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「優勝は目指しません」発言から約1年半経った日ハムの現在地


「BIG BOSS」として迎えた1年目

2021年11月4日
監督就任会見での一言が印象に残った。

「優勝は目指しません」

自分は04-06年シーズンの日ハム時代のSHINJOのプレーしか実際は見たことがない。しかし、彼のプレーは記録よりも記憶に残るプレーですごく魅力的に感じた。

あの発言はそんな現役時代と変わらない新庄節を彷彿とさせてた。

2022年
「BIG BOSS」として迎えた1年目

春季キャンプが始まる前は選手をあまり知らないと言った発言も目立った。

BIG BOSSは若手の底上げに注力した。

スラッガー・清宮幸太郎の覚醒

まずは悩める大砲、清宮幸太郎の覚醒だ。
キャンプ中に清宮の腹をつかんで減量を指示。
清宮は体重を落とすことで、飛距離が落ちることを危惧していた。

それを聞いたBIG BOSS「今もそんなに打球、飛んでないよって。昔の方がもっと飛んでいた。昔の方がスリムじゃなかった?それはキレがあったから」

すると、2022年シーズンは自己最多の18本塁打を放ち、復活の予感を思わせた。

実際にしっかり減量した清宮もプロ野球選手としてさすがだなと。
早稲田実業時代は「清宮フィーバー」で、八王子市民球場でバカスカホームラン打ってたのを目の当たりにしてた。 

大きな期待を背に日ハムに入団したけど、プロの世界は甘くなった。
自分のスタイルを変えることには抵抗はあったはず。やっぱり大砲として細くするのは中距離ヒッターに逆戻りするのではないかと。

あくまでも憶測だが、長距離砲としてのプライドは働いたはず。

しかし、このままではチームに貢献できない。大きな決断をした。

今年はケガでの離脱もあったが、勝負強い打撃は健在。2日にはエスコン初本塁打を放ち、頼れる大砲が戻ってきた。

オールスター初選出!万波中正

今年の万波中正の活躍は大いに際立つ。

昨季は自己最多の100試合出場、14本塁打を放った。

今年は7月10日時点で15本塁打を放ち、すでに自己記録更新。
清宮不在時は不動の四番として抜群の長打力を披露した。

昨年は落ちる系のワンバンした球を空振りし、三振を喫するシーンが目立った。

昨季のパリーグ三振数ランキングでは112個の7位。5位は清宮の113個だった。
チームとしてもリーグ最多の1148三振。

しかし、今年は選球眼に磨きがかかり、自分の打てる球だけをしっかりフルスイングする印象を受ける。

あとは、彼の守備力だ。

一時期ファーストを守っていたが、彼の身体能力からしたらもったいない。

ライトからのレーザービームはランナーにとってとても驚異。1日のオリックス戦では2度のレーザービームで「万波レーザービーム乱射状態」がトレンド入り。

攻走守で結果を残し、7月のオールスターに初選出!

あとはケガだけ気をつけて、144試合出続けて欲しい!

2夜連続被弾を乗り越え先発でフル回転・北山亘基

最後に紹介したいのは北山亘基

ドラフト8位で入団し迎えた昨シーズン、新人ながら開幕投手に抜擢。

その後は中継ぎ、抑えとオールマイティーの活躍で16ホールド、19セーブとBIG BOSSの期待に応えた。

野球ファンなら知っていると思う。
昨シーズンのヤクルト3連戦での出来事だ。

初戦、第2戦とリリーフで登板。
しかし、初戦は村上宗隆に2ラン、第2戦は山崎晃太朗に3ランを浴び2夜連続の救援失敗でサヨナラ負け。

さすがに、3戦目の登板はないと思っていた。

しかし、BIG BOSS北山を信じ、3戦目も起用。
前日に被弾を浴びた山崎に直球勝負で臨んだ。

結果はセンターフライ。
北山が目に涙を浮かべたシーンは当時、スポーツニュースでもよく取り上げられていた。

「今日の最後も北山君以外考えてなかった」BIG BOSS
さすがに、あのBIG BOSSもすごく悩んだはず。それでも、この経験は彼にとってプラスになると思ったんだろう。

先発ローテーションの一角として、現在5勝
今年はより直球の精度が増し、打者をバッタバッタと打ち取るシーンが顕著になった。先発としてこのままシーズン終了までフル回転することに期待!

2年目は「BIG BOSS」ではなく、「新庄監督」として迎えるシーズン。

もちろん「優勝を目指す」

©道新スポーツ、朝日新聞、デイリースポーツ、スポーツニッポン

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