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子育て知恵袋―子どもは泣いてもいいんんじゃない?

2024/3/12(火):子育て知恵袋
 今日も覗いて下さってありがとうございます。
 元保育士、保育士専門学校の講師だった経験から、誰かの子育てに役立てたら嬉しいな…と思い、この文章を書いています。

 今日テーマにしたいのは、「子どもの涙」ということ。
 先日、「はじめてのおつかい」という番組に対してのネット記事や反応について目にすることがあったのですが、「泣いていて可哀そうだった」「泣かせたから虐待だ」というものが溢れていて、ちょっとびっくりしました。
 時代的に個人情報などの取り扱いなど難しいことも増えているだろうな…とは思っていたのですが、「泣く=可哀そう」という短絡的な発想の多さに、ちょっとショックで…子育てしにくい世の中だなぁ…という感想を抱いてしまったのが率直なところでした。初めて自分で不安に打ち勝ってお使いができた時の子どもの自信に満ちた表情をみていないのだろうか…と。

 また、子育て中の親御さんで、子どもの「泣くこと」「嫌がること」は当たり前に避けて子どもがぐずらないことだけに焦点をあてたような子どもとのかかわりをもっている方がいます。その方はチャイルドシートも「嫌がって泣くから」と座らせることはなく、子どもは車の中で走り回って遊んだ結果、急ブレーキで顔にケガを負ったこともあるようです。
 私は担任でもないため口を出すのもなぁとの思いから、直接的なことを言わずにきたのですが、ケガのことを聞いた時にはつい遠回しにチャイルドシートの話をしてみたことがあります。
 すると、両親の反応は「泣いてるのに可哀そうやろ」という、嫌がってでも座らせる親に対する批判的な意見でした。

 うん…これ、正直「ハァ?!」ですよね?!
 チャイルドシート…言葉は悪いかも知れませんが、大概の子どもは嫌がる時期はあります!でも、我が子がケガをすることがないように、泣いていようがさせなければならないことはさせるんです!
 もう、正直この親に対して、おばちゃんめちゃくちゃ怒ってます!!
 「子どもが泣くから可哀そう」じゃなくて、子どもの命を危険にさらされてる方が可哀そうやろ!泣いていようがいまいが、子どもが納得しようがしまいが、子どもの命を守ることは徹底するのが当たり前だし、子どもが嫌がろうが社会的なルールは守らなければならないのです。「可哀そう」と言っておけば優しい親の振りで手抜きができるから、その看板を盾に子育てと子どもと向き合うことから逃げているのではないでしょうか。
 
 子どもの成長は長い目で育て、見守りをし親の手元を離れるそのときに子どもが困らないようにする…それこそが子育てなのではないでしょうか?
 その場の事象だけを見て、「可哀そう」という言い訳で楽な方を選ぶのではなく、子どもに付けるべき力や常識、子どもが越えるべき成長のハードルを見極めて、子どもの涙や苦しさ、葛藤の先にどのような子どもの成長や喜びがあるか…そこを見越して時には子どもに課題を与えることも必要なのではないでしょうか?
 泣いてでもがんばる時、がんばったからこそ涙が出る時…そんな子どもの踏ん張りを見届け、一緒に成長を喜べる大人でありたいものです。

 子どもも大人も、泣きながらがんばってもいいんです!
 涙は禁忌事項ではない!と思います。

 その場その場の手近な気楽さで、子どもを傷つけることのないよう、将来の子どもの自立の妨げにならないように大人になる為の背中を押せる親になりたいものですね。

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。

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