研究やエンジニアリングの生産性に関わる行動集
キーエンスの働き方が記事になっていたので、それを参考に、私の職種である研究とエンジニアリングの生産性に関わる行動は何なのかを考えてみた。
キーエンスの社員が大切にしているキーワードは、目標意識・目的意識・問題意識、アクションと成果、行動を数値化して見える化、アクションやプロセスを曖昧にしないといったものであり、「成果への具体的なアクション」にフォーカスされていると感じた。
そこで、私は医薬品メーカーの技術研究所にて工業化研究を行っており、私自身は新規装置の開発と設計を担っているので、新技術の研究開発といった研究の面と、装置設計といったエンジニアリングの面の両方の観点から、成果につながるアクションを考えていきたい。
まずは研究について。新製品開発の場合、量産するために新しい技術が必要になるのであれば、その新技術を確立するための研究開発が必要になる。そうであれば、新製品が発売されるスケジュールから逆算して、いつまでにどのような成果を上げるのかの行動計画を立てることになる。また、新製品の開発に関係なく、こんな製品が開発されるだろうと見越して、新技術を開発しておくような基盤研究といった研究の場合、テーマを決めることになる。研究テーマについて、どうやって方針を決めるのか、何をどうやって調べるのかか、誰に何を相談するのかなど、いつまでにどうやって何を決めていくのかの行動計画が必要になる。したがって、研究の行動とは、文献を調べる、誰かに相談・討論をする、外部のワーキンググループに所属してコラボする、実験計画を立てる、実験結果を報告・討論する、成果を論文にする、論文を学会で発表するなど考えられる。
一方でエンジニアリングの場合は、装置設計や設備構築をするために、製造部門に行って現地確認やヒアリングを行う、設計与条件を整理する、スモールスケールで設備検討が必要な項目を洗い出す、要求仕様仕書を作成する、設備メーカーを選定する、コストを試算する、予算を申請する、設備製作状況を確認する、現地の工事管理を行う、設備メーカーと試運転・バリデーションを行うなどが考えられる。
これらの行動は、個別の状況によりもっと細分化されるのもであり、最大限、細かく設定して行動計画に落とし込むことが必要がある。そして、行動計画ができてからは、計画通りに進捗しているのかどうか、計画の見直しは必要ないか、計画を見直した場合の影響は何かを確認して、新たな行動計画に更新していくなど、PDCAを回していくことで、目標達成といった成果につながるものと考える。
こう考えると、どれも基本的なことであるけれども、どこまで細かい行動計画に落とし込めのかが、一番大切なスキルであると感じた。研究職だと成果と行動計画が曖昧になりがちだが、これからしっかり意識してやっていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?