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永遠の胸キュン映画 〜小さな恋のメロディ

こんにちは、makoto です。

今日のテーマは永遠の胸キュン映画「小さな恋のメロディ」の話をします。

「小さな恋のメロディ」は1971年のイギリス映画で、主役の2人マークレスターとトレイシー・ハイド(当時、おそらく10−12才くらい)が愛くるしくて、観た人はみんな男子も女子もキュンキュンとくるんじゃないかな。

公開が1971年なので、1964年生まれの僕はおそらくリアルタイムでは観ていないはず。
最初の記憶としてあるのは、中学1年生の頃、主役のメロディ役のトレイシー・ハイドの等身大ポスターがロードショーかスクリーンのどちらかの付録で付いていて自室に貼っていたこと。
日本では大ヒットした映画なので、何度目かのリバイバル上映だかテレビ放映で観たのが最初なのだと思う。

当時は洋画が今とは段違いに人気があり、週3−4回は夜9時から洋画を吹き替えで放送する番組があり、子供も大人もとにかく洋画をたくさん観ていたと思う。かたや邦画は完全に大人の男性がターゲットで、やくざ映画か任侠映画、渥美清の男はつらいよ、または菅原文太のトラック野郎、そんな時代だったんじゃないかな。

そんな時代だから、ロードショー、スクリーンの二大映画雑誌ももちろん洋画がメインコンテンツで、僕もお小遣いでどちらかを数ヶ月に1回買っていた。
「小さな恋のメロディ」も何度も特集記事が掲載されていて、そのうちの1回の付録ポスターが当時の宝物だった。

この映画の脚本を担当したアラン・パーカーは後に映画監督としてデビューし、僕の世代には割と馴染みの監督だ。
1980年の監督作「フェーム」はニューヨークの芸術専門学校を舞台にしたミュージカル青春映画で、主役の1人アイリーン・キャラの歌う主題歌も大ヒットした。


この映画は受験を前にした年のお正月公開で、はじめて1人で観に行った映画で、大阪梅田の映画館で2回連続で観たことを覚えている。
当時の映画館は入れ替え制ではなかったので、1回入場料を払って中に入ったら、何度でも鑑賞できた。良い時代だ。

1987年のアラン・パーカー監督作が「エンゼル・ハート」
当時まだ人気があった「ミッキー・ロークが主演するサスペンス映画!」
として盛んにCMでも宣伝されていて、かなりヒットしたのではなかったか。

もちろん僕も公開直後に観に行ったが、映画の中身は暗く重いトーンで、血みどろのブードゥー教の儀式が出てきたり、悪魔が出てきたり、正直さっぱり良くわからなかった。


話がだいぶそれてしまった。

「小さな恋のメロディ」だけど、今回なぜこの映画の話をしているかというと、先日amazonでBlu-Rayディスクを買ったからだ。
偶然にBlu-Rayで発売されているのを見つけて、カートに入れていたら3,700円くらいの価格が翌週には4,000円超えになってしまいしばらく放置していたら、先日のタイムセールスで2,800円になったので、これはもう買うしかないだろ、と入手した。

舞台はロンドンのパブリック・スクール公立学校(*)で、11歳のダニエル(マーク・レスター)とメロディ(トレイシー・ハイド)の初恋と彼らを取り巻く同級生、教師、親たちが繰り広げる騒動を、素晴らしい音楽と一緒に描いてくれる。

*イギリスでパブリック・スクールは私立学校のことで、この映画でダニエル達が通うのは公立学校でした。訂正します(2023.2.18)

1971年といえばまだサッチャーによる改革は10年近く先の話で、衰退しつつある老大国として景気もパッとせず庶民の生活も停滞気味だったのではないだろうか。
Blu-Rayはまだ再視聴していないのでうろ覚えだが、劇中でもダニエルやメロディの家庭が出てきて、当時の庶民生活が垣間見えて興味深い。

そして名シーンとも言われるファンタジー満載のラストシーンに向けて、ストーリーは終盤一気に加速するが、今観てもおそらくワクワクするんじゃないかなと再視聴を楽しみにしている。

この映画はサントラも大ヒットしていて、オリジナルのアナログLP盤はいまでも宝物で大事に持っている。
サントラに収録されている楽曲はオーケストラのオリジナルスコア数曲を除いて、ほとんどの曲をビージーズが担当。サタデー・ナイトフィーバーで路線変更をする前なので、フォーキーでメロディアスな楽曲、特徴的なコーラスとファルセットボイスがとても素敵だ。特に主題歌的な「メロディ・フェア」のチャーミングなことといったら無い。


また、ラストシーンに流れる1曲だけは、CSN&Yが演奏していて、これもすごく歌詞が素晴らしい良い歌なので、是非聞いてみて欲しい。


とにかく、この映画は同世代感覚もかなり底上げになっているような気もするが、1960年代前後生まれの方には夢中になった人も多いんじゃないかなと思う。
そういう僕もその1人で、サントラの曲を聴くだけで、一気に時間が中学生時代に戻って切なくなってしまう。
BLANKEY JET CITYも同名タイトルの曲で歌っている。
(ベンジー浅井健一さんは、僕と同じ年の1964年生まれだ)

小さな恋のメロディという映画を
観たことがないなら早く観たほうがいいぜ
俺の血はそいつでできている
12才の細胞に流れ込んだまま まだ抜けきれちゃいない

小さな恋のメロディ - BLANKEY JET CITY


現在は、ストリーミングでの配信もほとんどないので、なかなか気軽に見れる状況ではないが、機会があったら是非観てほしい作品です。

それでは!

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