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世界のリアリティーの真ん中を通って、人生という航海を進めようという時に、あらかじめココロの準備をさせてくれるのが、聖書なんじゃないだろうか、っていう話です。

今朝、知り合いの牧師さんが Facebook に面白い投稿をしていた。

その牧師さんは、ある少女が作成したポスターを紹介していたんだけど。。。

ポスターの真ん中に、すごいコワい顔をした女学生の顔が、デーンと映っている、っていう構成。。。

その女学生の表情というのが。。。

カワイイというよりかは。。。闇を感じる。。。邪悪さを秘めているようにすら、見える。。。

その少女のお母さんは、絵本蒐集が趣味なんだそうだけど、集めている絵本の傾向というのが、いわゆる、暗い系の絵本。。。

ほら、あるじゃない? コワい絵本っていうジャンル。。。

エドワード・ゴーリーの『うろんな客』とか、残酷なグリム童話とか。。。

あー、その少女の表現は、お母さんの絵本コレクションの影響なんだろうなあ、という話なんだけど。。。

しかし、牧師さんの、その先の考察が、なるほどなあ、と思った。

どういう考察をしていたか、と言うと。。。

コワい絵本って、大人たちには実は闇の部分があることを、子どもたちに教えるために、そして、そういうコワい大人たちにこれから直面するかもしれない子どもたちに、ココロの準備をさせるために、教育的な配慮として大切な機能を果たしているんじゃないか、っていうこと。

今日の聖書の言葉。

あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。
詩編 119:105 新共同訳

そういう考察を読んでから目にした、今日の聖書の言葉なわけなんだけど。。。

なので、思ったんだ。。。

あー、だから、聖書には、コワい話がいっぱい出て来るのね! って。

子どもたちは、明るい光の世界の中で、愛され、祝福されて、生きている。

でも、その「光の世界」は、たゆまぬ保護者たちの努力によって構築され維持されている世界なんだよね。。。

だから、やがて、いつか、子どもたちは「光の世界」の外側に広がっている現実の世界に足を踏み入れて行くことになる。

もちろん、境界の向こう側には、オオカミやモンスターやモノノケばかり跋扈しているわけじゃあ、ない。

雪のように白いココロを持った善良なひとたちも、現実の世界に、たくさん住んでいるんだ。

でもね。。。オオカミやモンスターやモノノケたちが、いないわけではない。。。

出会ってしまうときには、出会ってしまう。

おそろしいのは、光の天使に偽装したモンスターすら、この世界にはいる、っていうこと。。。

だから、コワい絵本を読んで、世界の不穏さのイメージをあらかじめインプットして、ココロの準備を整えてから、境界の外に踏み出して行くのは、望ましいことだよなあ、と思う。

で、コワい絵本だけじゃあない。もしかしたら、聖書も同じような機能を果たしているんじゃないだろうか、と感じさせられたんだ。

愛と祝福と恵みに満ちた神。その神が善意をもって創造したはずの世界。

その世界には、なぜか、つらいこと・悲しいこと・やるせないこと・オソロシイこと・コワいこと・残酷なこと・理解できないことが、ある。

もちろん、世界には、楽しいこと・幸せなこと・明るいこと・愛すべきこと・祝福に満ちたことも、たくさんあるわけだけど。。。

でも、出会ってしまう時には、出会ってしまうんだよね。。。

つらいこと・悲しいこと・やるせないこと・オソロシイこと・コワいこと・残酷なこと・理解できないことに。。。

そういう世界のリアリティーの真ん中を通って、人生という航海を進めようという時に、あらかじめココロの準備をさせてくれるのが、聖書なんじゃないだろうか。。。

その聖書に書いてあるコワいことは、ほんとうにコワいので、ここで紹介するのはハバカラレル。なので省略 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

で、聖書は、世界のコワさの真のコワさを胡麻化さずに描いた上で、「でも、だいじょうぶだよ。わたしがついているから」っていう、安心の約束も、与えてくれているんじゃないかと思う。

そして、それに似てるなー、と思うものが、あるんだよね。。。まあ、そう感じるのは、自分だけかもしれないんだけど。。。

何に似ているかと言うと。。。

疫病のためにずいぶん遠ざかってはいるけれど、旅客機の離陸直前に「墜落時の脱出方法」について説明してくれる客室乗務員のやさしい微笑み。。。

あの微笑み。ずーっと見ていたいなあ、って思っちゃう。。。

あれに、なんとなく通じるものがあるんじゃないのかなー。

特に、これなんか、そうだよね。

教会の礼拝で、招きの言葉として読まれることが多い、イザヤ 43:1-2 だ。

恐れるな、わたしはあなたを贖う
あなたはわたしのもの
わたしはあなたの名を呼ぶ
水の中を通るときも、わたしはあなたと共にいる
大河の中を通っても、あなたは押し流されない
火の中を歩いても、焼かれず
炎はあなたに燃えつかない

さて。。。そろそろまた、世界は離陸するのかな。。。

あなたの御言葉は、わたしの道の光
わたしの歩みを照らす灯

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