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実は今が1番旬かも?チームコーチングを学ぶメリット。

最近はコーチングで独立する方も非常に多く、業界がレッドオーシャン化しているとも言われています。それに伴い低単価のサービスも増えてきていますね。コーチング自体は別に独立するかしないかに関わらず有益ですが、現実的な"生計"という視点からは注意も必要です。

一方で自分自身について言うと、改めて仕事を棚卸ししてみて気づいたことがあります。私をプロジェクトにアサインしていただく期待は、どうやらだいたいチームコーチングのスキルから来ているようなのです。

今回はそんなことも踏まえて、チームコーチングを学ぶ魅力について改めて書いてみます。


世界的に伸びはじめたチームコーチングの認知とシステムコーチング®︎

チームコーチングとは、個人相手ではなく、その名のとおりチームに対してコーチングを行うアプローチです。チームには属する個人だけでなくその間に張り巡らされた関係性があるので、そこに介入していくイメージですね。

チームビルディングとも似ていますがちょっも違います。チームビルディングはチーム間の連帯を高めることを目的としたワークですが、チームコーチングはあくまでコーチングです。チームの成長や目標達成などに向けて、チームの関係性をコーチングしていきます。(大まかなメカニズムとしては個人向けのコーチングとほぼ同じだと私は思ってます。)

このチームコーチングはまだまだ日本では認知度が低いジャンルですが、世界的には認知が高まりつつあると言われています。

私が学んだのはCRR Global Japan のシステムコーチングというものです。そこまで数が多くない日本のチームコーチングスクールでは老舗で、世界に900人弱、日本に300人弱の卒業生(ORSCC)を輩出しています。※2024年1月時点

個人向けのコーチングだとスクールも群雄割拠状態ですが、ある個人向けコーチングスクールではそこ1箇所だけで世界に20,000人、日本に1,200人以上の卒業生を輩出しているそうです。規模感の違いは明白ですね。

そういう意味で、チームコーチングはまだギリギリ先行者利益を狙えるタイミングにあるとも言えそうです。個人向けコーチングはもう提供者もありふれており、有力なプラットフォームなどに登録して足場を固めるのも難しいですよね。

関係性の構造的問題を取り扱う筋力が格段に上がる

さてチームコーチングの特長の一つは、人間関係に影響を与える問題を構造的にとらえるところです。

以下は友人の動画ですが、世間を騒がすセクハラ問題などについて関係性の視点から解説してくれています。よくあるこういった問題についても、単に良い悪いという話ではなく、「何が起こっているのか」を理解するためのメガネをチームコーチング(システムコーチング)を学ぶことで得ることができるんですね。

これは当然ながら実際の身近な問題を取り扱う上でも役に立ちます。家庭から組織、社会にいたるまで、関係性に属する問題は、「自分の他者への影響力を正しく認知することは困難」というところから頻繁に発生します。自分のことは自分では見えないのです。

だから気づいたことを声に出してく必要があるのです。日本の文化は「空気を読む」という関係性の状態を察するところまでは著しく秀でていますが、その一歩先、その影響力を認知するために口にする一声が圧倒的に欠けてしまっています

特にシステムコーチングではこの「空気を読む」と「声に出す」ことによるインパクトの創出を体系的にトレーニングしていくとになります。他にも色々とありますが割愛。

またこれは個人的意見で異論も認めるという前提ですが、チームコーチングを学ぶ前に個人向けのコーチングを学んだ方がより効果的だと感じています。チームコーチングの方が複雑性が高いので、まずベースに個人向けコーチングのOSを一定程度はインストールしていた方が入りやすいと思われます。※一部アンラーニングも必要なので難しいですが。

人前に立つ仕事にはだいたい応用可能な汎用スキルが身につく

そしてチームコーチングを学んでわかったことですが、「チームコーチングの仕事を取る」というのは現状では簡単ではない(市場がまだ極めて未成熟)である一方、得られたスキルはかなり汎用性が高いということです。

まず組織開発やリーダーシップ開発のワークショップでも応用が可能です。前述の通り関係性という「目に見えない何か」を見抜く筋力がつくわけですが、これが結局のところ複数人相手の前に立つ場では汎用的に役に立つんですね。

研修講師なんかも今は講義だけでなくインタラクティブ性が求められることが多いですが、そういうのにもアジャストがしやすいです。

そして何よりチームコーチングはクライアントが必ずしも全員ウェルカムでないことも珍しくなく、参加者が(多くの場合にさほどの悪気なく)コーチに鬱憤をぶつける通称コーチアタックも起こりやすいので、度胸がつきます。笑

そんなわけで、あえて今こそチームコーチングを学ぶことにチャンスがあるかもしれませんね!


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