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東京恋愛戦国日記~第1章 ナカタ編その⑤結末とまとめ~

「今日夜、久しぶりに合わない?シェアメイトいないから、家にもこれるよ、、!」

「いくいく〜」

誘ってしまった。。しかも家に。。三軒茶屋のマックの前で待ち合わせ。久しぶりに会ったら、フードパーカーにいつものリュックとすっかりナカタの装いも秋に。

コンビニに寄ってお酒を買ってお家飲み。

「・・・・・・・・・・・・・・。」

会話ぜんぜん弾まない、、、、

久しぶりに会って、すぐ家で飲み会って気まずいよなぁ。。

ちょっとした近況報告をして、夜も遅かったので、そろそろ寝ようかとなって、お風呂に入って、洗面所で歯磨きをする私。ここで信じられないことが起こる。


「、、ぅオェエッ」


、、、!?

一瞬何が起きたのかわからなかった。。

ハッ!!!!!!!!!!!しまった!!!!!やばい!!!!!!

いつものつい癖で、歯磨きの流れで舌も磨いてしまった!!!!!!

しかも舌磨きでオエッってしなきゃ気が済まない自分のせいで、めっちゃ嫌な音声ナカタに聞かせてしまった。。。最悪、、、(嘆)絶対いややん。。。女が嗚咽してるの。。うわ〜あの横顔、絶対聞こえてるやん。ほんまに隠れたい、、、

そしてその後、なんだかんだで夜の合戦。

気まずい合戦だった。

夜の散歩で缶チューハイのんで、どうでもいいことでキャッキャしてたあの雰囲気はどこにいっちゃったんやろうなぁと悲しい気持ちになった。そんな合戦だった。

後味最悪のお家デート、、デートですらないやん、、こんなん、、、

その後ナカタを近くのバス停まで送り解散。。


そして、最悪だったのが、今回も避妊してないんよな。これだけは本当に反省している。ゴムを持っていないナカタに戸惑うものの、流れでまたしてしまった。昔のあたしを殴ってやりたい。

中には出していないけど、翌日怖くてアフターピルを買いに行った。

何やってんねやろう、、自分。。。

アフターピル精神的に辛かった。しかもこの短期間で2回って。。。

流石の私も、私を大切にしてくれる人は避妊はもちろんするし、こんなに辛い思いをさせないことが分かっていたし、愛のない合戦の後、全然自分を大事にできてないことを切実に痛感していた。

それに、最後に会った時にナカタにはもう私は見えていないんだなということが痛いほどわかった。

その後ナカタからの連絡はなかったし、私からも関係の終わりを感じていたから連絡はしなかった。

それから半年くらいたって、それなりに合コンも行って、デートもしていた頃。

なんだかやっぱり、燃えるような気持ちになれる相手に出会えず、ちょっとした喪失感のなか、シェアメイトと恒例の恋バナを家でしていた。

「なんか、しっくり来ないんですよね。。合コンであった人ともうまくいかないし」

「今までデートした人でこの人!って人はいたの?」

「、、、、ナカタかな、、、、」

「まきちゃん、、、!結局ナカタじゃん。もうそこけじめつけようよ」

と焚き付けられる。

おねぇさん、、するどいね、、ていうか自分で言ったんやけどな。笑 そうなんです。私はあのナカタとの夏の思い出が忘れられないんですわ。。。

時間が経って、いろいろ自分も二人の空気も、ダメになっていってたあの感覚もすっかり忘れていた私。

「(、、、そうやんな!よし、久しぶりに連絡したら次はナカタとの関係も何か変わるかもしれない!)」

と思い、思い切って連絡してみた。

「久しぶり!元気してる?飲みに行こうよ!」

数分後。返信がきた。以前と変わらない即レスに心が踊る。


「久しぶり!会いたいのはやまやまだけど、今彼女がいてそんなには会えないんだよ、ごめんね」


チーーーーーーーーーーーーーーーーン

うおいおい。まじか。ていうかナカタ彼女とかちゃんと作るタイプやったんや。。。なんやねーーーーーーーーーーん。私があの時ちゃんと告白していれば、、(涙)


「そっか!それはあかんね、応援してるよ!」

チーーーーーーーーーーーーーーーーン

応援なんか、するわけないやろ(泣)

もう完全に撃沈した。上京1年目の恋、終わりました、、、


こんな感じでナカタとの恋は幕を下ろした。


今思うと私自身まだ幼かったし、24才くらいで全く結婚なんか意識してないし。楽しい!好き!で突っ走ってわけわからなくなって撃沈した。ヨチヨチの恋愛でしたわ。もうほんと、小娘でしたわ。すんません。

言えるのは、

「タイミング、夜の合戦、気持ちを伝える/確かめる」

これらが全部だめだった。

これのどれも恋愛には必要不可欠だし、ほんとこれから逃げては幸せにはなれない。これのどれかがチグハクになると、崩壊する。

幸せになるには、これ以外にも必要なことはあると思うけど、幸せの3元素はここだと思う。


あと、避妊しないやつは論外な。ふざけんなよ。

「音楽やってたら生っしょ」みたいな考え持ってるやつまじで爆発しろ。

アフターピルって2,3万円するんよ。まじで金払えや。(怒)

ほんで私、前歯の神経死んでっからな。


そして、サブカル男子の攻略法ってあるんかな?このコラム上でも、サブカル男子あと2人登場予定やけど、結局攻略できてないんよな。(ネタバレ)
彼らは思想強いし、こだわり強いし。
それが魅力的に見れるけど、結局は縛られない自分が好きやし、愛されたがりやのに、愛さないし。何より自分が1番好きな困ったさんたちなんよな。(総括)
まぁその辺はまた別の投稿をしようと思います。

とにかく、ナカタに話をもどすと、、

正直今の私がナカタに出会ったとしても、魅力は感じないと思う。(失礼)

ただ、今はもう好きの感情もないし、会いたいと思わないけど、上京して初めて好きになって追いかけた相手がナカタでよかったと思う。

いろんな東京の楽しみ方を教えてくれたナカタくん。

夜のお散歩飲みも、別におしゃれなカフェに行かなくたって、好きな人とコンビニ酒と公園のベンチさえあれば、とってもロマンチックな空間になる!

昭和歌謡と思われてる音楽だって、じっくり聞けばとってもムーディーな気持ちになれる!松任谷由実、吉田美奈子、山下達郎、大貫妙子、はっぴいえんど、、、今でも大好きな音楽(涙)

ナカタに教えてもらった渋い飲屋街は今では私の定番の遊び場になったし、こんな遊びができる東京って楽しいっ!って思うようになった。(ただのアル中。)

何より、一番良かったのは中身が面白い感性豊かな人間にならきゃ!そのためにもっと、サブカルを知ろう!と思った。

恋愛の面では、成長したのかしてないのか分からないけど、確実に今の旦那さんと結婚するために必要なステップだったと思っている。

東京生活の指針となった恋愛だった。



~第1章 ナカタ編-完-~

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