REDは売れない。
こんにちは。
中国の日系PR会社でゴタゴタに働いてから、現在中華圏SNSで日本企業様向けのフリーランスPRやってますMakiです。
本日は「中国版インスタグラム」と言われているREDに関して、その特徴や適したPR方法などを紹介します。完全オリジナルの内容ですので、ぜひ最後までご覧くださいませ~
皆さん聞いてくださいよ…
最近よくこんなご要望をいただくんですわ…
「REDで弊社商品を販売したい!」(キラキラ目)
その言葉を聞くたびに、私はこの内容をお話しするので、文字に残していつでも見れるようにするんだ!と今noteを書いているのです。
まず爆速で「REDとは何か?」を話しますね。
さて、話に戻りまして「REDで弊社商品を販売したい!」というご要望に対して私がまずお伝えするのは、
「REDは売れない。」です。
これ言うとクライアントさん「えぇ――っ!?」ってなるんですね。
「話が違――っう!」って。
落ち着いてください。
REDは売れないですが、売り上げに貢献します。
確かにREDは自身のECがありますし、企業さんもオフィシャルのREDショップをオープンしてアカウントのトップページや投稿から直接RED ECにて購買できる仕組みがあります。
ですが、REDユーザの実際の習慣はこんな感じなのです。↓
そう…気づきましたね…
REDユーザはREDで直接買わないの!
理由としては…
・RED ECより他大手ECで買う方安い
(EC自身の割引券やイベントなどが多いから)
・RED ECのアフターサービスがイマイチ
・全体的にRED ECに対する信頼感がまだ構築されていない
・SNSで売れる手段の「ライブ配信」がRED上では影響力があまり無い
などがあります。
しかもREDはDouyinのようにワンクリックで他の大手ECにジャンプすることも出来ません。投稿に付けられる購買ツールはRED ECのみなのです。
つまり、「REDで弊社商品を販売したい!」という目標の実現は相当難しいのです。
で・す・が!
REDはしっかり売り上げに貢献します。
というのも、REDは販売に不可欠な「信頼感」を構築するには最適なプラットフォームなのです。多くのユーザは、買うかどうか迷っている商品や、興味のある商品をREDで検索して見比べることで購買を決断します。しかも、他の主要SNSではおススメで「与えられたコンテンツ」を見るのに対し、REDでは検索を通して「コンテンツを見つける」のがメインなのです。
その為、売り上げKPIがあったり、とにかく一発売りたいという場合REDは不適切ですが、中長期的なブランディングやマーケティング戦略の一環としてREDは不可欠といってもいいでしょう!
さて、そんなREDですが、中国マーケティングにおいてどのように活用すればいいのか少しお話したいと思います。
REDを活用したマーケティングは主にこの2つの方向性があります。
① 自社のREDアカウントの運営
② RED KOLとのタイアップ
REDの自社アカウントはRED上でのHP的存在になりますので、一般的にはまずREDで自社アカウントを設立して一定の投稿をした後、KOLとタイアップという流れになります。
そうすることで、KOLの投稿をみて興味を持ったユーザがRED上でブランド名を検索した際に自社アカウントが出てくることで集客にもなりますし、タイアップ投稿で直接企業アカウントを@してもらうことで、KOLの投稿だけにとどまらないメリットがあります。
ただ、戦略によっては自社アカウント無しでドカンっとKOLとタイアップするパターンもありますが、特に理由が無ければ先に自社アカウントを作っておきましょう!
自社アカウントの運営に関しては、HP的存在ではあるもののHPではなくSNSなんだという認識が大変重要になってきます。具体的な運営方法は話すと長~くなりますので、また今度詳しく書きますね!
そして、RED KOLとのタイアップ最近すごく増えていますよね。タイアップに関して、とても重要なポイントがあります。
大規模なタイアップです。
大規模とはどのくらいかというと、少なくても1商品1度のキャンペーンで100人以上のKOLとタイアップする必要があります。すごく有名なKOLである必要はありません。でも数は必要です。これ以下の規模だと、REDに関してはKOLとのタイアップの効果が見えづらいのです。
(※他のSNSはまた状況が違います!)
大規模にタイアップする理由としては、主動的にトレンドを作る為です。何度もユーザに見せることで、この商品が流行っている、そんな気持ちにさせ、気になってREDで検索するとまた多くの関連投稿がでてくる。色々な投稿を見ていると買いたい気分になる。Taobaoなどで買って口コミをREDに投稿する。そのトレンドループの始まりがKOLとの大規模なタイアップです。
ただし、それぞれの企業で予算が違うかと思います。REDでは 1万フォロワー以上からKOLですので、それぞれのKOLのフォロワー規模は予算に合わせて選択しましょう!
さてさて、今回は「中国版インスタグラム」REDの紹介をしました!いかがでしたか?今後も中国マーケティングで為になる内容を皆様にお届けしたいので、ぜひご意見お聞かせください!
Makiでした!
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