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福祉職員のペース配分

 「頑張りすぎないようにしてね」と言われるけれど、どんなペース配分や力配分を行なっているのか。
 ここに書くことは、それぞれの立場や職場によって違ってくるとは思いますが、一つの参考として見てくださいね。

 「50」を基準として、「100」が忙しさ100%として見てくれればと思います。なお、事業所の地域や規模や利用者の数によっても変わってくるとは思います。この中に「実地指導」が入ってくると、またまた1年、1か月、1日の動き方が変わってきます。

1年の中での

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 4~6月は、加算の届け出や新入社員や新規利用者は多くなるから、自然と多くなる。また、何故か多いのが「助成金の申請」もこの時期。
 だからと言って、それ以降に全くないことはなく、新入社員も新規利用者も時期を関係なく入ってくる。

 10月くらいから、職種によっては様々な研修が月1回くらいで開催されてくる。事前課題があったり、レポートがあったりで通常業務をしながらだと追い込まれることがある。

 1月以降は、次年度の計画や予算関係も考えていくことになる。毎年、同じような予算、計画になりそうな予感はしているけれど、新しいことをやろうとしていたり、やめようとしている時には注意する。

1か月の中での

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 上旬では、請求事務をしていると、そのことで頭がいっぱいになっているから、グラフが突き抜けています。同時に、面談もあり、計画も立てています。新規利用者の利用開始の日にちによっては、「10日まで」に市役所に書類を提出しないといけない。

 中旬では、モニタリング訪問中心の動き方をして、関係機関へ訪問することが多くなる。定期的なものだから、毎月のリズムができてしまえば、そんなにも苦痛ではない(はず)。

 下旬は、モニタリング訪問をした中での、報告書や計画を作成することが多くなる。関係機関への訪問ができない場合は、電話やFAXを行なう。そして、事業所の行事があり、何かしら関わることがでてくる。

1日の中での

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 業務開始時間から1時間の中で、その日のスケジュールを確認し、市役所や関係機関への電話連絡やメール確認を行なう。
 ただ、ここで注意するのは、「9時ちょうど」には電話連絡しないこと、である。相手の事業所での朝のミーティングを行なっていることがあるから、電話しても鬱陶しがられることが多い。だけど、緊急事態(利用者の急変、急な予定変更)だと話は違ってくると思いたい。だから、朝の電話は「9時30分」以降になる。

 なお、利用者が通所サービスを利用している場合は、通所事業所、入所施設への訪問は「10時~11時」「13時~15時」が多く、自宅訪問する時間は「16時以降」が多くなる。通所事業所や入所施設ではプログラムの関係があるから、そこの時間を外すように訪問時間を調整する。また、利用者が事業所から帰宅して、少し落ち着いてる時間に訪問時間を合わせる。だから、17時以降ということにもなる。因みに、知的障がい者の場合では、一人一人の1日のスケジュールがキッチリしていることがあるから、慎重に時間を決めていく。そして、夕方の訪問が終わってからでは、事務所に戻って書類作成ということもあるけれど、あまりにも遅くなりそうな時は、直帰してしまいます。

1週間の中で

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 1週間で見ていくと、グラフのように月と金が忙しく、半ばになると少し落ち着いてくる。ただ、落ち着いているというのは、利用者が落ち着いて作業ができているということでもある。もちろん「土日も仕事をしています」という場合もあるが、利用者の自宅訪問のみであったり、誰もいない事務所での書類作成ということなので、気持ちは少し楽だと思うが、土日だからこそ、できないこと(市役所への電話など)もある。

相談の中での

 計画を立てていく中では、一番重要視しているのが「インテーク」「アセスメント」です。ここにどれだけ集中して取り組めるのかによって「計画作成」「モニタリング」の精度が変わってくると思っています。
 本人や家族と話をする時間が長いし、信頼関係を築くことをしっかり行えば、その後の支援の進め方が変わってくると思います。だいたい一人で「60分くらいまで」として、集中して取り組む。
 利用者によっては、支援を進めやすい人や配慮が必要な人もいるので、「利用者ごとのペース」もあると思う。もしかして、日々の業務のペースを整えるための利用者もいると思う。

休日での

 休みの日には、少しはゆっくりできるとは思いますが、案外、そうでもないことがある。
 不規則な勤務で、友人と会うことは少なくはなり、少ない休みの中で色んな用事を詰め込んで忙しくしている。
 休日だから休んでいるものの、仕事をしていくための「準備のための日」と捉えることもできる。

連休・連勤での

 勤務が「4日」を超えると、どうも調子が崩れてきてしまう。疲れてきているということもあります。だから、どこかで調子を取り戻す時間を作りながら、仕事を続けていく。
 また、休みが長くなっても調子を崩すことがある。風邪をひいてしまったりするけれど、休みが終わるころに何とか持ち直すことがある。


 こうやって、グラフで書いてみたけれども、忙しくしている時が多い。全く業務中は、休んでいないということはないけれど、まとまっての休憩が取りづらくなってしまう。

 自分の仕事のペースは自分で考えていくものではあるけれど、ペース配分を見つけていくことに時間がかかるかもしれない。

頑張りすぎないで、欲張りすぎないで、仕事をしてほしい。
自分の仕事には、自分のペースで取り組んでくださいね。

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