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マルティニークのこと その1: ラム酒

マルティニーク(Martinique)島
ってどこにあるかご存知ですか?

中央アメリカの
西インド諸島の主要な島を網羅する
アンティユ諸島にあります

大雑把にいうと南アメリカ大陸のちょっとうえ

歴史的には
コロンブスが「発見」した島のひとつ
皇帝ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌの出身地
三角貿易の中継点でもありましたので
奴隷制度の暗黒の歴史もあります

またマルティニークは別名「花の島」
と呼ばれるくらい至る所に
ハイビスカスやブーゲンビリアその他
わたしには知らない名前の花が
咲き誇っています

この島はフランス「領」ではなく
フランスの国の一つです
日本人の感覚でいうと
沖縄みたいな感じでしょうか
飛行機乗ったら南国気分が味わえ
独自の歴史・文化がある

この島を代表するもののひとつ、それは
ラム酒です
しかもただのラム酒ではなく
「ラム・アグリコール」という一段上の
ランクがついています

今回はClement(クレマン)の醸造所見学に行きました

簡潔に申しますと
ラム酒の原料である
サトウキビを発酵・蒸留させたものを
「ラム・アグリコール」といいます
このラムは世界で10%しか流通していませんし
普通のラム酒の3倍の値段で販売されています

世界で流通するラムの90%は、昔からの製法
つまりまずサトウキビから砂糖を作る分をとり
あとの残りのサトウキビ(廃糖蜜)を使って
ラム酒を作るのです
ブラジルのカシャッサや
ハイチのラム酒などは
この製法で作られています

刈って数時間しかたってい新鮮なサトウキビを
細かくきざみ発酵、蒸留させたラムと
砂糖用に絞られた後のサトウキビを
発酵、蒸留させるのでは
味が違ってくるのは
ご想像できるかとおもいます

クレマン社の敷地内にあるサトウキビ畑
刈ってすぐに発酵準備にかかれます

(マルティニークの使者でもなんでもありませんが)
しかもマルティニークの
「ラム・アグリコール」だけ
A.O.C.(Appellation d’Origine Controlée)
原産地管理呼称がついており
厳格に品質が管理されています
(サトウキビを機械ではなく手で刈るくらい!)

つまり

世界一と言ってもいい

ほど
美味しいラム酒なのです!

クレマンでは無料のテイスティングあり
色々お話してくれるので勉強にもなります

現地の人はどうやって飲むのでしょう?
それは「ティポンシュ(小さいパンチの意)」
という飲みかたです

材料は
皮付きのライムひとかけ3cmくらい
サトウキビ
ホワイトラム
のみです

小さなグラスにライムを絞り
ライムはそのままグラスに入れておきます
お砂糖を小さじ半分くらいから小さじ1弱程度
(甘いのが好きな方はもっと入れて可)
ラム酒を50ccほど入れて混ぜて完成

量が少ないからと言って
ショットグラスのように一気に飲みません
名の通り、確かに小さなパンチ食らいます
(昔はそうやって飲むものだったようですが)
アペリティフで少しずつ味わい飲む感じです
🙏写真なくてごめんなさい

オールドラムは食後酒としていただきますが
ティポンシュ風に飲んでも美味しいです

銘柄で言うと個人的には
Naisson
Clement 
La Mauny
Rhum J.M
が好きです
日本ではアマゾンでも購入できます

マルティニークってこんなところ
紹介1回目でした


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