています。

宿泊する方がただ寝泊りをする場ではなく、地域の人たちと交流し、心温まる思い出を作れる場にしたいと考えています。そのため、宿は「素泊まりのみ」のご用意とさせていただき、訪れた方には地域を散策してもらいたいと考えています。

宿のロゴです。

食事は歩いてすぐのレストランや食堂を利用いただき、身体を動かしたいときは目の前の海外でマリンスポーツをしていただくなど、地域の方との繋がりを楽しんでいただけるよう設計を行っています。

立地や施設を気に入っていただくことはもちろんですが、ミクソロジーハウス(Mixology House)ふじやは「この街にまた来たい」と思っていただけるきっかけとなる場所にしていきます。

散策マップです。宿に貼る予定です!

ほんとに最後の最後なのですが、私が今後、「地域としてのありたい姿」として実現したいのは居住者と観光客の共存です。

私がこの1年で数千人から数百万人都市まで、大小さまざまな20ヶ所以上の都市を実際に訪れてきました。

オーバーツーリズムにならず、「観光客と居住者が共存した都市に何が存在しているのか?」を考えてみたところ、図の真ん中のコンテンツがありました。

暫定版です。まだまだ良くしていきます。
  • 城(天守閣は必須)

  • お祭り(町が総出で準備するもの)

  • 銭湯/温泉(天然温泉)

  • スタジアム(特定のスポーツだけでなく複合的な大型施設)

  • 郷土名産品(一次産業や加工品など含む)

  • 地酒(クラフトビール・焼酎・日本酒なんでもOK)

  • 路面電車(単なる交通インフラでなく、情緒あるインフラ)

私が目指すべき地域づくりにはこれらの要素が入っていると考えているため、これからもブラッシュアップしていきます。これからもただ消費されるだけの地域、をつくらないために研究していきたいと思います。

▼クラファンページはこちら(8/31 9時頃スタート予定)
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!



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