あなたの笑顔を守りたい

いつも輝く笑顔のあなたは

かなしい顔を

決して見せない。

築き上げた人生が 一瞬で 崩れ落ちるほどの

不幸な出来事に 見舞われた時

私は とても心配したけど

いつもどおり理性的で 冷静な あなたは 

ぽつりと こう言った。

人間 万事 塞翁が馬 なんだと 思うんだよ。

それでも、かなしいでしょう？

泣きたいでしょう？

泣いていいのに。

こんなにながく深くつきあっているのに

あなたの笑顔しか

私は知らない。

どうして、そんなに強くいられるのか

お前がいてくれるからだよ

と、あなたは言ってくれたけど　

きっと、あなたは強い人だから

私が居なくても大丈夫。

だけど

そんなあなただからこそ

私が力になれるなら

どんなことでも　

させてほしい。

あなたのことを全力で 守りたい。

あなたが 歩く夜道が もしも 真っ暗い道なのなら

私は、月になって

あなたの歩く道を 照らす。

もしも 直射日光が 眩しすぎるなら

私が 大きな木になって

日射しをさえぎる 木陰を 作るから。

孤高のあなたに

なにか 私に できることがあるのなら

すべて捧げて

あなたの笑顔を守りたい。