マガジンのカバー画像

占い屋の独り言

35
生きやすくなる知恵や知識を書き留めたコラムマガジン。 幸せになるためのヒントに。
運営しているクリエイター

#コラム

つまずかない人生の走り方

今の私は夏の頑張りが祟ったようで、心身共に少しだけ風邪をひいてしまったようだ。 こういうときでも、仕事を休むわけにはいかないのが社会人である。 だから休まずに働いているわけだが、どうしても普段の自分のスペックをフルに活かした働き方が染みついる身としては、大したことの無い仕事でも思うように進まないことにストレスを感じる。 もちろん、仕方のないことだと頭では分かっている。 ちょっとだけ想像して欲しい。 なんでもいいのだが、あなたが利き手にケガをして一切使えない状態としよ

占術的な理由を細かく聞くお客さん

私は気付いてしまった。 「西洋占星術で○○がここにある時には△だと思うのですが、どうして□という結果になっているのですか?」 「四柱推命ならば日柱に■■があれば▲▲と読むのが一般的じゃないですか。どうしてこういう結果になるんですか?」 「タロットでこの位置に◎◎の逆位置が出てるってことは××とは読めないと思うんですよ。どうしてこうなるんですか?」 こういう質問は全て占術に対する質問なのだ。 鑑定結果に対する質問では無い。 なまじ占術に通じているお客さんはこういう質問

自信は慢心の種

人間というものは生まれてから死ぬまで何かを学ぶものだ。 生まれて物心がつくまでは無垢ゆえに好奇心から”危険”や”群れでの生き方”を知らずに失敗したり危機に陥ったりすることもある。 だがその失敗や危機は幼く無垢ゆえと大人たちが許容し、手を差し伸べ教え導く。 ある程度、物心がついてくるとうっすらとした分別と自信が身につくため”できる”ことが楽しくなる。 実はこの時期、大人たちの信頼を少し得る時期でもあるため無謀なことをしやすい。 たとえば、階段の何段目から飛び降りることが

生きづらい人が世界を支えている

尊敬する亡き祖父の晩年の言葉「もっと楽に生きなさい」が最も心に刺さったのは、私が心を壊して寝食もできず、まともに動くことすらできない状態で涙が止まらなくなった時だった。 SNSや人のブログを読んでいると、その時のことをふと思い出すことが増えてきた。 私のような人が多いのか、はたまた世知辛い世の中がより一層辛くなったのかとぼんやり眺めている。 今となっては、大恩がある訳でも、大きな貸しがある訳でもない人やただの職場に対してなぜあれ程の義理立てをしていたのか皆目分からない。

占い界隈に秘伝は要らない

今回は占い屋をしばらくやってみて思ったことを素直に書き記す。 占術の秘伝だなんだと包み隠したって、勉強ができる人間がきちんと勉強して考察すれば皆が必ず通る道である事がほとんどだ。 くだらんプライドで隠しても、そのハリボテの高い壁の中で澱んだ感情だけが渦巻いて停滞しかしない。 先日から開始したマガジンはそういう想いも起因となっている。 特に東洋占術は取っ付き難いと思われがちなのに、輪をかけて新しい裾野を潰してどうするつもりなのだろうか? 師弟制にして伝承しているから大

雲を見て天運を知る

占いと言いえば、道具を使ったり計算したり。 一般的にはそんなイメージが強いだろう。 卜占術の定義は”偶然現れた事象から物事を予測する”ものである。 そう。 特段何かを使う必要も、計算する必要もない。 目の前にある自然の変化や突発的に起こった事柄から何かを感じ取れさえすれば、それはもう”占い”なのである。 天気予報を信じて傘を持たずに出かけた時に雨に降られたとする。 あなたは何を思うだろう? 出かけてはならなかった。 早く帰れ。 ここに留まれ。 どう感じても構わない

コミュ力が高くても会話が成立しない理由

人とやり取りをしていると、何を言っているのかは分かるが何を伝えたいのかがよく分からない人が居る。 そういう人とは同じ形式の言語を扱うけれど、仕様が違うから、どれだけコミュニケーション能力や傾聴力のスキルを高めても意味が無い。 例えるならばパソコンだ。 パソコンとひとくちに言ってもデスクトップ、ノート、タブレットなど様々な形がある。だが、パソコンであることに変わりはない。 しかし、中身には違いがある。 シェア数の多いもので言えば、WindowsとMac。 Windows

