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所有者がわからない土地が九州の面積を超えている。空き家は900万戸で過去最高だって。

先週、総務省が公表した住宅・土地統計調査で、全国の空き家が900万戸にのぼり過去最多となったと各紙が大きく報じました。

また、2022年度に地方公共団体が実施した調査では、所有者の所在が判明しなかった土地の割合は24%にのぼり、九州の面積を超えていることも衝撃的でした。この土地問題が空き家、耕作放棄地の本質であると言えます。

さて、私も他人事ではありません。私の実家は2軒家を所有しているのですが、そのうちの1軒は築70年以上の空き家なのです。何十年も住んでいないので、もはや家というより廃墟です。災害が起きたら倒壊する恐れがあります。

安全のため一刻も早く壊すべきですが、両親は見て見ぬふりをしています。多額のお金がかかるためです。いつか、私が負の遺産として相続することになるのでしょうが…。

「国や役場が引き取ってくれる」という幻想

以前、私は甘い考えがありました。相続できない空き地や空き家は行政が引き取ってくれるのではないかと。同じような考えの人は結構いるんじゃないでしょうか。

残念ながら基本的には無理です。国の制度はあることはあるのですが、クリアしなければいけないハードルが高すぎるのが現状です。

このNoteでも空き家対策をされている方を何名か知っています。皆さん、民間人です。極めてデリケートな分野ですので、行政が積極的に動くのは難しいです。

そういえば、以前「ふるさとづくり大賞」で取材したNPO法人福井ふるさとサポートセンター理事長の北山大志郎さんがニュース番組に出ていました。「空き家問題の専門家」として。オッと思いました。

北山さんは2010年から空き家問題に取り組んでいるパイオニアです。「空家マッチングツアー」を日本で最初に行ったのはたぶん北山さんではないかと思います。

私は取材を通じて北山さんに魅力を感じて、北山さんのオンラインサロンに入っていた時期があります。もちろん、空き家問題のオンラインサロンです。空き家に自己実現と人生を賭けている北山さんの今後に目が離せません。がんばれ、北山さん。

北山大志郎さん(右)と2021年コロナ禍の取材



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