前を向くこと

転んでも、ゴールが1番遅くても、立ち止まらなかった話。

最近のライフワークに物件探しが追加された。
以前から住んでみたかった街に、現実的に住める土台が自分の中で出来上がってきたので腰を上げた。

タッチの差で満室になることが続き、不動産は生き物とはこういうことか！と体感した。

過度に欲張ったり一喜一憂しても仕方がないので、今はご縁にそなえてゆったり構えている。

あんな部屋に住もうか、近所でこんなことしたいな　等未来の選択肢が増えて楽しい。

身も心も疲れ切っていた頃は、家は職場へ行くまでのつなぎの場だとしか思えなかった。

なにせ1日1日が本当にしんどい。
職場にもパートナーにも心底疲弊していたので、心休まる場がどこにもなかった。

住みたい街や部屋のイメージも全く沸かなかった。
引越しを想像するだけでドッと疲れるだなんて、あの頃は中々に重症だったのだと思う。

疲労やストレスはおそろしい。
生きる力や思考をどんどん奪っていく。

抜け出したい！立ち直りたい！
そう願っても、エネルギーが足りないと手足が動かせないのだ。

私が私に感謝したいことは、どんなに悲しい日も、辛くて落ち込んだ日も、自分自身を捨てなかったことだ。

とっても辛いし、情けなくてしんどいけど、今は無理でも時間がかかってもいいから必ずなんとかするんだ。
何回下を向いてもいいけど、最後は顔を上げるんだ。

真っ暗な思考に陥ったとき、私は私のことをそんな風に励ました。

いま、明るい未来を思い描いて行動できているのは、スピードが遅く一歩が小さくても、後ろが気になっても歩みを止めなかったから。

泣き腫らした目をアイスノンで冷やしながら迎えた朝も、気持ちよく玄関を背にした朝も、私が私を諦めなかった延長線上にある。

ありがとう。私のお陰で私は私なりに幸せだよ。

たくさんのありがとうを、誰よりも先に私へ捧げる。
これからの楽しい未来を考えたとき、そんな感謝が身体から溢れた。

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