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サポートありがとうnote〜まいめろさん〜

※このnoteは牧真姫子にサポートをしてくださった方へ、わたしが勝手なイメージで書いたショートショートのプレゼントになります。その中で公開を了承して下さった方の作品を順を追って公開しております。

まいめろさん(@KMpp90)へ贈ります。

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「しまった、もうこんな時間!」

スーツ姿の男性が慌てて駅へ向かって走っていました。残業に一生懸命になりすぎて時間を忘れてしまっていたのです。男は必死に走りましたが、目の前で最後の電車が走っていってしまいました。

「どうしよう・・・」

男は愕然としました。明日も朝から仕事だというのに。タクシーを使うのも、ホテルに泊まるのも無駄な出費です。・・・気がつけば長い時間フラフラとさまよい歩いていました。あたりは真っ暗で、見知らぬ場所。山手の方まで来てしまったのでしょうか。民家もなく、木々が生い茂っています。さらに男は慌てました。

そんな時、かすかに光る建物をみつけました。男はその光にひかれて、建物の方に歩いていきました。建物の全体は暗くてよく分かりませんが、何かの施設のようで、木造の大きく立派なドアの隙間から光がもれています。男はゆっくりとドアをひきました。

『あ、いらっしゃ~い』

か細く、可愛らしい、鈴のような少女の声がどこからか聞こえます。

しかし姿は見えません。

『ゆっくりしていってね』

目の前にはたくさんの本が並べられていました。どうやら図書館のようです。本のにおいが男性の心を少し落ち着かせます。

『ホットミルク、のむ?』

どこからともなく、目の前のテーブルにホットミルクが置かれていました。湯気が出ています。できたてです。

『毛布もあるよ、眠たくなったらいつでも寝てね~』

あいかわらず姿は見えないまま声が聞こえます。男は不思議と恐ろしい気持ちや怪しむ気持ちを抱かず、その声を信じてしまいました。



気がつけば朝になっていました。

あたたかな毛布と、何冊か読み終えた本、そして空になったコップが確かに存在しています。ふと時計を見ると、出勤時間が近づいていました。男は慌てて、外に出ようと立ち上がりました。

「あの、どなたか分かりませんが、ありがとうございました!」
「このお礼は、また後日、必ずします!」

男は大きな声で叫びましたが返事はありません。仕方なく外に出て、建物の方を振り返りました。

『うさぎ図書館』

ボロボロになった看板と、全体的に今にも朽ち果てそうな木造の建物がそこにはありました。壁の隙間から木々が生え、ドアもとてもじゃないけれど開きそうにありません。男は驚きましたが、会社に遅れては意味がないと思い、その場を立ち去りました。空を見上げると大きく白い月が見えました。

月の中でうっすらと小さなウサギが、ぴょんと飛び跳ねた気がしました。


まいめろさんはnoteを毎日更新されていて、他にもTwitterツイキャスも運用されています。体調が不安定な中、それでも何かを続けたり、知識を学ぼうとする姿勢にいつも元気をもらっています!ぜひ皆さんもまいめろさんと仲良くしてみてくださいね!とっても優しい頑張り屋さんです!
(以前まいめろさんに関する記事を書かせていただきました→『いっしょにがんばれるそんざいのおおきさ~まいめろさんとわたし~』)


牧 真姫子より🍙ありがとうをあなたに。(@makicome1986

※こちらのnoteは、下記のサポート企画の一環になります。

詳細はこちら→https://note.mu/makicome/n/nd8652ef4896c


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