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詩とそれにまつわるエトセトラ #1~#50

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記事一覧

詩【目次】#1〜#50

# 1「ハーフムーンが見てるから」
  【解説編】
# 2「そよ風」【解説編】
# 3「赤い花」【解説編】
# 4 ( 無題1 )【解説編】
# 5 ( 無題2 )【解説編】
# 6「悲しいときは悲しいと」【解説編】
# 7「Flower Parasol」【解説編】
# 8「girl friend」【解説編】
# 9「Letter」【解説編】

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#1「ハーフムーンが見てるから」

真夜中の お出かけ
スキップして はしゃいでみる
わたしがいくらお話しても
誰もわかってくれないけれど
いつも素直にしているだけよ
ハーフムーンが見てるから
だから
それは
許してあげる

真夜中の 駐車場
白と黒の野良犬が わたしを待ち伏せ
わたしはちらりと視線投げ
何気ないフリ
冷たく うきうき 通り過ぎるわ

あなたの車の運転席の
夜露に濡れた窓ガラス
指でなぞった I LOVE YOU

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【解説編】#1「ハーフムーンが見てるから」

 この詩は、詳しい経緯はプロフィールにもあるFbノート『わたしが自称?作詞家になったわけ』↓

に記してあるのですが、畑 亜貴先生の講演で取り上げていただいた事により36歳にして作詞家デビュー(しかも1番すごいのは畑先生との連名!!!)というミラクルを起こした作品です。

 ということでnoteを始めてみるにあたり最初に載せてみました。

 また、無料で公開してからしばらくたったものは有料設定にし

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#2「そよ風」

そよ風はどこから吹いてくるの
ずっと向こうのずっと向こうの
あの森から

そよ風はどこから吹いてくるの
とっても深いとっても深い
澄んだ水溜まりから
吹いてくるのね

もしもわたしがそよ風だったら
そよ風だったら
きっとあの空から吹いてくるわ

いつの日か…

(1983)

※【解説編】はこちら

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【解説編】#2「そよ風」

 この詩はおそらくわたしが覚えてる限り、わたしが人生で1番最初に書いた詩です。

 小学校4年生の時、国語の授業で初めて詩を習って、自分でも書いてみましょう!となり…先生が「はい、書いてみましょう!」と言ってからすぐに思いついて、あっという間に書き終わってしまい、「先生出来ました!(^o^)/」と言ったら「え、もう出来たの!?!?え、これ自分で考えたの!?!?」と先生に驚かれたのを覚えています。(

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#3「赤い花」

教室の窓の外で 強い風に吹かれている赤い花
大きな木の枝に付いたその花の名を
わたしは知りもしないから
あなたのことを たとえば 「赤い花」と呼びましょう

この景色をこの色では もう二度と見ることはないでしょう
大学の4年間が過ぎようとしています
自分にとって 何だったのかと 問いかけても
今は答えの出ない時間
それでも終わりが近付けば
強くなっていくこの気持ちを 何と呼べばよいのでしょう
寂し

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【解説編】#3「赤い花」

 # 2『そよ風』の【解説編】で「~作詩って時に自分で言葉にしておきながら、なぜそんな言葉を紡いだのか説明が出来ない感情があるのです」と書いたところで、「感情を言葉にする」ということの限界について語りたくなり、そういうもどかしさを込めて書いたこの詩を# 3にあげてみました。
 
 この詩は作中にある通り、大学4年生も終わりに近付いた頃、何かの講義の最終日に教室からふと見た窓の外の景色から感じた想い

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#4 (無題1)

イスタンブールで友達が
死んでしまったのと そんな話
思い出話に出来るのはいつのことでしょうか
今日は空が青くて 2月なのに暖かで
信じられないな あなたのいない世界

美術館の水に打たれる石
あふれる水の波紋が
みんなの隠した涙のよう
わたしの心に降る涙と同じ景色だから
嘘みたいよ 現実なのに

悲しげなあの人は そんな悲しみ
きっとわたしよりも知っているから
気丈なふりで 今日を過ごす

わた

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#5 (無題2)

めそめそしてるわたしなんて
あなたは嫌いだろうと思ったから
今日は白いタイツ
白いミニスカート
白いコートで決めました
ポップな歌を口ずさみ
軽くステップ踏んでみる
3日前に死んだあなたのこと
幸せでいるかしら?なんてどうして
こんな青い空見上げて考えたの?
変なわたし

4日が過ぎて初めて
声をあげて涙した
何気なく見たテレビのクライマックスにつられて
どうしてこんなに涙が出るの?
何かをはっき

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#6 「悲しいときは悲しいと」

悲しいときは悲しいと
思っていたほうがいいの
何処まで自分が本当か
大人になるほどわからないけれど
今考えておかないと 
もうこの気持ち失ってしまう
時間に流されて流されて
今まで沢山の事そうだったように

悲しいことは悲しいと
どうしようもないことはどうしようもないと
わたしのことは忘れないでと
あなたのことは忘れないと
みんな同じ気持ちだと
素直に感じていよう今は

いろいろなこと
全部そのま

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【解説編】#4 #5 #6「悲しいときは悲しいと」

 # 3【解説編】の最後に「「あの日あなたが帰らぬ人になったことを はっきり理解したとき」のことを書いた詩を# 4にあげようかなと思っております。」と書いた流れでの# 4 , # 5 , # 6ですが「お楽しみ?に?」と締めたはいいけれどやはり人の死を題材にしてしまったものは重いものです…いざ掲載しようと改めて読み直したタイミングでいろいろな死に関する事件が立て続けに起こり、それに対する気持ちとあ

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#7「Flower Parasol」

今日はどしゃぶり ひどい天気
だけど明日は晴れるって言ってたよ
もし予報が外れても
明後日には晴れるよね?
だからそうだこんな日は
花模様の傘でも買って
楽しんだらいいんじゃない?

(2010)

※【解説編】はこちら

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【解説編】#7「Flower Parasol」

 流れでとはいえ悲しい詩が続いてしまったので、明るい詩もあげておきたいと思いました。(^o^)  

 書いてあるままの詩です。

 雨の日と月曜日もこんな気持ちでいかがですか?

~fin

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#8「girl friend」

「突然だけど、結婚して名字が変わりました」
そう書かれた あなたからの手紙
驚いたけれど ほっとした
あなたはきっと とても幸せ

授業をふけたあなたの言い訳
「具合が悪くて保健室に行ってます」
って 言ってあげたのはわたし
あの貸しは もう返してもらったっけ?

夏休みに会った時
ファーストフードの窓際で
昔の思い出話した
いつも速攻の恋愛していたあなたが
今の彼とはまだだと言った
1年付き合っ

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