巻島大樹@地域創生ジャーナリスト

Videographer/総務省「ふるさとづくり大賞」の受賞者を中心に300以上の地域…

巻島大樹@地域創生ジャーナリスト

Videographer/総務省「ふるさとづくり大賞」の受賞者を中心に300以上の地域活性化事例、1000人以上の地域づくり関係者を動画取材/AI研究開発/東京都港区と富山県氷見市で地域活動/万葉ロマン塾運営/生まれも育ちも現在も埼玉県/週末更新

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はじめまして~地域創生の事例集~

このnoteは以下の方に向けています。 地域創生のアイデアを探している自治体・地域団体の関係者 地域創生にビジネスで関わりたい企業 地域創生に関わる仕事に就職したい方 はじめまして。巻島大樹と申します。私は地域活性化に関する動画制作を15年以上行ってきました。総務省のふるさとづくり大賞の受賞者を中心に300以上の地域創生の事例、1000人以上の地域のキーパーソンを取材してきました。 制作したコンテンツは全てYouTubeで公開されていますが、チャンネルが一つではない

    • 木のSDGs。寄木(よせぎ)細工の名刺入れを買ってよかったこと。

      自分へのご褒美として注文した寄木(よせぎ)細工の名刺入れが届きました。 寄木細工とは様々な種類の木材を組み合わせ、それぞれの色合いの違いを利用して幾何学模様を作り出す伝統的な木工技術のこと。 この名刺入れは今年総務省の「ふるさとづくり大賞」を受賞された中村建治さんの手によるものです。 中村さんは鳥取県日南町で20年以上大工をされてきました。建築の解体などで長い年月をかけて成長した木が産業廃棄物として処分されることを少しでも減らし、違う形で残したいという思いから、寄木細工

      • おいしゅうございますの人との思い出

        携帯の画像を整理していたら、料理研究家の岸朝子さんが。手前で話を聞いている男は12年前の私。岸さんは89歳でした。 忘れたくても忘れられない。恥ずかしい取材エピソードがあります。 挨拶の時、当時の私は手土産の正しい渡し方を知らず、岸さんに「これだから今どきの若い人は…」とおもいっきり呆れられたのです。 テレビでの穏やかなイメージからは想像できない口調。私はショックのあまり、その後のインタビューで何を聞いたか全く覚えていないです笑 一方、正しい手土産の渡し方を教えていた

        • 最近の私の地域活動(万葉ロマン塾、芝の語り部@東京都港区)

          私は東京都港区で2つの地域活動を行っています。 ① 万葉ロマン塾 活動はオンライン講座がメインですが、全国から200名近い方がメーリングリストに登録しています。 先週末は、メールでの募集に応募してくれたメンバーと一緒に「高岡万葉まつり」(万葉集全20巻4516首朗唱リレー)に参加するための動画を撮影しました。 私は万葉集を代表する歌人の一人である志貴皇子(716年没)の歌を、生成AI(Suno)を使ってハードロックぽい音楽にアレンジし、ミュージックビデオ風に撮影しまし

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        はじめまして~地域創生の事例集~

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        • 地域創生 取材編
          86本
        • 地域創生 雑文集
          18本
        • 地域創生 実践編
          9本

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          地域の歴史文化を動画で残そう。私が制作した「氷見の獅子舞を語る」をふりかえる。

          私は地域の歴史文化を動画で保存することに取り組んでいます。2年前には獅子舞研究家の協力のもと、取材で縁のあった富山県氷見市の獅子舞を題材にした「氷見の獅子舞を語る」を制作しました。 この動画シリーズは、現在も私のYouTubeチャンネルで配信をしています。かなりマニアックな内容ですが、合計1万4千回再生されています。(氷見市の人口は4万2千人) 単に獅子舞を記録した動画はYouTubeに山ほどありますが、私の動画の見どころは獅子舞研究家の語りです。研究家といっても、それで

          地域の歴史文化を動画で残そう。私が制作した「氷見の獅子舞を語る」をふりかえる。

          地域の文化度をどうやって測る?

          「歴史文化豊かなまち」。一度はこんなキャッチコピーを見たことないでしょうか? 有名な観光地、名所旧跡がある。新しくて大きな博物館や美術館がある。一般的にはこのような地域資源を持つ自治体を「歴史文化豊かなまち」と呼ぶのでしょうが、果たしてそれだけでしょうか。 私は地域の文化度を測る指標として、地域の郷土史団体の活動に注目しています。 先日、「万葉放浪記」の動画制作をした茨城県古河市には、地域の歴史を先人から受け継いでいる古河郷土史研究会があります。 この団体では昭和44

          地域の文化度をどうやって測る?

          私の講演からヒントを得て開発されたお寺のブランド味噌(富山県高岡市)

          お寺のブランディング、味噌の歴史に興味がある人はぜひ最後まで読んでほしい 私がオンラインで毎月講演をしている「万葉ロマン塾」。熱心な塾生の一人の彌永(やなが)昭弘さん(富山県高岡市在住)から5月末に完成した「国泰寺味噌」をお贈りいただきました。 高岡市にある国泰寺(こくたいじ)は全国的にはあまり知られていませんが、なんと禅宗最高の格式を持つ京都の南禅寺と同格の存在です。 明治維新では廃仏毀釈の余波を受けて荒廃するも、江戸無血開城の陰の立役者である山岡鉄舟が再興を図りまし

          私の講演からヒントを得て開発されたお寺のブランド味噌(富山県高岡市)

