見出し画像

Tasuku@MindTrainer自己紹介

私は大学卒業後就職してから18年間会社員としてどの企業においても、人の教育や指導する立場で勤務しています。
これまでたくさんの人の悩みや相談を受けてきましたが、悩みや相談の多くは、人間関係に通ずるものがほとんどでした。

仕事の悩みだけではなく、家庭環境や家族構成などそのほかの要因も関係しており、仕事だけ、または家族関係だけの悩みを解決しても意味がないのではないかと感じるようになりました。

ある企業で常に挨拶は声が小さく、休みがちで、勤務に支障が出ているスタッフがいました。担当部署の管理職も手を焼いているようで私のところに管理職が相談に来ました。
私は本人に『大丈夫ですか』と何度か声を掛けましたが、『大丈夫です』との返答しかなかったのです。
そこで私は個別に時間をとることにし、『仕事のことでも、仕事以外のことでも何か困っていることありますか』と尋ねました。
そう質問を変えたら『実は毎日同じ仕事して、帰っても妻は不機嫌で、休みは子供の面倒見なければいけないし、仕事に行きたくないです』と話してくれました。

私はその方に『捉え方、見方によってマインドチェンジ出来る』という話を本人の話しを聞きながらお答えしました。

少しずつですが少しづつ表情が晴れやかになり、笑顔で出勤するようになり、楽しそうに勤務していらっしゃいます。

日々の生活の中で仕事、家庭、家族、と目まぐるしく過ぎていく日常で大切なことを忘れがちです。
特にシングルマザー、シングルファーザーの方や、ワーキングママなどもしかりです。そしてなにより家族のために頑張るパパもその一人ではないでしょうか。
夫の仕事は忙しく、ほとんど家にいない、妻は初めての育児、右も左も分からない。そうしているうちに思ってもいないのに相手のせいにしたり、または自分のせいにしたり、気持ちとは裏腹な行動を取ってしまったり、そんな方も少なくないではないでしょうか。

8年前、私自身も毎日毎日長時間労働、出勤すれば、出来ていないことだけ指摘され、休日に出勤しなければいけないくらい仕事が溜まっていきました。たまにある休日でも電話は鳴り続けました。そんな毎日を続けて体力も気持ちも落ちていくのが自分でも分かるくらいでした。
それでも私は
『会社はそうやって我慢して働くところ』
『お給料のため、生活のため』
『家族のため』
と自分自身だけ我慢すれば、解決すると思っていました。きっと気持ちを押し殺しても大丈夫。体調崩してもいつかは治る。
そう思っていました。

私は仕事、妻は家事、育児と分けて考えていました。

妻は妻で、夫は仕事が忙しいから家事、育児は自分がやらなければいけない。自分しかいない。と考えていました。

お互いがそれぞれ相手のことを思いやって、考えているようですが、本質は全く違ったのです。
私は『仕事さえしていればいい。家事、育児は妻の責任』と割り切っていました。
自分の仕事の愚痴を言わない代わりに、疲れているのを理由に妻と向き合う時間をさけるようになっていました。

妻は『家事、育児をしていればいい。仕事は夫の責任』と割り切っていました。
家事、育児について私が耳を傾けない代わりに、私の仕事の話を聞こうともすることもありませんでした。

そんな毎日を送っているうちに
夫婦の会話はなくなり、
休みの日でもどこにも行くことなく、
話したと思えば、喧嘩になりました。

ただ話を聞いてほしい妻に対して私は『解決論』を話していました。
その時は、解決論を話すことが妻のためになると思っていました。
だけど、今振り返ってみると、早く話を終わらせたかった気持ちをあったような気がします。
『仕事だけで大変なのに、家でまでエネルギーを使いたくない…』という気持ちもあった気がします。

例えば
『乳幼児健康診断で隣にいた赤ちゃんがすごく泣いていて、すごくかわいそうだった』という話に
『あやしてあげたらよかったじゃない』と返事。
『今日はこんなことがあった、あんなことあった』と日常の話しに対して、
『それがどうしたの』『どうしたかったの』と返していました。

妻はそんな私に気づいて、
『そんなに忙しいなら休んだら』
『体壊しちゃうよ』
など今思えば優しい言葉をかけてくれていました。

だけど当時は
『忙しいから休みたいなんて言ったら上司に何て言われるか…?分かってないくせに』
『休んだら評価が下がり、信頼を失ってしまい、降格になり、家族が大変になるのに…』
『家族のために、我慢して、必死に頑張っているのにちっとも分かってない!』
と思っていました。

そうしているうちに何事もお互い『言ってもしょうがない』『言うだけ疲れる』となり、
『話したくもない』『一緒にいたくい』に変わり、最終的に『いない方がいい』となってしまいました。


