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教育に焦点を―子どもも人間であるという事実

2024/1/18(木):教育に焦点を
 今日も覗いて下さってありがとうございます。
 今日木曜日は、教育について考察していく日。


はじめに

 子どもとかかわる時、私たちは子どものことを「子どもという自分とは別の存在」というフィルターでみていないだろうか?
 大人が子どもをどう捉え、関わっていくのか…ということについて今日は考えていきたいと思います。


夫の「当たり前」ではない気付き

 我が家は特別養子縁組を希望して研修を受けていた時期があります。その時期から今まで、良く夫婦で子育てや子どもの教育について考察・話し合いをしています。
 その研修の帰り道、夫がハッと気付いて話してくれたことがあります。
 「子どもも一人の人間なんや!俺、子どもは別の生き物として考えてて、子育てとか特に養子縁組とか無理ちゃうかな?って思ってたけど、子どもと一人の人間としての付き合いやと思ってかかわるなら、できる気がする!」
 きっと夫にとって青天の霹靂ともいえる大きな気付きだったんだろうと思います。
 私は夫のその気付きが嬉しくて愛おしくて…「この人、すっきゃわ~♡」ってなりました。
 その日は
「子どもやから、教育やからって大人にして失礼なことはしたくないよね」
「でも、自分は大人で相手は子どもやからって自分を棚に上げて叱っている親、多いよね」
なんて夫婦でおしゃべりをしました。その気付きから、夫の特別養子縁組についての姿勢も、及び腰の印象から積極的になりました。
 彼のこの気付き、とっても大切で、保育や教育に携わる者も気付いていないことが多いのではないかと思います。本気で自分事として子育てを考えようとしてくれたから行きついた気付きなのだと思い、夫を誇らしく思えました。

 そして、この時の彼の気付きと同じタイトルの書籍があり、その中から文章を引用して考察していきたいと思います。
 

子どもを「人間としてみる」ということ

二つ重要な、それこそ考えを変えなきゃいけない重要なことが示されています。一つは、子どもをみるときに、子どもを子どもとしてみちゃいけないということ。それは、子どもは本当に真剣に生きている人間なんだと。だから、その子どもにとって、その剣だろうと、何であろうと、本気で、本気で取り組んでいる存在であって、私たちは、それに尊敬の念をもって「あぁー、すごいねぇ、一生懸命、本当に何かをつくろうとするって、こういう姿なのか」というのをね、子どもの、その、本当の人間のすごさをもった存在として、尊敬の念をもって、子どもをみる。それが、まず、非常に重要で、それを、ある意味で、何だかんだと言うときやかかわっちゃうときに、やっぱり、たかが「子ども」だという思いが滑り込んできた途端に、適当にあしらうというか、何だかんだと言うことになっちゃう。

「子どもを人間としてみる」ということ 
著者:佐伯胖、大豆生田啓友、渡辺英則、大谷大紀、高嶋景子、汐見稔幸 P20~
※引用部は佐伯と大豆生田との対談の文章の中の佐伯の言葉を引用したもの


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