痩せたいなら服を選べ

世の中を見まわすとダイエットに苦労している人が多い。 何故そんなにも苦労するのか?それは不必要な無理をしているからだ。 私がそうしたことを言えば、生来、痩せていて太ったことがないからだと決め打ちされるが、太ったことがないわけではない。平素でも3~4キロの増減はあるし、もっとも太ったときはベスト体重から15キロ増だった。 そこからベスト体重まで減らすのに、辛いことはほとんどしていない。 食事制限はせいぜい間食を減らした程度で、食べたいものを食べたいだけ食べた。運動も、やれ

楽になるには「足るを知る」こと

先日、Twitterのスペースで語った「足るを知る」。 一般的には、人を羨まず、今ある状況に満足できる人は心豊かで余裕をもって過ごせるという意味で使用される。 元は老子の「道徳教」の一節で「知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久。死而不亡者壽。」に由来する。 まずは書き下し文と共に訳そう。 知人者智、自知者明。 人を知る者は智、自らを知る者は明。 (人を理解するには知恵がいる、自分を知る者は人を理解する以上の知恵を持つものだ) 勝

部屋が散らかる原因

片付けが苦手で気付くと足の踏み場もなくなる人は多くいるだろう。 そんな部屋に居続けると思考が纏まりづらくなる事を知っているだろうか。酷くすれば心を病む事すらある。いや、心を病んでいるから部屋が片付かないのかもしれない。 いずれにしろ、精神衛生上よろしくない。 部屋が散らる原因は幾つかあるが、最も有力なものは使い終わっても「まだ使うかもしれない」と、片付けずに次の作業を始めてしまうことだろう。 元の場所に戻すというたった1つの行動を省略して次の行動に移る方が、物事を早く

お彼岸とはなんぞや

毎年飽きもせずぼた餅、お萩論争を巻き起こすお彼岸。 墓参りに行くことは知られているものの、その実、お彼岸の何たるかは知らない者の方が多い。 彼岸(ひがん)とはあの世の事。 我らが生きる世界を此岸(しがん)という。 この彼岸と此岸が最も通じやすいのが太陽が真東から昇って真西に沈む春分と秋分だとされている。だから墓参りに行って、故人を身近に感じながら先祖供養を行いつつ、己も死後は彼岸に行けるように祈念するのがお彼岸である。 そもそもどうして「彼岸」というのか? 般若心経の

下手な話はつまらない

話が上手くないと業績が上がらない接客業にばかり就いていたので、話しが下手、伝え方が下手だと感じる人が目に付く。 そこでその原因を考察してみたら、いくつかの結論に至った。 ・人の立場に立っている風でその実、自分主体で話している ・主語がない ・例え話が下手 ・聴く力ではなく聞き出す話術が無い そして全て共通して言えるのが、話を聞いてもつまらないところ。 聞き手の立場に立って話していなければ、聞き手の知らない事や興味のない事を話してしまうから聞き手はつまらない。 主語の

ビジネスアカウント、それでいいの?

ビジネスアカウントとしてTwitterアカウントを取得している方の中に、フォローすればフォローバックして貰えてフォロワーを増やせると考えている人が一定数居るようだ。 その考えは間違えではないものの非効率だろう。 フォロワーを増やすために沢山の方をフォローしても手動でフォローバックがあるのは良くて50人に1人居るかどうか。さらにその中から仕事に繋がるのはだいたい150人中1~2人ほど。 さて、何人フォローすれば良いだろうか? そういうことである。 ビジネスアカウントとし

初心忘るべからず

真剣に陰陽五行説を考察する人間は、概ね偏見を持たないように心掛けているのではないかと思う。 もし陰陽五行やそれを元にできている東洋占術を語る者が居て、極論ばかり述べていたのであれば、特に陰陽説を確り学び直した方が良いかもしれない。 理由は陰陽五行説がどのようなものなのかを知ると自ずと分かる。 陰は凶、陽は吉など、白黒はっきりつけるもののように思われがちだか、その実は「陰中に陽在り、陽中に陰在り」なので陰と陽どちらも常に存在しているのが世の常で、陰陽の比率で吉凶禍福の程度