見出し画像

あまり知られていないが読むと勉強になる道の駅新聞「ルートプレス」

前回、外国人から最も関心を集める日本の地域創生メソッドは「道の駅」であると個人的な印象をお話しました。

あまり知られていませんが、道の駅には「ルートプレス」という新聞があります。全国のほとんどの道の駅でルートプレスは無料配布されています。ぜひ、道の駅に立ち寄ったら、情報発信のコーナーを見てください。その地域の観光MAPなどとともにルートプレスが置かれていると思います。

ルートプレスは年4回発行。発行部数は毎回30万部です。各地の道の駅の最新情報から、国土のあり方、防災問題を主なテーマとし、硬軟織り交ぜた内容で読みごたえあります。とても勉強になります。

意外にと言ったら失礼ですが、驚くほど大勢のファンがいます。毎号1000通を超える感想のハガキが編集部に届くとのこと。その総数は新聞誕生以来15年で7万通を超えるそうです。この数は大手新聞社より多いと思います。

ルートプレス2023年5月号

ルートプレスを発行しているのはNPO法人「人と道研究会」です。自由な報道をするために国交省などから助成金は受け取っていません。財源は広告収入と読者からの支援のみだそうです。読者アンケートは中々興味深いです。

資料提供:NPO法人 人と道研究会
資料提供:NPO法人 人と道研究会

編集長の松本順子さんは団塊の世代ですが、日々全国の道の駅の取材に飛び回っています。松本さんは2004年の新潟県中越地震の際、道の駅が避難所となり、さらには救援・復旧の拠点になっていたことを目の当たりにします。そのことを広く発信したいと思い、NPOの新聞社を立ち上げられました。それまで記者の経験はなく、すごい行動力です。

ちなみに、私は2022年5月号の<道の駅への期待>という連載コーナーに「地域の魅力をグローバルに発信」という文章を寄稿しました。松本編集長直々のご依頼でした。ルートプレスのネット版から見れますので、よかったらご笑覧ください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?