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「好きなことで生きる」vs「嫌なことをしないで生きる」


✅この記事の結論


「好きなことをして生きる」より、
「嫌なことをしないで生きる」方が現実的。
今年は嫌なことを極力避けて、もっと自由に生きてみよう!

✅好きなことで生きている人


「今年はどんな一年にしたい?」
新しい手帳を広げながら、自分に問いかけてみると……。
 
フッと頭に浮かんだのは、「好きなことをして生きる」という言葉。
まだ今年も始まったばかりなので、真剣に「好きなことをして生きる」ことを考えてみたいと思います。
 
起業家の先輩に「好きなことしかしていない」人がいます。
自分が動かなくても80%ぐらいは自動でビジネスが回る仕組みつくりに成功しているらしく、ここ数年は本当に「好きなこと」「やりたいこと」しかしていないのです。
 
お昼過ぎに起きて、パジャマのままNetflixを見ながらメールチェック。
ランチを兼ねてショッピングに行き、新作のブランド物を手に入れ、
寒い冬は気の向くまま南国に旅立ち、現地でおいしいものに囲まれてインスタライブ。
 
昨年の夏までは、疑問を感じながら働いていた私にとって、その方のインスタを見るたびに
“これは同じ人間に与えられた暮らしなのだろうか?”と本気で思っていました。
 
本人曰く、それでも嫌なことや避けられないことは多少あるようで、稼いだお金をふんだんに使い代行業者を使い手間を省く工夫をしているそう。
 
今年すぐにこの方と同じような生き方を目指すのは、なんだかハードルが高そうだな……。

✅好きなことだけで生きる難しさ


好きなことで生きるなんて。と言って諦めてしまうのは簡単ですが、実際には本当に好きなことで生きている人もいるのも事実。
 
例えば、男子が憧れるプロ野球選手で例えてみると、大谷翔平さんを筆頭に「好きなこと」を仕事に大金を稼いている人もいます。
 
ですが、その確率はいかほどでしょうか。
 
まず、2022年の小学生野球少年は推定17万人という調査があります。
それに対して、プロ野球の1軍登録選手は12球団で348人。
そうなると、プロの野球選手になれる確率は0.2%。
その中から活躍できる選手になる確率は……もはや天文学的な数字ですね。
 
そう考えると、野球が好きという小学生も99.999%以上が「好きな野球で生きていく」ことは難しいという計算になります。
 
喉から手が出るほど「好きなこと」で生きていきたい気持ちはありますが、努力ではどうしようもない才能や遺伝子が必要になるのも事実。
うーん、やっぱりハードルが高すぎる……。

✅夏休みの宿題を一度もやらなかった友人


「好きなことで生きる」とは逆に、私の友人に「嫌なことをしないで生きている」友人がいます。
その友人は小学生の頃から嫌なことをしないことを自分に課していて、なんと夏休みの宿題を一度もやらずに過ごしたそう。
 
宿題をすることより、先生に怒られるほうがマシ。
こう考えて、夏休みを100%満喫することを選んだのだとか。
 
“ルールは守らなければいけない”と、育てられた私には衝撃ですが、「やりたくないことはやらない」。
これはなんだかアリな気がします。
 
続いては、パーティーや食事会に呼ばれても、退屈に感じたら必ず帰る友人の話です。
その友人は社交の場に呼ばれる機会がとても多いのですが、自分が
・楽しくない
・疲れたから家でゆっくりしたい
こう感じると、会の途中でも「私はこれで失礼します」とさらっと帰宅するのです。
 
社会性や団体行動を重んじていた私は「えっ、途中なのに帰っちゃうの?」とポカンとしてしまいましたが、彼女の優先順位の圧倒的1位は自分。
退屈な会合も「疲れちゃったから」と堂々と帰る姿を見て、心の中ではいいな~、本当は私も帰りたいのに……。

✅もっと自由に生きていい!


夏休みの宿題をやらない友人も、退屈なパーティーの途中で帰る友人も、
共通点は自分の気持ちを大切にしていること。

嫌だからやらない。
やりたくないからやらない。
 
周りの人や社会的なことを気にして協調性があるフリをしながら疲弊している私に比べたら、なんてシンプルで自由な生き方なんだ。
「嫌なことをしない」という生き方に必要なのは、やらない勇気。
 
好きなことだけをやるために、大金を使って代行業者にお願いするより、
確率の少ない野球選手になるために努力するより、
「嫌なことをしない」方が、ずっと簡単で現実的に幸福度が上がるような気がしてきました。
 
昨年の夏にずっと疑問を感じながらも続けていた仕事を辞めた私。
余分なものを大量に断捨離したり、随分身辺を整理してきたけど、足りないのは「やらない勇気」なのかもしれません。
 
こうなったら、今年は「嫌なことはしない」。
これに徹してみようと思います。

✅この記事のまとめ


「好きなことをして生きる」より、「嫌なことをしないで生きる」方が現実的。
今年は嫌なことを極力避けて、もっと自由に生きてみよう!

自由に生きている人を見るたびに心では羨ましく感じつつも、「自分勝手」と決めつけることで自分を正当化していたのかもしれません。

今年は自分の正直に生きてみよう!
今年の手帳に、「嫌なことはしない!」こう書き込みました。


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