大人になってから出会いたい「児童文学」2選
本を選ぶ時、ついつい、自分の好きな「作家」「ジャンル」などを選びがちではないですか?
まさに、私がそれだったのですが、最近、自分では選ばないような本も読み始めました。
なぜなら、ビル・ゲイツさんが「自分の専門分野に限らず、様々なジャンルの本を読む習慣」をお持ちだと知ったからです(しかも、読んだ本の感想をブログで発信されている!)。
様々なジャンルの中でも、特に、今回おススメしたいのが「児童文学」です。
大人になってから読んで気付いたのは、児童文学は「想像力を豊かにする宝庫」ということ。
正解がないから、どう解釈するかはその人の自由。さらに、他の人の解釈を聞いて、どんどん世界が広がる感じが病みつきになりそうです😊
今回は、おススメの児童文学2冊をご紹介します📖
『モモ』
「時間」の概念を考え直す
小さな女の子・モモと時間どろぼうのお話で、誰にも平等に与えられている「1日24時間」の過ごし方を振り返りたくなる1冊です💡
この話に出てくる大人たちは、「時間どろぼうから時間を奪われる」という設定なのですが…
「時間がもったいない」
「もっと効率よくしないと!」
こんなセリフと共に、毎日をせわしなくを過ごしているんですね(心当たりが、あり過ぎます😢)。
実は、小学生の頃に一度読んだことがあったのですが…
まさか、大人になった自分が同じようなことを言いながら生活しているとは、夢にも思いませんでした!
時間とは、生きるということ、そのものなのです。
そして人のいのちは心を住みかとしているのです。
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。
モモと一緒に冒険しながら、「時間」の概念ついて考え直してみませんか?
『星の王子さま』
あなたにとって、本当に大切なものは?
自分の星を離れた「王子さま」が、地球で「僕」と出会う物語。
王子さまは、「僕」以外にも、様々な星で多くの人物と出会い、自分にとって「本当に大切なもの」が何かを、知っていきます。
例えば、印象的だった「キツネ」のお話。
「心で見なければ、よく見えないっていうこと。
大切なことって、目には見えない。」
「きみがきみの薔薇のためだけに使った時間が、きみの薔薇をあんなにも大切なものにするんだよ。」
「薔薇」とは、王子さまが自身の星で、ともに時間を過ごした相手。
このお話は、最後、王子さまが下す”ある決断”にもつながっていきます(詳細は、ぜひ本で)。
※※※※※
実は、最近『星の王子さま』は読書会を行ったのですが、読む人によって解釈の内容は様々でした。
この1冊をきっかけに、多くの解釈に出会うことができそうだなと実感しています🌟
手放した想像力に、もう一度
大人は、いつから想像力を手放してしまうのでしょうか?
社会に出て、良くも悪くも現実を知り、気付けば「これくらいかな」と、自分の中で限界を決めているのかもしれません。
そんな大人だからこそ、児童書に触れて、自由に想像力を膨らませる時間を持ってもいいのではないかと感じます。
子どもの頃のように、自由に想像することができたら、いつもと同じ日常も違った景色に見えるかもしれませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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