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妊活日記―号泣と、心の変化

2023/4/17(月):夫婦の妊活記録26
※この記事は私の妊活の日々を振り返って書いているものです。この記事を書いている今、私たち夫婦はまだ不妊治療に奮闘中です。
 近い将来、このnoteの中で「育児日記」を書ける日を夢見ています。

 クリニックで「流産」を宣告され、義実家での時間を終えて自宅へ帰ってきた私たち夫婦。
 夫との話をきっかけに我慢していた涙が止まらなくなり、夫にしがみつきながら声を上げて泣き、思いをすべて吐き出すように夫に言葉をぶつけてしまいました。
「私が赤ちゃんを殺した」
「ごめんなさい」
「なんで私はお母さんになられへんの?」
…そんな風に。特に夫に対して謝っていたような気がします。きっとあの時の私の姿は、夫にとって初めて見る姿だったのではないかと思います。私自身もあんな泣き方をしたことはなかったから…

 悲しみに浸ろうにも、下腹部に少しずつ痛みと出血が生じてきて、夫にしがみついて泣いては痛みでうなる…そんな時間を繰り返していました。
 そしてトイレで一つ目の塊が…掌にのるようなサイズのそれは、優しい丸みのあるきれいな透明の組織でした。お医者さんの指示通りに袋に入れ、ネットで調べてみると、それは「胎盤」であるという情報に行きつきました。
「もう出てしまったんだ」
そう思うと少し寂しい感じがしました。

 そして、その後も痛みと出血は続き、落ち着いた頃にシャワーを浴びることに…
 洗面所で脱いでいる間にも出血が続き、その量はタオルを一枚ダメにしてしまうほどのものでした。

 そしてシャワー中、生理の塊のようなものが出てきていたのですが、不意に強烈な痛みを感じ、次の瞬間には力が抜けるような感覚が…赤黒い血の塊のような組織が体内から出てきたのです。
 血だらけのそれをきれいにしてやろうと思っても、胎盤のようにきれいになることはなく、水で流してもそれの見た目は「血の塊」のままでした。

 これも袋に入れて夫に「きっとひと段落ついた」ということを報告。
 それまでの
「ただただ悲しい」
という思いから、
「有難い」
「頼もしい」
「褒めてあげたい」
…そんな思いがこみ上げてきました。

 きっとこんな思い、流産をした方にしか分かってもらえないかも知れない。流産をした方でも共感してもらえないのかも知れませんが、この時の心の動きは、本当に自分でも想像しておらず、不思議な感覚でした。

 今回身体から出てきた組織は、妊娠していなければ私の体内に影すらなかったはずのもの。たった8週しか妊娠できなかったけれど、それでも私の身体はがんばって形を変えてお母さんになろうとしたんだ
そんな風に思うと、小さな塊たちが愛おしくてたまりませんでした。

 夫は苦しむ私、そして何故か落ち着いてきた私を見ては心配そうに、何度も何度も抱きしめては、時には無言で、時には「あ~痛いなぁ」と言葉をかけながら見守り…最後は胎盤を一緒に見て「ありがとう」の言葉をくれました。

 この時の夫の苦しさはどんなものだったのか…その時の私には、自分の痛みばかりで思いやることができていませんでした。
 この後、夫の心を信じられず…嫁の思い込みによる苦悩は広がっていき、一人で勝手に苦しむ日々がやってくるのです。
 

今日はここまで!
苦しい時間の共有に、最後まで読んでくださって感謝しています。
ただ!書いている今の私は、とっても幸せに妊活♪
安心して読んでくださいね。

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