私たち夫婦はもうお互いがお互いのことを信じられなくなっていました。
そして私はうつ病になりました。妻は産後うつになりかけていた状態でした。
私は、ずっと前から会社に行くことが怖くなっていました。
それでも、休むことは許されないと思い、無理やり会社に行っていました。
仕事中は、どれだけ理不尽なことがあっても、従っていました。
心を殺して、何も感じないようにしていました。
帰ってからも、休みの日でも常に仕事のことを考えていました。
疲れ果てている妻のことも、生後数か月の子供のことも、まったく目に入っていませんでした。

それどころか、家族がいなかったら、こんな苦労しなくても済むのに…
と思うようになっていました。


このままでは一緒にいない方がいいとも思いました。『離婚』の二文字が脳裏をよぎりました。

そんな時に子供を抱っこした妻が、緊張の糸がプツンと切れたようにいいました。
『抱っこしているこの手を離したら楽になれるかも』
私は鈍器で殴られたような感覚だったことを今でも鮮明に覚えています。

そこで私たち夫婦は相手の気持ちや状況を考えずに思うことを伝えあうことにしました。
妻は育児から逃げたい、実家に帰って助けを求めたい、もうこれ以上やっていく自信がない。
私は仕事を辞めたい、会社に行くのがしんどい、つまらない、このままだと崩壊する。

その本人自身が思っていることを実行するのが1番の解決策だったと今では感じています。誰のためではなく、自分自身のために。
私たちは『相手のために』といつも思っていました。
相手のために、自分さえ我慢すればいいと信じ続けていました。

だけど、自分が我慢することで、自分が壊れていきました。
そして相手のことを知ろうとする気力や体力が奪われていきました。
そうして、相手の幸せを勝手に決めつけ、相手のためにならない我慢を続けていたのです。

『本当は、どうしたいのか?』
相手にそれを聞くことも、自分のそれを知ろうとすることも、忘れるほどに…。

お互いが本音を伝え合った後、妻はすぐに実家に帰りました。
私は一人になったので、ある程度仕事に集中できる環境が出来、少し楽になりました。
しかし私は家族と一緒にいたいと思い仕事を辞める決意をしていました。

辞めることを以前の職場の長年お世話になった先輩に伝えたところ、
『辞めるな、お前の力量はそんなもんじゃない、環境が悪かっただけだから、俺のところにもう一回戻ってこい』
と言われて、洗いざらい自分の出来ないことや、ふがいないところ、涙を流しながら話しました。

誰もが、『こうあるべき』を持っていると思っています。
しっかりしているのが当たり前などの母親像。
父親は仕事が出来て、家族を守り、一家の大黒柱という父親像。
子供は明るく、元気、という子供像。

自分たちの問題はほかの人には関係ない。という固定概念が誰にも相談しない、に繋がっていました。
これまで誰かに相談するのは恥ずかしいこと、駄目な自分をさらけ出すのは恥、とずっと思っていました。
誰しも自分自身が出来ないことや、弱い部分というのは認めたくないものです。でもその部分を認めてあげることが1番です。
誰かに助けを求める、聞いてもらう、さらけ出せる、それが人生を変えるきっかけとなるかもしれません。
これらの過去や経験からくる『固定概念』を覆すことがマインドチェンジ出来る鍵となるでしょう。

1人目の子供が生まれた直後、私はうつ病、妻は産後うつになりました。
そんな私たち夫婦も、今では3人の子供と共に、幸せな生活を送っています。

私も、そして妻も、新しい夢が出来ました。
それは、過去の自分たちのように苦しんで方たちのお役に立ちたいという夢です。

自分たちの経験はもちろん。
あれから、沢山の方たちの仕事、家庭、人間関係の相談に乗ってきました。
その経験、学びを、これから、もっと役立てていきたいと願っています。


人生の中で楽しいことやつらいこと、いろんなことありますよね。
きっとそんな二人が出会ったとき、付き合っているとき、喧嘩した時、仲直りした時、プロポーズした時、結婚式のとき、たくさんのヒストリーが一人一人にあります。そんな気持ちや想いは忘れてしまう。というよりも忘れてない、取り戻したい、と思っているのではないでしょうか。

人はいつからだって変わることが出来るのです。もう遅いってことはないです。
家族を大切にしたい
優しくありたい
感謝を伝えたい

仕事を辞めたい、転職したい、自由に生きたい。

そうして自分らしく、優しく生きるためには、
そうできなかった『固定概念』がガチガチになっている心の扉を開ける鍵が必要です。

その鍵は自分しか持っていません。人にもらってもその鍵は合いません。他人に開けてもらう事もできません。
自分自身の嫌なところ、嫌な事を見つめ、理解し、または自分が好きなところ、好きな事、大切な事を掘り下げ、考え、鍵を見つけ開ける環境を探し続けましょう。

そんな方たちに少しでも寄り添える記事を書いていきたいと思います。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?