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ヴーカ?ウーダ?セイレーカ?

資本が資本を生み、さらに資本が資本を生んで、その勢いを資本家がコントロールできなくなる時代をガルブレイスは「不確実性の時代」と名づけて予見したけれど。。。

ずーっとこのまま資本の増殖が続くのかなー、と思いきや、予測不能な事態によって、あらゆるものごとがストップし、しかも、ほんとうに予測しようがないことから、これはよもや「絶対的不確実性の時代」かなー、と思ってしまったりする。

でもまあ、絶対的に不確実だったら、どんな準備や対策もしようがないので。。。それじゃあ、しょうもないので、なんとか未来へのとっかかりを作らなきゃいけない。

そこで提案されているグリッドが VUCA(ヴーカ)だ。

VUCA とは Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字を足した言葉。

これでもって不確実な時代を不確実ながらも捕捉しようとするわけ。

なんと、この言葉を作ったのが1990年代の米軍だったというからオドロキだ。不確実な時代が来ることを30年前から確実に予見していたって。。。まさかタイムマシンとか使ってないよね?

VUCA の時代は、一寸先は闇。なにが起こるかわからない世界。だから、従来のやり方・仕組み・意思決定のプロセスが通用しない。

これまで通りあらかじめ準備して対応しようとすると、予想外の状況に直面して、どうにもできなくなる。立ち往生した現場のチームは司令部に状況を上げて判断を待つ。で、司令部が検討して指示を返した頃には現場の状況はもう変わってて、役に立たないという。。。

予見不能な時代が来ることを予見した米軍は OODA(ウーダ)というあたらしい「動き方」も考案していた。すごいね、米軍。やっぱり、タイムマシンを持ってるんじゃないの?

OODA は現場のチームが、観察(Observe)→ 情勢への適応(Orient)→ 意思決定(Decide)→ 行動(Act)というループを無限に繰り返しながら、時々刻々変化する情勢に合わせて行動を変化させ続ける。で、司令部は現場のチームが円滑に動けるようサポートする側に徹するのだ。

もうね、司令部の大きな地図上でコマを動かしながら電話で現場に指示を飛ばす、みたいなんじゃなくって、現場のチームは周辺のチームとインターネットでつながりながら絶えず変化し動き続ける。それを司令部はモニターしながら、必要な補給をする、みたいな世界。

今日の聖書の言葉。

わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える
エゼキエル書 36:26 新共同訳

VUCA と OODA の時代において、どうしようもないのは、石のような頑固なこころだ。

「頑固」の辞書的な意味は「かたくなで、なかなか考えや態度をまげようとしないこと。また、そのさま。かたいじ。かたくな」(by Kotobank)

過去の成功の積み重ねを経て実証されてきた方法論は、成功体験が大きければ大きいほど、手放すのが難しい。特に、不安にかられると、それにしがみついてしまいがちだ。

どうしたら、頑ななこころを柔らかいこころに転換できるんだろう?

それはやっぱり、神の力、聖霊の力によるしかないのかもしれないねー。

そりゃ、ね、「石のこころを肉のこころに変える」なんて、人間には出来ない。神しか出来ないことだ。

なので、VUCA × OODA の時代、ひたすら聖霊の導きと助けを求めて祈るしかないと思う。

旧約というリソースに立脚しながらもイエスの十字架と復活によって古いものごとを廃棄して、聖霊のドライブによって生きる新約を開く、みたいに。。。

それは VUCA × OODA の文脈で言ったら、過去のリソースに立脚しつつも、それに縛られず、いったん全部手放して、自由なインスピレーション、直観と直覚によって判断し行動する、っていうことだろうか。

VUCA × OODA × SPIRIT!

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