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徒然日記―妊活嫁の今の気持ち

2023/3/31(金):徒然日記⑰
 毎週月曜日に私の不妊治療について、振り返るかたちで書き記してきていますが、今の私も絶賛妊活中。病院に通っては泣いたり笑ったりお会計にゾワッとしたり…な毎日を送っております。
 なので、今日は今現在の私の状態と気持ちを、少し書き残しておきたいな…と思っています。
 
 これを書いている今日の私は40歳で、2度の稽留流産と一度の化学流産を経験した後不妊治療のクリニックに通うことになり、体外受精をがんばっています。
 4回の採卵術と5回の移植手術、治療によってできてしまったポリープの除去手術もして…先日初めての着床成立に喜んだものの、血液中のhCG値が低く、妊娠継続はできませんでした。(これも化学流産に入るのだろうか…)
 着床が告げられた時点で、「この数値では出産まで妊娠継続できるのは10%以下の確率」と言われていたので、どこかで覚悟はしていたものの、「ダメだった」と言われたときにはやっぱりどうしようもなくショックで、お腹の卵ちゃんに
「勝手に作って勝手にがんばらせてしまった…こんなことをしていいのかな?」 
という迷いと申し訳なさも感じて、涙が止まりませんでした。

 私の覚悟と想像力のなさは、結婚当初からあまりにも進歩がなくて…
結婚当初は「不妊で悩む人がたくさんいる」ということは知っていても、「避妊しなければ赤ちゃんはできる」とどこかで思い込んで―
思ったより妊娠できない現実を知っても「自分たちで気を付けていればきっと授かる」と信じて―
妊娠したときには「妊娠は絶対的に安全なものではない」と分かっていても、「妊娠できた自分の未来には赤ちゃんがいるもの」と信じていて―
不妊治療をスタートした時にも「不妊治療は長丁場で大変な思いをしている人がいる」と分かっていたつもりでも、「がんばれば授かれるはず」と期待していた―

 いつも私は、どこか「自分は大丈夫」「私は大多数に入れるだろう」などという楽観的で現実を見ずに、現実に直面して自分の考えの浅さに落ち込む…ということの繰り返し。
 20年ほど前に父が癌に罹患した時、母が「自分の家族はかかることないと思ってた、いつ誰がかかってもおかしくないのに…」とこぼしていたのと、きっと同じ感覚。

 そして今の私はようやく、「自分の人生には自分の赤ちゃんを抱く日は来ないかも知れない」と想像し始めています。想像したくなかったし、そんな想像に至るまでに命を迎える人生でありたかった。
 だけど今の私にはそうはなれなくて、現実は厳しくて辛くて苦しくて、だけど思ったよりも優しくて穏やかな気分や周りの人の温かさも感じられていて…

 何だか幸か不幸か…な思わぬ人生を歩み、考えています。
 体外受精の保険適用の制限はあと2回の移植手術。また卵から育てる日々は、待ち遠しくて…だけど始まると結果が出てしまうことが怖いのも本音。
 見えてしまう現実がどんなものなのか、身震いするほど怖い。

 体外受精をする日々の中に、「出産できたとして自分のその時の年齢は…」と考えると足がすくむこともあれば、不妊治療を終えた時に赤ちゃんができなかったことを想像するとどうしようもなく悲しくなることもある。
 ここ最近、ちょっとうなされ気味なのも、こんな不安や葛藤があるからなのでしょう。

 こんな不安もいつか懐かしく思い出す日がくるのか…その時の私たち夫婦の毎日はどんなものなのだろう。
 その時に相手や周りのせいにしたりするようなことがないためにも、自分で精いっぱい悩んで、夫婦で納得いくまでおしゃべりをして、私たちなりの答えと人生を築いていきたいと思います。
 がんばれ自分たち!
 がんばれ世の妊活夫婦さんたち!

今日はここまで!
悩みながら、時には泣きながら、私たち夫婦は周りに申し訳ないほどの幸せも感じております。
今週末も夫婦仲良しで時間を過ごせますように✨

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