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日本の文化から、ウェルビーイングを考える
ここ数年、よく聞くようになった言葉の一つ「ウェルビーイング」。
心身ともに健康で満たされている状態のことを意味します。
そんな「ウェルビーイング」を、日本文化から読み解いてみたら…?
今回ご紹介するのは、石川善樹さん『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』です📖
「ウェルビーイング」の本質に迫るカギとして、昔話をはじめとした古事記、アイドル、和歌などの日本文化に着目した本書。
日本文化にあまり詳しくない私も、思わず「そうなの?!」とつぶくほど、分かりやすく解説された一冊です📝
上昇志向を手放してみる
まず印象的だったのが、こちら💡
得よう、 得ようとしても得られない。
けれども、手放したから学べるものがある。
日本の昔話『笠地蔵』を例にとり、「ウェルビーイングを手に入れようと思ったら、まずは持っているものを手放そう」と、石川さんは言います。
自分の持ち物を手放すことで運命が好転していく日本の昔話は多い。
成長や上昇を目指さず、ゆるやかな寛容で繫がるような社会のかたちは、ひとつのウェルビーイングの理想形かもしれない。
私は、幼い頃から他人と自分を比べたり、上昇志向が強かったりして、たくさんの「こうあるべき」を持って生きてきた気がします。
だけど、成長や上昇に固執した思考だけだと、しんどくなるのかもしれない、最近思うようになりました。
成長は期待へ変わるから、つらい
では、なぜ成長や上昇はつらいのでしょうか?
「成長は結局、期待へと変わるから」と、石川さんは言います。
「こんなに頑張っているのだから報われるはずだ」という自分への期待。
「自分は頑張っているのにどうして部下は頑張れないのか」という他人への期待。
全力でウェルドゥーイングを目指し、そうした期待を持て余すほどに、どんどん視野は狭まり、他者を許せなくなってしまいます。
それならば、 「期待はやめて、もうあるがままでお互いやっていこう」。
「誰もがそう思えるようなゆるやかで寛容のある状態」が、ひとつのウェルビーイング の理想形なのかもしれませんね。
寛容に受け入れる
最後に、石川さんは昔話などからの教訓を参考に、現代を生きる私たちのウェルビーイングに還元できるポイントを挙げています。
その一つとして、以下を紹介しています💡
✔他者の愚かさを許し、寛容に受け入れる姿勢を身につけること
他人の欠点や出来事のあるがままを許し、愛で、許容してきた。
そのおおらかさ、寛容の精神こそが日本の文化に数千年にわたって通底して いる共通要素ではないでしょうか。
「こうあるべき」に囚われるすぎると、誰かの欠点にばかり目がいくことも…。
そして、それは時に、自分自身を追い詰めるきっかけになるかもしれません。
それって、すごくもったいないことだと思うのです。
「寛容の精神」に想いを馳せつつ、今日も大切に過ごしていきたいですね。
それが、ウェルビーイングへの一歩となりますように🍀
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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