          各地の「ゼブラ企業」に思いを馳せる

          突然ですが、ゼブラ企業って知っていますか? 私は先日の日経で初めてこの言葉を知りました。いったいどんな企業なのか、記事を読んでもあまりイメージがつかず…ふーんという感じでした。 それが記事の翌日、昨年取材した東シナ海の小さな島ブランド株式会社のヤマシタケンタさんがFacebookで「ゼブラ企業に選ばれました」とコメントされていたので、急に興味を持ちました。ヤマシタさんの活動をウォッチしている人間として、これは勉強しなければいかんと(笑)。 ゼブラ企業とはアメリカで生まれ

          各地の「ゼブラ企業」に思いを馳せる

          地域の教科書〜良いことも、そうでないことも、ちゃんと伝える〜

          6月6日の日経の社説を読んで、オッと思いました。 「地域の教科書」という言葉が出てきたからです。 ながい社説の後半で… 地域社会を見直すうえで、例えば地域の良いことも悪いことも全て明文化する「地域の教科書」づくりが一助になる と書かれています。 この「地域の教科書」とは何なのか。具体的に示されませんが、私は元ネタを知っています。 おそらく、京都府南丹市にあるNPO法人テダスが発案した「集落の教科書」のことだろうと思います。 そのコンセプトは「良いことも、そうでな

          地域の教科書〜良いことも、そうでないことも、ちゃんと伝える〜

          絲の記憶~富山から宮古島へ~

          先日、富山県南砺市福光のゲストハウス「絲」に宿泊した際、生まれて初めて織物体験をしました。その時織った麻布を使った「がま口」がきょう届きました。仕上げは管理人さんにやっていただいたので、中々いい感じです。 管理人さんの話によると、この福光地区はかつては織物のまちで、「福光麻布」は加賀藩の特産物だったそうです。 40年前の昭和天皇大喪の礼では福光で調達された麻布によって小装束が縫われましたが、それから程なくして福光麻布の歴史は閉じてしまったそう。 この町で生まれ育った管理

          絲の記憶~富山から宮古島へ~

          萌える商店街(新潟県新潟市沼垂地区)

          ことしの総務省「ふるさとづくり大賞」で優秀賞を受賞された田村寛さんを訪ねました。 田村さんは新潟県新潟市沼垂(ぬったり)地区で昭和レトロな建物を活かした「沼垂テラス商店街」を誕生させたことで、全国的に注目を集めています。 30年前、田村さんがUターンして家業の割烹料理店を手伝い始めた頃の商店街は典型的なシャッター通りでした。 田村さんは「店を持続的に安定させるには地域全体の活力がなければ駄目だ」と考えていました。そこで青果市場だった趣のある長屋に目をつけて、自ら惣菜とス

          萌える商店街(新潟県新潟市沼垂地区)

          万葉放浪記第5回「茨城県古河市の歌碑」の動画を掲載した

          今回は茨城県古河市の歌碑を紹介します。 40年前、市民500名の想いが形になりました。 当時のことを知る唯一の方にインタビューできたことはよかったです。ぜひご覧いただき、古河を訪ねてもらえると嬉しいです。

          万葉放浪記第5回「茨城県古河市の歌碑」の動画を掲載した

          能登復興ボランティアの方々に熱い湯を♨️

          きのうは能登半島の付け根にある富山県氷見市に。 8年前から取材している「地域の番人」こと八代環境パトロール隊の森杉國作さん(83歳)を半年ぶりに訪ねました。いま、森杉さんは能登半島で活動される災害ボランティアの方々の支援に取り組んでいます。地域の公民館を宿泊場所として提供するだけでなく、ボランティアの方々が帰ってくる時間にあわせて、屋外にあるヒノキ風呂を沸かして待っているのです。 名古屋などから能登に集う25名のボランティアグループの方々は5人ずつ順番に熱い風呂に浸かり、

          能登復興ボランティアの方々に熱い湯を♨️

          所有者がわからない土地が九州の面積を超えている。空き家は900万戸で過去最高だって。

          先週、総務省が公表した住宅・土地統計調査で、全国の空き家が900万戸にのぼり過去最多となったと各紙が大きく報じました。 また、2022年度に地方公共団体が実施した調査では、所有者の所在が判明しなかった土地の割合は24%にのぼり、九州の面積を超えていることも衝撃的でした。この土地問題が空き家、耕作放棄地の本質であると言えます。 さて、私も他人事ではありません。私の実家は2軒家を所有しているのですが、そのうちの1軒は築70年以上の空き家なのです。何十年も住んでいないので、もは

          所有者がわからない土地が九州の面積を超えている。空き家は900万戸で過去最高だって。

          買い物難民を救う移動スーパー「とくし丸」の急成長を見つめて

          23日の日経新聞の朝刊に「買い物難民 4人に1人 移動販売や宅配に補助金」という記事が出ました。 日経の記事を見て、4年前に総務省の「ふるさとづくり大賞」を受賞されて、取材をした「とくし丸」を思い出しました。買い物難民という言葉がほとんど知られていない頃から、過疎地で移動スーパー事業に取り組んできたパイオニアです。 4年前、500台だったとくし丸の車両台数は現在1100台を超えています。予想を上回る急成長です。大手資本ではなく、もともと徳島のスタートアップ企業だったという

          買い物難民を救う移動スーパー「とくし丸」の急成長を見つめて

          万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表した

          4月14日にオンライン開催した万葉ロマン塾で、万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表しました。 この企画は歌そのものよりも、ふるさとづくりの視点で全国に二千以上存在する万葉歌碑を紹介することを目的としています。 今回は自分の名字が万葉集の枕詞に使われていることから、万葉集に興味を持ち、歌碑建設を実現させた人を紹介しています。 ちなみに、今回から動画に音楽をつけました。ラジオ番組を聞くように、何かをしながらでも気楽に楽しんでもらえるとうれしいです。

          万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表した