久松剛/IT百物語の蒐集家

博士(慶應SFC、IT)/合同会社エンジニアリングマネージメント社長←ベンチャー3社エ…

久松剛/IT百物語の蒐集家

博士(慶應SFC、IT)/合同会社エンジニアリングマネージメント社長←ベンチャー3社エンジニア・中間管理職←IT研究職/スタートアップ、ベンチャー、日系大手まで複数でレンタルEM・開発組織コンサル、IT怪談士/サポーターズ エバンジェリスト/アカリク顧問/STARMINE顧問

マガジン

  • 日経COMEMO

    • 13,053本

    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • IT百物語

    トレンドの移り変わりが著しく早く、人の流動性の高いIT業界。個々の事象を点で見るのではなく、繋げて線や面で見ることによって見えてくるものがあります。 構造的なアプローチなくしては中長期的なプランも立てられない状況です。 人、AIといった労働資源を最大化する論理が求められる中、事象を言語化・蒐集・分析しながらお話していきます。

  • 高度人材を巡る学術⇔ビジネス間の深い川と橋渡し

  • 転職透明化マガジン

    • 10本

    「転職透明化マガジン」は、転職活動における企業と個人の情報差を埋めることで、求人企業はよりよい人材とマッチしやすくなり、求職者は自身にとってよりよい企業とマッチしやすくなることを目的としたマガジンです。 自分たちが過去の転職で苦労した経験から、応募側と選考側のすれ違いというのが多くありそうで、まだまだ良くする余地が大きくある領域なのでは、という感覚を持っています。 労働人口の減少、特にエンジニア採用に関しては採用競争の激化の中、個人にとっても企業の採用担当者にとっても転職・選考の質が上がることは個人や組織の幸福につながることだと信じています。 転職をスッケスケにしていきましょう。

最近の記事

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【情報解禁】7/21 初の著書「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売されます

7/21に初の著書となる「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売される運びとなりました。特に下記の方々を想像しながら書き進めました。 ITエンジニア採用を進めたい経営層の方 ITエンジニア採用・定着に悩まれている人事の方 HR界隈の方 採用に関わることになったITエンジニアの方 採用プロセスが気になるITエンジニアの方 採用だけでなく定着・活躍をテーマにしているため、ITエンジニア理解、評価から退職の話まで含まれています。 新規コンテンツの追加、プロに

    • リモートワークを巡る議論の着地点

      定期的にXで盛り上がる話題であるリモートワーク。周囲の状況を確認してもリモートワークと出社のハイブリッドを採用する企業も増えてきました。 東京都の資料によると2024年3月現在、43.4%がリモートワークを取り入れているというデータがあります。この数字2023年5月から横這いであり、当面は大きく増減はしないように思われます。 一方、そのリモートワーク実施頻度を見ると週3-5日と回答した企業は45.6%となっています。うち所謂フルリモートワークと呼ばれる週5日は18.1%と

      • 【未経験からプログラマ】上昇するキャリアチェンジ難易度とその背景

        先立ってXにて「無報酬でも経験を積みたい人達」を募集するSES社長が話題でした。下請法的な観点でも問題ですし、契約書の有無も気になります。当人が途中で連絡が取れなくなった場合には責任はどこにあるのかも気になります。無報酬のものが実績になるのか?という疑問も話題になっていました。 この投稿に対し、4名程度のアカウントから応募があったことが確認されました。 未経験とだけ書いてあるアカウント プログラミングを始めて3年経過しているものの、まだ未経験を謳っているアカウント 現

        • 「内定が出ない理由」「内定を出せない理由」と情報・珍説の氾濫

          エンジニア採用の市況感が変化し、新卒・中途を問わず「応募者は来るが採用に至らない」というご相談を複数頂くようになりました。 当然採用できない理由としては母集団形成や求めるレベル感、スクリーニングの問題などもあるわけですが、採用要件がそこまで高くなくても「マインド」で落とされているようです。 そんな中、下記のような投稿をしたところいくつか論点がありましたので整理していきます。どういった回答が見本であるかは本noteでは触れませんので、候補者として当事者の方々は下記をヒントに

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        【情報解禁】7/21 初の著書「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売されます

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        記事

          【ハイスキルから北朝鮮まで】フリーランスが多様化して来たので分類してみた

          2021年のコロナ禍に一気に増加したと言われるフリーランスですが、実に色々な思惑でフリーランスになっておられる方が居られます。正社員ITエンジニアだけでなく、フリーランスの書類選考や面接にも関わってきたこともあり、様々な方にお会いしてきましたのですが「フリーランス」と一語にくくるのは厳しく、主語が大き過ぎるようになっていると感じています。 特に近年では就職せずにフリーランスになる「新卒フリーランス」も見かけるようになりました。在学中からフリーランスとして働く人は昔から居たの

          【ハイスキルから北朝鮮まで】フリーランスが多様化して来たので分類してみた

          必ずしも転職する必要は無いよ、というお話

          Querie.meにて下記のようなご質問を頂きました。 私からの回答としては「特に現状に不満がないなら不要です」というものなのですが、人材業界の転職を煽る広告戦略も活況であるため、なんとなく焦りを感じてしまうというのも分からなくはありません。今回は転職をするべきかどうかの意思決定について焦点を当ててお話をしていきます。 なぜ「転職をしなければいけないような気がする」のかまず転職をしなければいけないような気がする理由について、その背景情報を整理していきます。 第二新卒紹介

