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絵本から学んだこと

私の基本的な子どもへのアプローチ
それは
子どもの成長の伴走をさせてもらう
ということです

親が子どもを育てる、という考えに
どこか違和感をもっています
母親として勤めなければいけない
責任があることと
トップダウンで教育することは
ちょっと違う気がしまして…

自分の子どもであっても
一人ひとりの子どもには
多様なキャラクターがあり
だんだん大きくなって
独り立ちして
自分で選んだ人と一緒に
家族を作ったりして
ある意味で少しずつ
「他人」になっていく

だから私は
息子が自分らしく生きていける力を養う
お手伝いをさせてもらっている
くらいな気持ちでいます

なんて偉そうなこと
言いながら

3歳になったけど
ひとりで着替える気が一向になさそうだ
どうするか?なんてことでも悩みます

2歳から絵本百科に載っている
ひとりで着替えるページはみたりしているものの
(おそらく着替えって一人でできるんだ、ということも知っている)
実際には甘えてきて
ついつい私も手を出してしまう

これはいつになったら
意識の変化があるのだろう?
と思い絵本の力を借りてみました

『はけたよ はけたよ』神沢利子文 西巻茅子絵

ブブくらいの男の子
たつくんが
パンツをはくのに苦戦して
もう嫌になって
外へ逃げ出して
動物に会って
君にはしっぽないんだと
からかわれ
尻もちついてお尻を汚して帰宅
また
パンツとズボンをはく練習をする
そしたらはけた!

というお話です。
挿絵のお風呂場が私が小さかった時
祖父母の家にあったお風呂場みたいだな〜
なんて思っていたら
1970年発行のベテラン絵本でした!

絵本に出てくる動物は
ねずみ、猫、犬、馬と牛
なんと
うちの周りにいる動物ではありませんか!
しかもたつくんみたいに
我が家もブブが裸で庭に出ても
問題ないくらいな環境
結構にてる

たつくんのママは
たつくんが下着も履かないで
外に出たことも
お尻を汚して帰ってきたことも
一切怒らず、たつくんのお尻を洗ってあげて
「さあ、パンツをはくんですよ。」と
信じて待つタイプの方

悪戦苦闘しながらも
やっとパンツをはけたたつくんの嬉しさ
お母さんがミシンで作ってくれた
赤いズボンをひとりではいたことを
動物さんたちに自慢して
自信をつけたたつくん

ブブも私も
たつくんが本当に存在しているような気になり
それ以降、着替えの時に
「たつくんみたいにはいてみる?」
なんて聞いたりしていました

本の影響だったのか、それとも
偶然のだったのか
ある日突然ひとりで着替えを始めたのです
それ以降私に
「ママァ〜着させてぇ〜」
と甘えることはほぼ無くなりました
もちろん
「手伝ってぇ〜」はありますよ

さらに最近は
この本を卒業した感じがあります
近い将来きっと読み返すと思いますが
今はもう「読まない」んですって

絵本のあとがきを読むと
著者のお姉さんが
あの自由学園に通っていらっしゃったとは!
大正デモクラシー時代の教育界は
とてもリベラルで素敵な教育が生まれました
自由学園もその一つで
現在も存在している伝統的な学校のひとつです

子育ては
心配になることも多々ありますし
特に「べき論」の沼に入ると
不安にもなってしまう

しかしながら今回の着替えの件で
改めて実感したのは
子ども側の準備が整うまで
「この子なら大丈夫」と
気長に信じて待ってみる
ということでした

本人がやりたくないことを
親がガミガミいってさせるよりも
自分でやってみたい!
とおもって何かをするのでは
吸収力もスピード力も違います

私は子ども一人しかいないし
仕事もしていないから
こんな呑気なことが言えるのでしょうね〜

ご感想や
みなさんのママエピソード
ぜひお聞かせください💗

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