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今日買った本を紹介する〜テーマは独学

こんにちは、makoto です

今日は紀伊國屋書店で本を買ってきた。
テーマは独学です。

きっかけは、先週読んでいた「ライティングの哲学」という昨年出版された本。
純粋な意味での作家ではないが執筆も生業としている4人の物書きの皆さんが、それぞれの執筆スタイルや書くことについての考えについて語る座談会の様子、座談会の後に「座談会を経てからの書き方の変化」をテーマに8000文字前後で執筆してください、と依頼された書かれた4本のテキスト、さらにそのテキストを読んで各自の書き方がどう変わったのかなどについて開催された2回目の座談会の様子、の3部構成の内容。
4人がどうやって執筆につながるアウトプットを行っているかが分かって興味深いのと、さらに書くための様々なツールの紹介や使い分けなども大変参考になった。


この中で、読書猿さんが執筆されたばかりの「独学大全」についても話題にされていて
「あぁ本屋で見かけたあの緑色の電話帳みたいな本だな、どんな本だろう」
と気にはなっていた。
どうも分厚い本というそのルック自体に目がなく、これはいつか手に入れないといけないだろうと思っていたが、その時が来たようだ。

で、さらに本屋で見かけた kotoba最新号「独学の愉しみ」

kotobaはたまに興味のあるテーマの時に買う雑誌の1つだが、ここにも読書猿さんの名前とともに「独学」がテーマときた。
これはもはや何かのご縁、呼ばれているのであろうと2冊を手にとってレジへ向かった。

「独学」というのは1人で学ぶと書くが、学童から学生への義務教育9年間、さらに高校・大学の高等教育を含めると16年間も学校システムの中で半ば強制的に学習をさせられている日本ではあるが、社会に出て働きだしてから数年経って思ったのは、
「いや、もう学生時代より今の方が何十倍もめっちゃ勉強しているぞ!」
ということ。
実際、押し付けられて義務感で行っていた学習とは異なり、生活のため必要にかられて、もしくは自分の成長のため、興味のため、目的はそれぞれだが、明らかに「何かを学ぼう」「学びたい」「学ばなければ」という学習に取り組む姿勢は前向きだ。
そして、往々にして社会に出てからの学びの多くは、学生時代の集団で行われるものとは異なる「独学」である。

浪人時代の2年間と大学に入って3年間、都合5年あまりを自宅最寄り駅前にあった京都小川珈琲のフランチャイズのコーヒーショップでアルバイトしていた。
その店に朝夕の2回、ほぼ毎日欠かさず来店される常連さんに「高原のおばちゃん」という方がいらっしゃった。おそらく当時70才前後の派手な原色の服を着たいかにも「大阪のおばちゃん」という人で、いつもカウンターに座って(その店はオープンキッチンなので)、カウンターの中のバイトスタッフ相手に独特なダミ声で喋り倒してひとしきり話足りて満足したら帰られるという常連さんの中でも有名な人だった。
僕はなぜかその高原のおばちゃんの事を「うわ、また来た」と内心思いつつも話を聴くのは好きだった。
1つ覚えているのは、いつも何かした豆単語帳のようなものやらノートやらを持っておられて何かしら「勉強」されていたことだった。
ある時は中国語だったり、ある時は何かの資格取得の勉強だったり。
「人間はな、一生勉強や。勉強していたら何才になっても頭はシャントするし、いくらでも賢うなるんやで。勉強はせなアカンで。」
そんなような事をいつも言っていた。
今回、なにかのめぐり合わせで「独学」をテーマにした本を2冊前にして、そんなことを思い出していた。

皆さんは、独学していますか?
それでは!


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