          必ずしも転職する必要は無いよ、というお話

          生成AIがもたらす採用シーンへの実害/スカウト媒体に求められる「人材の確からしさ」「企業への価値提供」

          スカウト媒体の売上が好調というニュースがありました。 このポイントは「企業の採用活動」は活況なのですが、「採用実績」はどうかと言われると、各社手触り感がないということです。これはビズリーチに限った傾向ではなく、他のスカウト媒体でも見られる傾向です。 企業がスカウト媒体を利用して採用活動をする際、大きく分けて下記のフェーズに分割されます。 ピックアップ(人材の検索) スカウト(スカウト文の作成・送付) スカウト返信の受領 カジュアル面接の実施 本選考の実施 内定

          生成AIがもたらす採用シーンへの実害/スカウト媒体に求められる「人材の確からしさ」「企業への価値提供」

          キャリアとしてスタートアップを選ぶことの難しさ

          半年ほど前、下記のようなnoteを書きました。スタートアップが若い人たちに人気だという記事を受け、その適性やキャリア選択について言及したものです。 その後スタートアップ投資が世界的に沈静化し、更に潮目が変わってきています。 象徴的な影響としてはこちらのスタートアップのEXITを巡る動きについての記事があります。スタートアップのEXITには大きく分けて上場とM&Aがあります。最初から「我々は買われること(M&Aされること)を目指します!」と表立って言う企業は少なく、一応は上

          キャリアとしてスタートアップを選ぶことの難しさ

          「エンジニア採用の過熱」に翻弄されたジョブホッパーの行く末

          採用活動をしていると、よく見掛けるのが1年未満の短期離職を続けるジョブホッパーの方々です。中には10年以上にわたって毎年転職されている方も居ます。 エンジニアバブル後の現在では企業による厳選採用が進み、転職市場での書類の進み方が悪くなってきたために、キャリア相談を頂くことも多いです。 ジョブホッパーに限らず、エンジニアバブル下では「少しでも不満があれば転職をする」という方も居られました。また、スタートアップに思い切って転職するというブームもありました。 なかにはスマホゲ

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          50代以上を見越したキャリア/転職・嘱託・フリーランス・スモビジ

          2/23に合同会社を設立して3年目に突入しました。特に2023年はスタートアップ不況に巻き込まれてえらいことになりましたが、お陰様でなんとかやっています。 元々私の会社も「定年も定時も関係なく、自身が気の済むまで無限に気持ちよく働くこと」を念頭に作ったような節があります。最近では60代の大学教授の方からもキャリア相談を頂いたりもしておりますが、今回は私自身の戦略や周囲の状況を踏まえつつ、50代以上のキャリアについて現状を整理していきたいと思います。 有料設定していますが、

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          【中途人材紹介会社の闇落ち】ミドル層を紹介「しない状況」から「できない状況」へ転落

          新年の記事で人材紹介界隈の変化についての予測をお話したのですが、思ったより早く異変が起きています。企業、候補者の双方から苦情に近い愚痴を頂くようになってきたため、改めて整理していきます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 急ピッチで進む人材紹介会社の二極化2012年の人材紹介フィーの相場は25%だったのですが、現在では40%の相場に落ち着きつつあります。 年収800万円以上のシニア層の人材をターゲット

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          リスキリング・学び直し界隈の流行と、未経験エンジニア界隈再来の悪い予感

          リスキリング市場が活況です。2022年10月にリスキリングに対して5年で1兆円を投じるという岸田首相の発言から認知されたリスキリング。その後の、「育休中にリスキリング」という発言の方がGoogleトレンド的には認知に役立ったようです。日経新聞、教育コンテンツを持っている企業や、研修事業、人材事業界隈が躍動していることが感じられ、それなりの大きさの市場になっていくと予想しています。 元々は職業上新たな価値を創出するためにスキルを身に着けるという意味合いでしたが、個人の学び直し

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          【副業】受け入れ企業・人材業界が抱える課題

          先立って日経新聞に下記のような記事が取り上げられて居ました。副業がバラ色というのは飛躍を感じますが、問題なく副業できている方も居る一方、2024年現在で見えてきた課題もあるため、整理していきます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 副業人材受け入れ前の課題まずは副業人材受け入れ前の課題です。副業人材受け入れ開始のスタートラインに立てない企業の葛藤です。 労務管理コストの高さ 労働基準法第38条第1項

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          【副業】受け入れ企業・人材業界が抱える課題

          エンジニアファーストを撤回したい企業の思惑

          様々な業態の会社さんからご相談をいただきますが、ここのところ「これまで掲げていたエンジニアファーストを撤回したい」というご相談を頂くようになりました。 エンジニアファーストとは2010年代中盤から多用された言葉であり、下記のようなものを掲げながらエンジニア中心の組織づくりを目指すものでした。 給与 休み 業務内容 福利厚生 残業0、もしくは1分単位の残業代精算 稼働時間のn%を自由に使って良い 今回はエンジニアファーストの撤回を考える企業の思惑と、今後について

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          フリーランスから正社員転職希望が増えているものの、難航傾向

          エンジニアバブルが収束し、エンジニアの数を追う組織作りをする企業が減ってきました。年が明け、案件が決まらないこともあって正社員も見ている方によくお会いするようになりました。 正社員になること自体は良いと思うのですが、面接に際しての突っ込みどころが多いので今回取り上げていきたいと思います。望ましい回答をここで実施してしまうと完コピされてしまうので避けますが、是非ご一読の上、ご一考ください。フリーランスに限らず、これまで接してこられた情報によっては下記のような面接をしてしまって

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          SES・フリーランスエージェントの異変と、営業職のキャリアパス

          これまで本noteではSESでエンジニアとして働いていたり、入社を検討するエンジニアに向けた情報発信を行ってきました。今回はSES界隈の異変について触れた後に、SES営業やフリーランスエージェント営業担当職を念頭にしたキャリアパスについてのお話をしていきます。仕事柄、接することが多い職種なのですがどうにも心配になることが少なくありません。SES界隈を整理したYouTubeも公開していますので合わせてご覧ください。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もし

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