「青年海外協力隊のいま」#4 南の島バヌアツで環境教育!吉村圭太
青年海外協力隊の任地での活動といまを紹介するコーナー
「青年海外協力隊のいま」
第4回はバヌアツで環境教育をしていた吉村圭太(よしむらけいた)さん!
南の島国・バヌアツで廃棄物の管理などに関わった吉村さんをご紹介します!
自己紹介
名前:吉村圭太(よしむらけいた)
隊次:2019年度2次隊
職種:環境教育
派遣国:バヌアツ
皆さん、こんにちは!
2020年1月から3月末までバヌアツに派遣されていた吉村圭太です。
高校まで福岡で過ごし、大学は神奈川で環境保全について研究していました。卒業後は山梨で森のガイドの見習いをしていました。
森のガイドの仕事は動植物を紹介するだけではありません。「人と自然の橋渡し役」として、目には見えない自然からのメッセージを分かりやすく伝える大事な役割を担っていることを学びました。環境教育の現場で経験を積んだ後、青年海外協力隊に参加しました。
趣味は写真撮影、スポーツ観戦、各地方の二郎系ラーメンを巡ることです。二郎系ラーメンは味よりも食べ終えた向こう側の景色を見ることが好きです。
青年海外協力隊に応募した理由はなんですか?
中学校の授業でフィリピンのゴミ山の存在を知り、国際協力に初めて関心を持ちました。
高校生の時には協力隊OGの方の体験談を聞く機会があり、「協力隊として海外に行き、現地の人と一緒に色んな活動できたことが良かった」という話をされていました。その時に、自分も青年海外協力隊として将来は活動したいと思いました。
派遣国はどんな場所ですか?
派遣国:バヌアツ
私の派遣国はバヌアツです。皆さんはご存知でしょうか?
私自身、「派遣国:バヌアツ」と記載されている合格通知が届くまでは知らない国でした。
バヌアツは大洋州地域にある自然豊かな島国です。例えば神秘的な青色で有名なブルーホール、世界で一番火口に近づくことができるヤスール火山、あの伝統的な飲み物「カバ」を飲むことができたりと魅力あふれる国です。
編集メモ:南太平洋の伝統的な飲み物「カバ」って何?
僕の派遣されていたフィジーやバヌアツ、トンガなどで伝統的に飲まれる「カバ」。細かい説明を省いて僕の意見を書くと、カバは泥水みたいな見た目のおいしくない飲み物です(笑)。人が集まれば、みんなで回し飲みしていくものです。現地の人は何時間でも飲んでます。フィジー人からするとバヌアツのカバの方が濃くて危険らしい。詳しく知りたい方は下記の「参考」のページへ。
住んでいた町はどんな場所ですか?
住んでいた町:ルーガンビル市
私の住んでいたルーガンビル市はエスピリトゥサント島という場所にあり、バヌアツの第2の都市になります。町の感じとして現地の人たちはのんびりしていて、穏やかな雰囲気がある一方、車の交通量が多くて賑やかな一面もあります。町にはスーパーやローカルマーケットがあり、一通りの物を買い揃えることができます。
また、チャイニーズストアでは蕎麦、うどんなどの日本食も買えるため、日本食が恋しくなっても安心です。
配属先はどんな場所ですか?
私の配属先はルーガンビル市役所です。地域づくり、税金のことなど一般的な市役所業務が行われています。その中で私は廃棄物管理に携わる部署に所属していました。
どんな活動をしていますか?
活動内容は環境、衛生分野に関わること全般です。
環境分野ではゴミの埋め立て場の管理、学校での環境教育(ゴミの分別指導)などを行いました。
衛生分野では、飲食店へ衛生指導、スーパーの飲食物の消費期限をチェックするという作業を行いました。
活動で嬉しかったことは何ですか?
バヌアツ派遣前に実際にどんな活動をするのか全く想像できませんでしたが、現地での「環境教育」の必要性を肌で感じることができたことは嬉しかったです。
バヌアツに到着して、町に捨てられているゴミの量を見たり、ゴミの埋め立て場を見学しました。その時は、「これが現地のゴミの現状か」と悲観的な感情よりも、現状を知ることができて喜びの感情が爆発しそうでした。
また、一部の地域では廃棄物を不法焼却していることもあり、環境教育のやりがいを強く実感できたことも喜びでした。
活動で苦労したことは何ですか?
語学ができないことが致命的でした。
バヌアツではビスラマ語という言語が主に使われていて、その他に英語、フランス語も使われています。いずれの言語ができれば問題ないのですが、私の語学力では不十分でした。業務上の最低限のコミュニケーションすら危うかったです。現地の人とコミュニケーションがうまく取れないのは活動面、生活面において苦労しました。
帰国してから今までどうしていましたか?
3月末に帰国しましたが、活動自粛の呼びかけがあったり無かったりと不安定だったので家でのんびり過ごしていました。
これからの予定は?
私は特別登録制度(編集メモ参照)を選択しました。再派遣まで時間があると思うので、色んな職種を経験したいと考えています。日本に一時帰国してから、協力隊活動以降のことを考えたときに、現時点で特にしたいことが思いつきませんでした。
そのため、再派遣までの間はアルバイトという形で色々な仕事に携わり、自分が興味あることを探したいです。
また、現在は新型コロナウィルスの移動制限で県外ボランティアの受け入れを行っていませんが、規制が緩和され次第、豪雨の災害ボランティアに参加したいとも考えています。
編集メモ:青年海外協力隊の現状
新型コロナウィルスの影響で青年海外協力隊の全隊員約1800人が帰国しました。現在も派遣国へ戻る予定は立っていません。一度、協力隊員としてのJICAとの契約を解除するものの、今後3年以内なら面接などをせずに優先的に派遣されるシステムが特別登録制度です。
青年海外協力隊に関わりたい人に向けて
私は青年海外協力隊としての活動期間は短かったですが、協力隊に合格してからの時間はとても貴重なものでした。
東京での技術補完研修、駒ケ根での派遣前訓練では活動に関する手法や語学を学ぶ中で様々な経験を積んできた総勢200人の同期と出会うことができました。
自分とは年齢も職種も違う同期たちと話すことで、関わったことの無い職業の話を聞いたり、自分と違う考え方があることを知れました。私にとって刺激的な経験で、本当に充実した期間でした。このような多種多様な人たちと出会えることが協力隊の一番の魅力だと私は感じています。
ぜひ皆さんも
「~新たな出会いを求めて青年海外協力隊へ~」
まとめ
バヌアツで環境教育をしていた吉村さんの「いま」、いかがでしたか?
最後までご覧くださってありがとうございました!
次回もお楽しみに!
青年海外協力隊員へ:あなたのことを記事にしませんか?
青年海外協力隊の魅力が伝わるように。
みなさんの活動や気持ちを整理するきっかけにもなるように。
そんな思いで「青年海外協力隊のいま」を連載しています。記事を書いてくださる方、インタビューを受けてくださる方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡ください!
対象:どなたでも!(現役、OBOG、派遣待ちの2019年度3次隊以降)
参考
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