見出し画像

お土産を買ってきてくれる嬉しさ、非日常に思い出されるということ

「お土産買ったよ」

たったその一言、すごく嬉しくなりませんか。


旅行に行った時に、あの人にお土産を買って帰ろうと思える人が何人いるか。
不特定多数に向けたバラマキお土産は別として、個別で買おうと思える人ってほんのひと握り。

旅行は日常を離れて非日常を求めて行くもの。
その中で「私のために」と「私のこと」を思い出してお土産を考えて買ってきてくれる。

「甘いものが好きだからお菓子の方が喜ぶかなと思ってお菓子にしてみたんだ」
「在宅ワークのお供にいいなと思って紅茶にしたんだ」
「試食したら美味しかったから食べてみてほしくて」

高級なものじゃなくても、数ある人の中から遠い場所、非日常の中で私のことを思い出してくれたことがわかってすごく嬉しくなる。

「お土産買ったよ」の一言に思いが見えるような気がして。


私が旅行に行く時も大切な家族、彼、友達の為に買う。

「お酒が好きだからおつまみっぽいのだと喜ぶかな」
「前に美味しくて好きって話してたからこれにしようかな」

もらう方だけじゃない、あげる方も喜ぶ姿を想像しながら選び幸せな気持ちになる。



ちょうどこのnoteを書いている時、一昨日のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」2話を見ていた。
ものすごくタイムリーなことに岡田将生演じる3番目の夫、慎森(しんしん)が旅行のお土産を買ってきた同僚に対してこう言った。

「お土産っていります?
 お土産を選ぶ1〜2時間で滝とか観光スポット行けたんじゃありません?
 お土産ってせっかく旅行行った人から時間を奪う行為ですよね?」

…だから嬉しいんじゃないか、慎森よ。


“幸せはお金で買える、お金では買えないと思っているのは、使い方が正しくないから”
(“How to buy happiness” Michael Norton ; TED Talks, 2011)

自分のために使うよりも誰かのためにお金を使うことで幸福感を得ることができる(金額の大小、使い方の大小に関わらず)というデータを実験から得たというTEDのプレゼン。
使い道よりも誰かのために使ったということが重要だということだそう。
お土産もその一つに当てはまると思った。



自分も幸福感を得て、もらった人も嬉しい。
また旅行できる環境になったらみんなにお土産を買おう。

ちなみに私は信玄餅とかもめの玉子と萩の月が好き。

みなさんのおすすめ教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?