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「スーパーマーケット」というレース会場

 ヘルパーとして、相談員としてのちょっとした用事で、買い物の代行支援をすることがあります。本当は、利用者と一緒に行きたい気持ちがありますが、身体的な理由や悪天候で行けない時、コロナ禍で感染の危険性があったり、レジで2人では並びにくい状態では、ヘルパーのみで行くこともあります。(福祉課には確認してくださいね)

 本人としては、ヘルパーが来るときは、自宅で買い物リストを用意していて待っている。そのリストを一緒に確認してから、出発!
 買ってくるものはもちろん、個数、メーカーを確認。念のため、冷蔵庫の中身や、ストックも見ておく。
 本人の嫌いなものは把握しているとは思いますが、一応確認!

とにかく、急ぐ!

 時間がないというより、ここで時間をあまりとられたくないと思っている。だから、早歩きになって、店に入ったら、目的の売場まで一直線!
 カートや買い物かごを持ったら、まずは、ちょっと顔を上げて上の看板を見る。どこに何が置いてあるか書いてあるから、片手にはメモを持ち、歩きながらチラッと確認する。

 でも、だいたいどこに何が売っているかはあらかじめ把握している。自分の行動範囲の店で行きそうなお店は一度は私用で買い物に出かけていき、様子を確認しておく。

 入り口はあそこだから、駐車するにはできればあそこがいいな。で、入ってから、すぐには野菜があって・・、そうそう、今日はおせんべいを買うから、こっちから通った方が早い。ジュースも買うけど、順番的には最後にしておいた方がいいかな。それと、早めにお惣菜を買っておかないと無くなってしまうから最初に見ておこう。うーん・・・・

 という風に入ってからは、いかに早く、いかに効率的に、を心掛ける。

 「時期」によっては、普段売っている場所とは違うところに置いてある。クリスマス、お正月、お盆、節分、梅雨、入学など・・・・
 だから、迷ってしまうことがある。

 「時間帯」によっては、レジが混雑してくることがある。僕の経験で、午前11時過ぎと午後5時過ぎ。まぁ、食事のこともあるので混雑してくるのも分かりますね。だから、その時間帯とは、ちょっとずらして早めに行くこともあります。並んでいるようなら、人数とカゴの中身を見て、並ぶ列を考えます。

 「曜日」「タイムセール」等については、気にすることはあるけれども、いちいち気にすることはできないので、その曜日や時間帯になったら「ラッキー!」と思う程度にしています。安くはなっているけど、早く用事を済ませたほうが良いと思ってしまいます。

 そういうことを考えながら、買い物をして店を出るまでは長くても20分。レジで待つことはあるけれど、だいたいそんな時間。店によっては「ポイントカード」があるけど、提示するかどうかは利用者によって変わります。エコバックはヘルパーのものも用意しておく。なかったら、段ボールを活用しますね。

 これで買い物終了!の時もあるけど、人によっては、2.3軒寄ることがある。その時は、順番や時間を考える。1軒目で予定通りに買えなかった時には2軒目に、ということもありうる。

 いかに早く、いかに効率的に、いかに安く。と『判断力』が試される。また、ヘルパーとしては「利用者の目」になっているかのように商品を『集中』して『観察』して、周りの状況も感じ取る。だから、日によっては、人を寄せ付けないオーラを発しているかもしれません。
 まぁ、失敗することもある。買ってきても、利用者の思っているものと違っていたりすると「変えてきて」と言われたこともあります。買っている中で、自分の家の買い物を思い出して買いたくなる(=「コースアウト」)こともあるけど、「後で」と考え、ぐっと我慢!!

 レースと書いたからには、ゴールはどこかというと「利用者宅について、買ってきたものとおつりを確認して、しまうまで」と言ってもいい。ただ、ゴールではあるが、買い物のゴールなので、生活で言うとスタートしたことでもある。買ってきたもので生活を成り立たせていく。「どう使うか」「どう調理して食べるか」は、次のステージである。

 最後に、急ぎすぎて、人に当たったり、事故はしないように気をつけていきましょうね。

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